【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章③「タナトスに見つめられている」
前回↓
はじめから↓
気づけば十月になり、残暑を感じる日もほとんどなくなった。大学からの帰宅途中、季節に振り回されて相変わらず温度調節が下手くそな電車に揺られながら、ツイッターのタイムラインを眺めている。四月に大学垢をはじめて以降、ほとんど日課のようになってしまった。受動的に流れてくる多様な情報を、画面をスクロールしながら流し見るのは時間つぶしにちょうどいい。
フォローしている大学の知人の日常会話のようなツイート、来月発売予定の大人気RPGの宣伝に、「神保町のおすすめ