藤宇
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よかっ…
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3つのお題で小説を書く
こんにちは。今日は有料の記事(小説)になります。少しずつコンテンツを増やしていく予定ですので、よかったらどうぞ。
彼女の髪がさらり、と揺れた。
物憂げな瞳が何かを映し、ふーっと息をつく。周りに紫煙が漂った。
薄暗い店内では知り合いがいても判別しづらかったが、なぜか彼女の姿だけははっきりと像を結んでいた。
届かない背中(二次小説、文スト)
文ストの太敦です。
最後にあとがきというか設定を載せています。
「くっ…、…」
敦は少しでも肺に空気を入れようとあえいだ。
「だめだよ、抵抗しないで」
太宰はほほ笑みながら、苦悶(くもん)する様子を見つめている。
敦はどうにかして彼の行為を止めようともがくが、細くてしなやかな指は、白い首にからまって離れようとしない。喉がひゅうひゅうと鳴った。
「君は生命力が強そうだから、なかなか死な