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お弁当にまつわる話

 またちょっと間が空いちゃいましたが、今回は小説ではないです。わりと暗いのでご注意ください🙇‍♂️

 小説が書けない。小説というかエッセイが書けない。あるプロの小説家のエッセイ教室が、今月の26日にあるので申し込みたいが、それに提出する作品が書けないのだ。
 詳しく言うと、締切が過ぎた後に開催されると知ったので、もう提出期間は終わっている。けれど、せっかくなので書きたいのだ。が、書けない。

 テーマは「お弁当にまつわるエッセイ」だ。
 上の子は保育園へ通ったが、当時は離島に住んでいたので毎日お弁当が必要だった。
 私はおにぎりとおかずを毎回のように詰めたが、うつ病でメニューを考える事が出来ず、いつも同じ冷凍の唐揚げとプチトマトなどだった。
 子供は何も言わず持って行き、帰ってくると空のお弁当箱を出していたが、もしかしたらもっと違う物を食べたかったのかもしれない。

 下の子の時は本州に帰ってから園に行ったので持参する事はなく、小学校に上がってからたまに必要な時に

「何かリクエストはある?」
と聞いても、おにぎりと唐揚げくらいしか言わないので、たまに卵焼きを作ったりするくらいだった。
 サンドイッチやおにぎらず(ご飯を薄く伸ばし、間に具を挟んでノリで巻いたもの)などもまれに作ったが、ほとんど同じようなメニューだった。
 お弁当を作らなくてはいけないのに忘れていた時は、コンビニへ駆け込んでパンやおにぎりを持たせたりもした。

 私が高校生の時もお弁当だったので母に頼んだら、玄米と茶色いおかずがアルミ箔を敷いたお弁当箱の中に入っていた。
 友達はかわいくて華やかな色のお弁当なのに、自分のはそんなのだったので、恥ずかしくて隠して食べていた(家は玄米食で白米がなかった)。
 それで、途中から「食堂で買うのでお金をくれ」と言ってパンなどを買っていた気がする。

 その小説家のブログを見ると、息子にこんなお弁当を持たせたとか、夕ご飯はこんな物を作ったなど、毎日のようにアップされている。
 男性なのに料理が得意だし、レパートリーが広いのだ。料理本まで何冊も出版されているらしい。
 それに比べて私は……などと思うと、さらに落ち込む。けれど、最近は生きているだけでやっとな気がする。

 ろくな思い出がないのに、自分の子供に同じような事しかしていない。申し訳ないけれど、今の自分の精一杯がこれだ。情けない。たまにはかわいいお弁当を作ってみようか。
 子供ができたら、自分がしてもらえなかった事をいろいろしてあげようと思っていたけれど、あまりできていない。

 これから一つずつでも叶えてあげようと思う。なんだか反省文になってしまった。
                 了

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