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(じぶん用)何度も読み返したい記事

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#写真

ふらっと歩く日曜の朝

ふらっと歩く日曜の朝

昨日の朝、教会に寄りながら少し散歩した。
普段は行かない方向、線路沿いをぐるりと小一時間。

線路沿いの手つかずの空き地は野草の楽園だ。

大きな街路樹の下にはこちらも大好きなシラタマソウが。

パンデミックで行動制限のあったころに一度だけテイクアウトしたことのあるレストラン。
当時はかぼちゃプリンのような色だった壁が、すっきりしたブルーに塗り替えられていた。

頭上には青空が広がるものの、この季

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Trip|写真で旅する冬のフィンランド 〈02.クリスマスマーケットと聖ルシア祭〉

Trip|写真で旅する冬のフィンランド 〈02.クリスマスマーケットと聖ルシア祭〉

2022年の12月、4年ぶりのフィンランドに行ってきました。前回のセイナヨキに続き、今回は旅のもうひとつの目的、クリスマスマーケットと聖ルシア祭の様子をお届けします。

フィンランドに到着した翌日、12月1日にスタートしたヘルシンキ大聖堂前のクリスマスマーケット。うっすらと雪がかかる三角屋根がずらりと並ぶ様子に心が弾みます。

さっそくマーケットの中へ。三角屋根のブースには、さまざまなクリスマスの

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天国の青い蝶

天国の青い蝶

一時間半かけて大学に通っていた頃があった。

母方と父方のじいちゃん、
両方が同じ時期に亡くなって、
親が離婚。

父親が大腸ガンで入院。

全て2016年の、
夏から冬にかけての出来事だ。

住むようになったその家は、
僕が小さい頃からよくお世話になっている家。

幼稚園に通う前、毎日のように預けられ、小学校に入ってからも、毎週のように行っていた「ばあちゃんの家」だ。

家族はみんな、この家のこ

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森と雪原の日曜日

森と雪原の日曜日

年が明けてからも暖冬傾向の続いたドイツ。
1月半ばには少し気温が下がり、山間部ではまとまった雪になったというニュースが聞こえてきた。

これからまた徐々に気温が上がる予報の出る中、昨日の日曜日、今がチャンスと山へ行ってみた。

昼過ぎに到着。
まずは用意したおにぎりで腹ごしらえをし、京都で買ったドリップ煎茶で一服。

一帯はなだらかな傾斜の道がめぐらされており、クロスカントリーのコースにもなってい

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御所散歩と心地よい重さの幸せ

御所散歩と心地よい重さの幸せ

寒気が緩んで久々にプラスの気温になったが、これからクリスマスまではぐずついたお天気が続くらしい。

穏やかな晴れの日が多かった京都滞在の話に少し戻りたい。

その日は京都御所に赴いた。
入口で手荷物検査を受け、入門証を首からかけて順路に沿って進む。

入ったところからすでに時間の流れがゆっくりになるような、そしていつもの世界から少しずれるような感覚があった。
雰囲気にまったく不釣り合いな入門証のひ

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夏の富士登山の写真が届きました

夏の富士登山の写真が届きました

8月末のある早朝、富士山頂から「あ、おはよー。えーとね、ここはどこでしょう」と言ってきた息子。

今ごろになって、登山中に撮ったという写真が送られてきた。

あのときは下山の連絡がなく心配したが(想定内)、紫外線ガードが甘かったことによるひどい日焼けで皮膚科にお世話になったほかは問題なく済んだようだ。
(2日後、「皮がプラスチックみたいにはがれる」と言っていた)

なに人だかなんともいえない感じの

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プリトヴィツェ湖郡国立公園@クロアチア

プリトヴィツェ湖郡国立公園@クロアチア

北半球のみなさまは、暑さもいよいよ本番ですね。
今日は少し涼を呼ぶ写真をお届けします。

2015年夏に訪れた↓プリトヴィツェ湖群国立公園(クロアチア)で撮影したものです。(実際はそれなりに暑かったですが。笑)

昨年、こちら↓の写真記事にも一枚載せていました。

本当は ↓こんな絶景も見ることができますが、このときはリサーチ不足で辿り着けず……

四季を通して美しい湖群、またいつか行ってみたいと

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Design&Art|デザインを覗く 〈11.青い光の街〉

Design&Art|デザインを覗く 〈11.青い光の街〉

“the blue of our lakes and the white snow of our winters”

フィンランドの色彩を綴ったひとつの詩。
これは、青い十字の国旗を表す言葉でもあるそうです。

ヘルシンキの街には、青い風景が溢れています。

陸地に点在する湖はもちろん、南のバルト海や頭上に広がる大きな空。ひと言で定義することのできない美しい青のグラデーションが街の風景を彩ります。

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日記 2022.04.30-05.23

日記 2022.04.30-05.23

前置き(2022.05.20)台風のような日々が過ぎ、ふとnoteを開くと、本当になにも浮かばなかった。
いつもみたいに書くことがあって開いたわけではないので当然だけど、言葉は愚か出来事も情景も一切浮かばないほどには、自分の頭が空っぽだった。日本語を忘れたのかと思い、びっくりした。

今までの仕事量はそのままに、最近兼任として追加された、まったく別の新たな仕事。
それらが頭の容量と視力を食い尽くし

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雨の日と抹茶スコーン

雨の日と抹茶スコーン

外は雨。私は午後休。予定はリスケ。どうしようかな、何しようかな、と考える。在宅勤務なので、家にいても休みモードにならなくて。「休日感」を欲する体になってしまった。

ちょっと外に出たら、リネンパンツの裾が一瞬で雨に染まった。どうやら今は、雨足のピークらしい。(最近、雨雲レーダーをチェックするという技を身につけた)

部屋の電気を暖色系に切り替えて、ちょっとでも落ち着いた雰囲気を演出してみる。横にな

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Design&Art|デザインを覗く 〈06.日常から風景へ〉

Design&Art|デザインを覗く 〈06.日常から風景へ〉

“If a tree falls in a forest and no one is around to hear it, does it make a sound?”

「誰もいない森で木が倒れたら、音はするのか?」

この一文は、とある哲学者による問いかけです。曰く、答えはノーであると。もちろん解釈は人それぞれですが、この問いは「存在することとは、知覚されることである」というひとつの哲学的な思

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