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エッセイ

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日々感じたことや面白かったことなどを書いていきます。 (駄)多発注意報が 常に発令されています。くだらなくても怒らないでくださいね。
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#義母

エッセイ447.2013年のクリスマス

エッセイ447.2013年のクリスマス

生きていれば今年102歳になっていたはずの義母が、
最後に日本に遊びに来てくれたのが、ちょうど10年前の12月でした。
92歳。
わお・・

日本に 行きたいけど、いい?

と義母が言った時、私たちはもろ手をあげて賛成しましたが、92歳ということで、義妹がちょっと心配しました。

そこで、私たちからは「ビジネスクラスで来てくれること」、
ニュージーランド航空からは、
「飛行機に乗る前後は車椅子に乗

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エッセイ378.ケイ、26歳

エッセイ378.ケイ、26歳

ニュージーランドは、
Middle of nowhere
と言われたりします。
訳しにくいのですが、「どこでもないところの真ん中」
って、誰も知らない僻地、みたいな感じの言葉でしょうか。

そこに一生住む人は多いけれども、だからこそ、昔からニュージーランドでは、「若いうちに一度は海外生活の経験を積むべし」
ということが言われ、若者たちはある一定の年齢に達すると、海外に渡ることが伝統なのだそうです

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エッセイ371.義母へ、あれから1年。

エッセイ371.義母へ、あれから1年。

義母さん、久しぶりです。
そっちで、元気にやっていますか?
こちらはみんな元気です。

去年の今頃まで、毎朝のようにやっていた、あなたの息子とあなたのオーディオブッククラブ。
たくさん読みましたね。
息子の好みで、フランク・ハーバードの「デューン」も最後まで。

毎朝のことでしたから、私は家族のお弁当を作ったりしていて、特にしょっちゅう話に加わることはありませんでしたが、あの時間は本当に不思議で、

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エッセイ359.2023年のカーネーション

エッセイ359.2023年のカーネーション

5月第二日曜が母の日である国のお母さんの皆さん、母の日おめでとう。
でも、時差があるので、まだの人もいますね。

私たち夫婦は今、車で二時間で行ける場所で短い休暇を過ごしています。
出てくる日の前日、近所のスーパーに色々な値段とアレンジのカーネーションが大量に出ていました。
それを衝動買いして、水をやって、家に置いてきました。
蕾がたくさん付いていたので、帰ったらどのぐらい咲いているか楽しみです。

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エッセイ293.バナナの箱と「エフィーじゃなかった」件

エッセイ293.バナナの箱と「エフィーじゃなかった」件

夫が、トイレに額入りの絵を掛けたいと言ったのですが、なんとなく、狭い個室に圧迫感が出そうな気がして、その代わり、この前見つけた昔の大きな写真を壁に貼ってみました。
幸い夫が気に入ってくれまして、しばらくこれでいきます。

写真というのは、20年ぐらい前の帰省のときのもので、義父母と孫たちが浜辺を歩いているスナップです。

義父だけがこっちを向いて話しかけているような写り方なため、
トイレに入るとば

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エッセイ292.捨てられない人の一つのソリューション

エッセイ292.捨てられない人の一つのソリューション

悪夢のような大急ぎのもの捨て、引っ越しが済むと、
その先はとりあえずタイムリミットがありません。

けれども、家に一人でいるときに
(この箱を開けたいなー)
と思っても、それが、本の詰まった夫の箱の下にあると、どうしようもないということが、多々あります。重くて下ろせないですから。

それでも、たくさんあった箱を一つまた一つと、少しずつ開けていって、
「物を取っておくことの本当の意味」なんかを日々、

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エッセイ289.センチメンタル・ヴァリュー(2)折り紙の薔薇

エッセイ289.センチメンタル・ヴァリュー(2)折り紙の薔薇

2022年6月に100歳を目前に亡くなった義母が、92歳の時に1人で日本に遊びに来ました。周りは反対したし、航空会社はびびって、ファーストクラスで、移動が車椅子ならば、ということを言ってきました。
義妹が、

tamadoca本当に大丈夫? 大変だったら断って

と言ってきましたが、私と夫は、なんかあったとしても、どこにいてもあるときはあるので、いいんじゃない? と思って、来てもらいました。

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エッセイ266. 我が家に勝るところなしという話

エッセイ266. 我が家に勝るところなしという話

義母の形見としてもらってきた中に、この写真のものがあります。
5センチ×12センチぐらいの 軽い陶器のオーナメントで、
いつも台所に掛けてありましたので、
ここにあるのを見るとなんだか不思議な気分になります。

Be it ever so humble の意味は、いつもよくわからなくて、
訊ける間に訊いておけばよかったとちょっと後悔していました。

今、夫に聞いてみたら、
「どんなにささやかなも

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エッセイ246.2022年のラプソディー(18)ざっと振り返る

エッセイ246.2022年のラプソディー(18)ざっと振り返る

何か悪いことがあると、縁起が悪いと思うということは、
現代の日本で、今の人でも、結構もあることでしょうか。

私は逆で、悪いことがあると、

「これで済んで幸いだった」

と思います。

以前ある人が、ブログで、パワーストーンの糸の切れたことについて、

「これは、パワーストーンが悪い運を引き受けてくれた
と思えばいいということです」

と書いておられました。

私もそういうふうに感じます。

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エッセイ215.2022年のラプソディー(15)もう、あとはないよね?

エッセイ215.2022年のラプソディー(15)もう、あとはないよね?

母の葬儀前後から、私と姉は家の中でも小さなポーチを肩にかけていました。
というのが、葬儀会場にした昔の珠算塾の鍵・家の鍵がひとつしかありません。
鍵持ってる? と聞き合うのが大変。あと、父の居室、台所、祭壇にする部屋、姉の部屋・・と、結構いろいろ出たり入ったりして、携帯をどこかに置いて探し回ることが多かった。なので、小さなメモ・ペン・携帯・どっちかが持っているにしても鍵・・と、ぶら下げて歩くことに

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エッセイ 164. 「今日もとても幸せ」と言う人のこと

エッセイ 164. 「今日もとても幸せ」と言う人のこと

私が勝手に、NZブッククラブと呼んでいる、
旦那とその母とのほぼ毎朝の「オーディオブックを聴く会」。

去年の2月に夫の発案で始まり、義母が教会に行く朝や、
娘の家に泊まりに行く日以外は、ずっと続いています。

最近、1週間ほどのブランクがありました。

その理由は、数年前に始まった「加齢黄斑変性症」がいよいよ進んでしまい、
一人暮らしが難しくなり、今までの独居可能な人の棟から、
もう少しケアのあ

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エッセイ129. オーディオブッククラブ

エッセイ129. オーディオブッククラブ

私はここしばらく、5時ごろに起きています。

トマトの芽欠きをして、行燈型の枠に、枝を無理やり誘導することから1日が始まります。
次に 夕顔の葉っぱを毎朝わしわし食べているトロい瓜葉虫をペットボトルに誘導し、だいぶ食べられてしまった葉っぱに、ピリカレ500倍希釈液をかけます。夕顔とへちまのつるのうち、本葉が数枚になっているものがあったら摘心しておきます。
今年のグリーンカーテンは葉っぱがわさわさの

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