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エッセイ359.2023年のカーネーション

5月第二日曜が母の日である国のお母さんの皆さん、母の日おめでとう。
でも、時差があるので、まだの人もいますね。

私たち夫婦は今、車で二時間で行ける場所で短い休暇を過ごしています。
出てくる日の前日、近所のスーパーに色々な値段とアレンジのカーネーションが大量に出ていました。
それを衝動買いして、水をやって、家に置いてきました。
蕾がたくさん付いていたので、帰ったらどのぐらい咲いているか楽しみです。

考えてみれば、幼稚園で母の日のためにクレヨンで絵を描いたときから、少し大きくなって小遣いを貯め、近所の花屋でカーネーションを一本だけ買ったり、エプロンやサンダルを買うようになったり。
その後は母が二人に増え、メッセージや、Amazonで花を送ったり、なんとか毎年忘れずにやっていました。

我が家では、母の日・父の日は、夫がなぜかやりたがらないので、特に何もすることはありません。
娘たちは、「おかん母の日おめでとう」と言ってくれていましたが。
あの子らも、保育園で絵を描いたり、折り紙でクラフトを作って持ち帰ったりしながら、外から「母の日」を知ったと思います。
(その代わり、誕生日はばっちりやるので異存はないです)

昨年3月3日に実母が、6月20日に義母が亡くなりまして、長年続いていた、
「母の日に、何かする」ということが、とうとう終わりました。

3月は私には不思議な月です。
過去には、父親から何回か、縁切りをされていたことがあります。そのうちの一回は一年半に及びましたが、ひな祭り近くなって店頭で桃の花が並んでいるのを見たら、小さい頃のひな祭りを急に思い出しました。桃の花をいけた白地の背の高い花瓶までありありと思い出し、自分から(しぶしぶ)和解に向かったこともあります。
思えばいろいろありすぎた親子関係ではあっても、親たち独特のやりかたで愛されていたのかなと思う時もあります。
そうそう、母の戒名には「桃」という字が入っているんですよ。
ちょっと可愛くてずるいですよね。


そういえば偶然ですが、私の指には今、義母がこれをtamadocaにもらってほしいと遺した指輪がはまっています。
葬儀から帰ってすぐにアクセサリーのリペアの人に頼んで、サイズを小さくしてもらいました。
石がついているので普段はしまってありますが、出かける時などにはつけています。
黒く見えますが、日に透かすと淡いブルーの色になります。

私は、本物はこれと、婚約指輪についているちっちゃいダイヤモンドしか持っていません。


今日は二人の母と、私も母親なので、その3人の母の日ですね。

今朝早く、日本にいない長女から、
「起きてる? 母の日おめでとう」
というメッセージが入り、嬉しかったです。

サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。