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あとがき:解像度の低すぎる目で
この文章は、以前投稿した小説のあとがきみたいなものです。
先に小説のほうを読んでからこちらを見ていただくのがいいかなと思いますが、順序が逆でもそれはそれで趣があるかもしれませんね。
この小説は、知人が開催しているnoteの企画に向けて寄稿したものです。the pillowsというバンドに関連する、エッセイ、創作物、その他諸々…、ジャンルを問わず記事を投稿する非公式企画。今年はピロウズ結成35周年
[短編小説]あの日のロックンロール
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地下鉄の階段を上って外に出ると、眩しい陽の光につい目を伏せてしまう。耳にはずっとイヤホンをつけていて、通学中は音楽の世界に浸っているから、この陽光はそんな私を「現実」に引き戻す目覚ましみたいなもの。地上に出ると学校はすぐ目の前。よく晴れた明るい春の空は、私の暗い心に一層影を落とした。
新学期にワクワクしなくなったのはいつからだったかな。小学校の時はそれなりに友達がいたけれど、中学
the pillowsを聴きながら過ごした十数年のこと
こんにちは。バンドーです。
有志によって開催されている、the pillowsというロックバンドに関する記事を投稿する非公式note企画に僕も参加させていただきます。
僕は音楽を聴くのが好きなのですけど、中でもピロウズは思い入れが強いアーティストのひとつになっています。思春期の頃にバスターズ(ピロウズファンの総称)になってから色々なことがあったけど、今でもやっぱり聴き続けている。その理由はいつま
ピロウズ短歌まとめ その4(2023年7月〜8月)
the pillowsの楽曲をモチーフにした短歌「ピロウズ短歌」のまとめ記事です。7月と8月にX(旧Twitter)で投稿した短歌をまとめています。
9月16日はthe pillowsの結成日なので、この日にnoteを更新しようと以前から決めておりました。Xではバスターズの皆さんが916を祝っていますので、ささやかでもその盛り上がりに貢献出来ればと思っています。時期が時期なので夏っぽさを感じさせ
ピロウズ短歌まとめ その3(2023年5月〜6月)
the pillowsの楽曲を基にした短歌「ピロウズ短歌」のまとめシリーズです。今回は5月と6月にツイッターに投稿した短歌です(この時点ではまだXではない)。
平日の疲労が溜まりまくっていたことや、休日も色々やることが多かった影響で、まとめの更新がだいぶ遅くなってしまいました。6月はジメジメした空気感に便乗して、暗めの歌を一挙放出した感があります。
ピロウズ短歌は単体だけだと「どういう意味だ?
2022年度に観たライブ 後編
2022年度(2022年4月~2023年3月)の特に良かったライブのまとめ、その後編です。前編はこちらから。
昨年度は何といっても、セトリが良かったライブが多かった印象です。元々大好きで聴きたかった曲や、ちょうどその時ハマっていた曲を演ってくれたり。やっぱりライブにおいていちばんの感動といえば好きな曲が聴けることですから、そういう場面にたくさん立ち会えて満足しています。バンドマンの皆さんは超能力
ピロウズ短歌まとめ その2(2023年3月〜4月)
the pillowsの楽曲を基にした「ピロウズ短歌」、3月と4月にツイッターに投稿した分をまとめます。その1は下のリンクからどうぞ(ピロウズ短歌を始めるに至った経緯なども書いています)。
ここ最近、特に4月が忙しくて精神的にも余裕がなく、毎週日曜日に更新していたのを一度だけお休みしてしまいました。ある程度ストックがあるのでしばらくはただ機械的に更新することも可能なのですが、どうしても気が進まな
ピロウズ短歌まとめ その1(2023年1月〜2月)
今年に入ってからツイッターで、the pillowsの楽曲をモチーフにした短歌「ピロウズ短歌」を作って定期的に投稿しています。
きっかけは、酒に酔った状態で短歌本を読んだことで、ぼんやりと自分もやってみたいなと思ったからです。適当に好きな音楽を基に作ってみると(クオリティはともかく)そこそこの数が出来ました。
そして僕のツイッターにはピロウズのファン・バスターズがたくさんいるので、ピロウズにまつ
2021年度に観たライブ 後編
2021年度よかったライブについて書いていく話の後編です。前編は下のリンクからどうぞ。
前編では割と遠征ライブが多かったのですが、今回書くのは都内でのライブばかりです。長くなったので少しずつ読んでいただければと思います…。
2021.10.1
ヨルシカ
『LIVE TOUR 2021 盗作』
東京国際フォーラム
2020年に発売されたアルバム『盗作』のストーリーを基にしたコンセプトライブ。
2021年度に観たライブ 前編
新型コロナウイルスの影響で、それが流行し始めた2020年は、ほぼ全てのイベントが中止になるという事態に見舞われた。ライブハウス内でクラスターが発生したこともあり、音楽ライブなどはかなり腫物扱いされていた印象だ(少なくとも当時の職場内ではそうだった)。
しかしアーティストやそのスタッフ、会場の人たちによる尽力のおかげで、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が続く2021年は、様々な制約があったとはい