見出し画像

あとがき:解像度の低すぎる目で

この文章は、以前投稿した小説のあとがきみたいなものです。
先に小説のほうを読んでからこちらを見ていただくのがいいかなと思いますが、順序が逆でもそれはそれで趣があるかもしれませんね。

この小説は、知人が開催しているnoteの企画に向けて寄稿したものです。the pillowsというバンドに関連する、エッセイ、創作物、その他諸々…、ジャンルを問わず記事を投稿する非公式企画。今年はピロウズ結成35周年の節目となる年で、Xのタイムラインでは、周りでいろんな企画や創作物を見かけます。

僕はこの企画で一度、別に記事を寄稿しています。ピロウズを聴くようになってからこれまでのことを、エッセイ風に綴った文章を書きました。エッセイとは別にずっと書きたいと思っていたものがあって、それがこのような「小説形式の文章」でした。

僕は5年前にはてなブログを始めてから、以来ずっとエッセイ調の文章ばかり書いています。10代の頃からそっち方面の本を好んで読んでいたし、自分の内面を見つめて整理するのがひとつの楽しみであったので、そういった文章を書くことにも自然に慣れていったのだと思います。

だけど、実は数年前に、ここのnoteで小説を書こうとしていた時期がありました。厳密には少しずつ書いて投稿していたのですが、(いま振り返ると)かなりの大作を作ろうとして理想を高く持ちすぎていたこと、当時の精神が酷く不安定だったことから、すぐに挫折してしまいました。

今回小説を書こうと思った理由として、当時の自分に対してリベンジしたい、という気持ちも強くありました。身の丈に合わせつつ表現したいものを書くことで、「あの頃の俺とは違うんやぞ」と自分自身を納得させたかった。それに関してはどうにか目標が達成出来て、ホッとしています。


小説の内容自体についてあれこれ説明するのは野暮ったいのでやりませんが、書き始めるにあたって、「自分がピロウズを聴き続けている(応援し続けている)原動力って何だろう」という考えが浮かびました。実際に執筆を進めながら、その考えは少しずつ変化して、「自分にとって音楽とは何か」といった、なんかやたら壮大なテーマに発展してしまいました。

テーマ自体はいいとして、そこまで繋がる物語とか登場人物とか情景(?)の描写が、まだまだ甘いなと思っています。そもそも僕自身の人生経験があまりにも浅いせいか、自分が見えている世界の解像度があまりにも低すぎる。実際に体験したことはスッと書けるのですが(事実をそのまま書くだけだし)、頭の中で架空の人間を、あたかも自分とは無縁のように動かすのはだいぶ難しい。そしてどことなく恥ずかしい。これらの描写に関しては、足りない頭で精一杯やり切りました。これが現状のレベルです。

普段ブログや日記を書く時とは全然違う脳を使ったみたいで疲れましたが、別の角度から自分を見つめることにもなって良い刺激になりました。同時に、(クオリティはさておき)僕でも小説が書けたという達成感も得られてよかったです。偶然とはいえ、このような機会を与えてくださった持ち主さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。

しばらく小説を書くことはないかと思いますが、またこのような形式で何かを表現したくなったら、挑戦してみるかもしれないです。僕にとって書くことはいろんな発散に繋がりますので。ブログもnoteも、気が向いた時に読んでいただけると幸いです。引き続きよろしくお願いします。

バンドー


↓7月に同じ企画で寄稿した、ピロウズと絡めた自分自身のこれまでを書いたエッセイです。こちらも是非どうぞ。↓


↓日記や文章を雑多に書いているブログです(基本はこっちに居ます)。暇つぶしの読み物としても最適かと思います。↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?