記事一覧
刑事とともに内省を深める|「冷血」髙村薫
一家四人強盗殺害事件の長編犯罪小説。
犯罪小説は、グイグイ読ませるエンタメ要素の強いもの、と思ってこれを読み始めると、良い意味で裏切られます。
加害者の犯行動機、そこに至るまでの衝動や生い立ち。
加害者を理解したいと努める刑事・合田。加害者に向き合う中での内省。本件と並行して扱う別の事件からの気づき。
読む人によっては、長い!冗長!そんなに深い心理の分析は要らないから、早くストーリーをすすめてくれ
2023年マイベスト家電
今年一番活躍した家電はこちら!
うちは冷蔵庫が小さめ。
そのため、大量の野菜や食品をいただいても、ストックしておくのが難点。
ということで、小さく真空パックにして冷凍しておけるように、フードシールドを購入しました。
今年の夏はドライトマト、ピザ用トマトソース、ハラペーニョ酢漬けを大量につくり、冷凍ストック。
この冬はキムチも作ってます。
自家製キムチは管理が難しいけど、真空パックだと酸化
食欲と嗜好|「貧乏ピッツァ」ヤマザキマリ
ヤマザキマリによる、食に関するエッセイ。
イタリア人が食べる普通の食事、日本の素晴らしき食文化、世界の食事のあり方。
「文化」は、いったん外に出て別の視点を借りて眺めなおしてみると、新しい発見がある。
ヤマザキマリさんの視点はもちろん、イタリア人の夫や姑、友人、息子など、まわりの人の視点で食文化を捉えなおしていることで、読者にも新しい気づきがある。
*
共感したのは、ファーストフードをめぐる考
わかりにくさを受け入れる|「三つの物語」フローベール
古典は、物語の舞台が私たちの生きる現代ではないため、理解しづらいことが多い。歴史的背景や文化もある程度わかっていないと、ついていけなくなる。その点、光文社古典新訳文庫は、読みやすい文体とわかりやすい解説で、古典が身近に感じられるおすすめテキストです。
*
「ボヴァリー夫人」が代表作のフローベール。
「三つの物語」は、その名の通り三つの短編から成ります。
19世紀、せまい世界で生きる無学の使用人
姑を女性として尊敬する|「扉の向こう側」ヤマザキマリ
著者ヤマザキマリさんといえば、その経歴の特異さ。
17歳で高校退学、イタリアの美術学校に留学。詩人と恋に落ち、妊娠しシングルマザーとして帰国。その後年下のイタリア人と結婚し、夫の仕事都合で家族3人、シリア、リスボン、シカゴ、イタリア等に暮らしながら歴史漫画を描く。
ヤマザキマリさんの持つ世界観に興味があり、漫画はもちろん、エッセイはほとんど読んでいます。
エッセイにちょこちょこ出てくる、つまりヤマ
とにかく切り返せ!|「職場の嫌な人から自分を守る言葉の護身術」後藤千絵
職場での人間関係は攻略済み、ここのところ平和が続いていましたが、子どもを通じたママ同士のつながり、いわゆる「ママ友」との付き合いに、心がざわついたりすることが多かった最近。
なにかヒントになることが書いてあればいいなーと読んでみました。
「うざい自慢話につかまったら?」
「悪気がないふりをしてディスられたら?」
「知らないんですか?とバカにされたら?」
「ひそかに仲間はずれにされたら?」
会社に