とにかく切り返せ!|「職場の嫌な人から自分を守る言葉の護身術」後藤千絵
職場での人間関係は攻略済み、ここのところ平和が続いていましたが、子どもを通じたママ同士のつながり、いわゆる「ママ友」との付き合いに、心がざわついたりすることが多かった最近。
なにかヒントになることが書いてあればいいなーと読んでみました。
「うざい自慢話につかまったら?」
「悪気がないふりをしてディスられたら?」
「知らないんですか?とバカにされたら?」
「ひそかに仲間はずれにされたら?」
会社に属していれば、誰しも一度は経験するような、「いやな感じ」。
黙って耐えていてはいけない、相手に見くびられて、嫌な目に何度も遭わされるよ!こんなふうに切り返せば、相手の自分を見る目もかわってくるよ!という趣旨。
うんうん、わかるわかる。
私も若いときは、上司や同僚からの不意打ちの暴言にうまく対処できなくて、夜も眠れない、夢に出てくるほどの悔しい思いを、何度してきたことか。
経験値を積むことで、ある程度交わしたり、予防線を張ることもできるようになってきたけど、改めて言語化してまとめてられてると、知識として使いやすく感じます。
機知とユーモアに富んだ切り返しが数多く紹介されている中、思わず笑ってしまったのは、「悪意のある言葉を投げつけられたら?」の実例。
なんだその切り返しーーー!!笑
Xさん的には、特に深い意味もなくとっさに切り返したらしいのですが、日常ではほとんど使わないことわざで切り返すのは、相手を煙に巻くテクニックとして便利、と著者は絶賛。
そうそう、たかが職場内の人間関係。
適当に煙に巻いておいて、あの人よくわからないねって思ってもらってたほうがラクなんですよね。
この本でいちばんの教訓は、「職場の人とは『適度な距離』をとる」だと思っています。
その場のノリや雰囲気で無邪気に自分のことを教えてしまうと、のちのちマウントを取られたり、嫉妬やねたみをされたり、と意外なほど被害を受けてしまうものです。
そして身に染みたのが次の一文。
「適度な距離」、これをママ友にも当てはめればいいのね、と納得。
私自身の友人や仲間を作るわけではなく、子どもの健全な育成のためのコミュニティ。
必要以上に個人情報を明かす必要はないし、ぐいぐい聞いてくる人にサービス心旺盛に明かす必要もない。
「ちょっとよそよそしいかな?」と罪悪感をもつ必要はない、自分と家族を守るためなんだから、と、諦観できた感じ。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?