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料理にまつわるエッセイまとめ

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これまでに作ったもの、おいしかったもの、料理にまつわる文章をまとめています
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#レシピ

塩昆布と生クリームと

塩昆布と生クリームと

イタリアンシェフの日高良実さんのYouTubeで「魚介のクリーム煮に塩昆布を加えると旨味が引き立つ」と知った。

塩昆布と生クリーム。一瞬「ゲッ?!」となる組み合わせだし、味の予想がまったくつかない。…のだけど、日高シェフが言っているし「おいしいかも?」と好奇心が湧いてくる。

彼の動画(最後にURL貼ってます)を参考に、扱いやすい食材や分量を考えてみた。

塩昆布と魚介のクリーム煮材料(2人分)

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「厚切り豚ロース」を本気で美味しく食べる平日夜ごはんレシピ3選

比較的に、いつでもお安く手に入れやすい厚切り豚ロース肉。

これまでカツにするか生姜焼きにするかの2択かと思っていたけど、ついにお気に入りのレシピが3品になった!

今回は料理ノートを参考にレシピを紹介しようと思うのだけど、まずお気に入りのポイントは「お酒に合う」「仕事終わりからでも作ろうと思える」こと。

そしてやっぱり「お金がかからない」っていうのも大切だよね。

豚の西京焼き材料(2人前)

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しんどいときは、がんばらない。じゃが芋としめじのガーリックマリネ

しんどいときは、がんばらない。じゃが芋としめじのガーリックマリネ

起きてすぐにしんどいと分かる時がある。PMSきたーーーーーー(レディースデー前の不調)。

日課のモーニングページをするために、大学ノートを開く。はい、しんどい。「食べ切るまでお昼休みありません」って言われた小学生みたいにいじけた気分。しんどーーーーーー。

うんうん。今日は、そういう日。だから、がんばらない。やり過ごす。

今日は、あったかくて甘いドリンクが飲みたくて、お湯で溶かすタイプのオレン

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レンコンは「焼く」のがおいしい

レンコンは「焼く」のがおいしい

出かける時、バッグに文庫本を入れておかないとそわそわする。私は乗り物酔いする質で、バス移動の日は読むタイミングなんてほぼないに等しい…。と分かっていても、やっぱり「お出かけの必需品」からは外せない。

出先で物語に没入するほど読めないのが明らかな日は、エッセイ本が心強い。数日前、角田光代氏の「今日もごちそうさまでした」をバッグに忍ばせた。運よくスキマ時間が出来て、喫茶店でしばしページを開く。構成が

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気づけば100レシピ、料理ノートを整理してみたので作り方を紹介

気づけば100レシピ、料理ノートを整理してみたので作り方を紹介

私の好きな料理研究家に、こんなエピソードがある。

その人は母として、料理家として、日々いろんなレシピに挑戦してきた。しかしある時「お母さんの料理で一番好きなのは?」という質問に詰まってしまった娘を見て、はっとしたという。目新しい、ワクワクするような料理もいいけれど、繰り返し食べたいと思える家庭の味を、忘れてしまってはいなかったか。

私が料理ノートといえるものを作り出したきっかけは、こんなに高尚

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ラップでぎゅぎゅっと「焼きサバ棒寿司」

ラップでぎゅぎゅっと「焼きサバ棒寿司」

GW最終日、ついにこの日がやってきた。満を持して、アレを再び作るのだ…!

ラップでぎゅぎゅっと握った、その名も「焼きサバ棒寿司」。

見て欲しい。この萌え断!

酢飯とサバの間にうっすら見えるのは、大葉とガリ。どれが欠けてもだめで、この4層が本当においしいの。

前回、というか、初めて作ったのが、今年の2月末。スマホの写真フォルダをさかのぼって確認したのだけど、思った以上に日が空いてしまった。 

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月曜の朝、わしゃわしゃ食らう黄身漬けごはん

月曜の朝、わしゃわしゃ食らう黄身漬けごはん

この頃私のホットワードは“わしゃわしゃ”。パン作りに夢中になっていた反動か、ご飯を口に掻き込むようにわしゃわしゃと食べたい。

そのためには、ごはんをすすめる1品が欠かせない。そこで白羽の矢が立ったのが、黄身漬けである。…というのも先日、大好きなnoteクリエイターさんが黄身漬けのレシピを公開されていて、それを参考にさっさく仕込んでみることにした。

小さなタッパーに味噌を敷き、カットしたキッチン

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水曜日の朝、ジンジャーミルクココア

水曜日の朝、ジンジャーミルクココア

ようやく週の折り返し、水曜日の朝。あったまが痛い! 左側がズキズキ、割れるようだ。えぇい、やってきよったか、片頭痛。

起きた時はよかった。爽やかな天気で、気分も上々。なんてことはない家事を片付けていたら、じわりじわりとヤツが忍び寄ってきた。

食欲はある。ただ頭が痛い。薬を飲んだ。まだ痛い。リモートワークが始まるまでベッドに戻る。くそぅ、読書する予定だったのに。片頭痛め、いまいましい。

とにか

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冬はアツアツ、肉まんを作る

冬はアツアツ、肉まんを作る

単刀直入に言う。11月2日発売のオレンジページ 11/17号を読んでほしい。自分で肉まん作れるようになるから。

肉まん。冬にコンビニで買って食べる肉まんって最高だ。私はたっぷりカラシをつけたい派。一口かじって、そこから中に酢じょうゆを沁みこませるのもいい。冬はアツアツ、肉まんの季節。

さすが、雑誌は先を行くよね。肉まんを“作る”企画なんて取り上げるんだもの。その名も「フライパンで焼くだけ 新・

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土曜の朝、鶏ハムサンドとバターコーヒー

土曜の朝、鶏ハムサンドとバターコーヒー

木曜から始まった、土曜モーニング計画。結果、期待以上、たまらん朝食になったので覚え書き。

近所のスーパーで特売の鶏むね肉を入手。皮をはぎ、肉にハチミツと塩、ブラックペッパー、オレガノをすり込んだのが木曜の夜。

冷蔵庫で一晩寝かせたむね肉を水で洗い、ラップでくるくると巻いて沸騰した鍋の中にドボンと入れたのが金曜日の朝。

こうして出来上がった鶏ハムをスライスし、ベビーリーフと即席ハニーマスタード

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朝じんわり沁みる、ひとり分のおみそ汁

朝じんわり沁みる、ひとり分のおみそ汁

ひんやりと肌寒い朝、食卓につくや真っ先にすするお味噌汁は格別においしい。我知らず、お腹の底から「はああぁ……」って声がでる。

体にじんわり沁み込む温もりと旨味。ホロホロとシャキシャキが混ざった具の食べ応え。うっかり一気に食べてしまいそうになる。

おみそ汁といっても、意外と色んな味がある。赤みそのコクだったり、白みそのやさしさだったり、ダシはどうとか、食材から出る旨味がどうとか、組み合わせを追求

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トマトで呑もうよ #簡単レシピ

トマトで呑もうよ #簡単レシピ

この夏、知ってしまった。トマトで呑めると。

1日を終えて、キンキンに冷えたビールやハイボールは欲しくなるけど、食欲は減りがちな猛暑の夏。特に今年はおこもりで体力が落ち、夏バテがヒドイ。何も食べなきゃ、余計に体が悲鳴をあげそう…。

そんな酒欲だけの日でも、用意してしまえば彼と競うように食べてしまうのが、ヒンヤリとしたトマトの1品。これ、巷で話題の無限レシピといっていいくらい、箸が止まらなくなる。

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ごはんの我慢はよくないよ。朝からもりもり「夏野菜の納豆丼」

ごはんの我慢はよくないよ。朝からもりもり「夏野菜の納豆丼」

否定的な言葉で自分を縛り付けるのは、どうもよろしくないらしい。

最近読んだ本に、人は「~しない」という目標の決め方をすると、挫折しやすくなると書いてあった。たとえば、ダイエットのためにお菓子を“食べない”と決めたら、頭の中でお菓子を食べる自分の姿を自動再生してしまって、誘惑に負けやすくなるという。

ぽにょっとしてきたお腹を気にして、炭水化物を少し控えようとしていたはずなのに…。なぜか、納豆を買

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水切りヨーグルトの可能性2―いいとこどりのクリームあんみつ風

水切りヨーグルトの可能性2―いいとこどりのクリームあんみつ風

今月、いや今年初の閃きをここに披露します。

最近仕事の関係で、寒天について知る機会があった。

300年以上前に日本で生まれた寒天は、海藻から作られた食品のこと。私たち現代人が不足しがちな食物繊維がかなり豊富だから、積極的にとりたい存在なのだそうだ。

ほう。ふむふむと参考書籍を読んでいたのだけど、じつは私、寒天には苦い思い出がある。

甘味処で人生初のあんみつを食べたときのことだ。最初はとても

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