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水切りヨーグルトの可能性2―いいとこどりのクリームあんみつ風

今月、いや今年初の閃きをここに披露します。

最近仕事の関係で、寒天について知る機会があった。

300年以上前に日本で生まれた寒天は、海藻から作られた食品のこと。私たち現代人が不足しがちな食物繊維がかなり豊富だから、積極的にとりたい存在なのだそうだ。

ほう。ふむふむと参考書籍を読んでいたのだけど、じつは私、寒天には苦い思い出がある。

甘味処で人生初のあんみつを食べたときのことだ。最初はとても美味しくて、パクパク食べていたのだけど、バランスが悪かったのか、最後に大量の寒天が器に残ってしまった。

連れは「無理せず残せばいい」と言ってくれたのだけど、さすがに行儀が悪い(上のほうだけバクバク食べるのもどうかと思うが)。がんばって食べきってみたものの、もう見るのもイヤ…くらいのトラウマになってしまったのである。

もしやこれは克服のチャンスではないか? と思い、さっそく自宅で寒天を作ってみたものの、…うーん、やはり積極的にとり続ける自信はない。

往生際が悪く、いくらか食べやすくなるという牛乳寒天も作ってみた。これなら、はちみつと一緒におやつとしていけそうだな。

いやでもやっぱり、そんなには作らないか……。

一方で、私とは違って寒天たっぷりのあんみつが好きな彼。私に触発されたのか、仕事帰りにあんみつを買って帰ってきた日があった。

買ってきたものの上にハーゲンダッツのバニラをのっけて、クリームあんみつ風に仕立てている。

一口もらってみた。たっぷりのバニラアイスとあんこと共に寒天をパクリ。さまざまな食感が混ざり合って、あのくにゅっとした寒天がイヤじゃない。

そこではっと気がつく。

そうだ、違う食感と合わせて食べればいいんだ…!

私のなかで水切りヨーグルトと寒天が繋がった瞬間である。

そうと決まれば、さっそく。

牛乳寒天は甘味料を使わず、粉寒天・水・牛乳のみで作っておく。ヨーグルトは前日の晩から水切りしておいて、クリーム代わりになるように。

ここは水っぽくならないように、硬めのギリシャヨーグルトを使っておきたい。ちなみにギリシャヨーグルトはたんぱく質が豊富であることでお馴染だ。

ダイエットにも健康にも大切といわれる食物繊維もたんぱく質もとれるものを作ろうとしているなんて、私、天才だろうか。

出来上がった牛乳寒天をサイコロ状に切り、上からこんもり水切り済みのギリシャヨーグルトをのせる。お好みではちみつをかけて、なんちゃってクリームあんみつ、完成。

結論、大 正 解 でした!

かれこれおやつ代わりに4日連続で食べている。間違いなく明日も、食べる。

硬めのホイップのようなギリシャヨーグルトに包まれた寒天は、かつて私が嫌ったものとは思えないくらいおいしい。いい歯ごたえとして、私を楽しませてくれる。

さっぱりとしたやさしい牛乳寒天と、こっくり濃厚なギリシャヨーグルトの味の組み合わせもまた絶品。はちみつの甘さが加われば、文句なしの贅沢スイーツだ。

これ、きっと巷で話題のギルドフリーおやつってジャンルにも入ってしまうんじゃないか? やっぱり私、天才か。

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【牛乳寒天のレシピメモ】
・小鍋に水200mlと粉寒天4g(小さじ2)を入れて火にかけ、ヘラでやさしく混ぜ続ける
・沸騰したら弱火にしてさらに2分ほど混ぜ続ける
・火をとめ、常温に戻しておいた牛乳300mlを加えて混ぜる
・500ml入る容器にうつし、固まったら完成(冷蔵庫で保管しておく)

水切りヨーグルトの作り方については下の記事を参考にどうぞ


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