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https://coten.pics/exhibitions/13661
ホームにある雨の写真を含めた9枚の写真を上げてます。
どうぞよろしくお願いします。
2020.02.23 14:09まで
背伸びする君に踏み台を
涙のような雨のふる夕方、楽屋口の見える廊下でした、弾けないギターのコードがひとつあるという話。
診断結果を元に。
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ぽっつり降り始めた雨粒がどんどん地面を濡らしていく頃。楽屋にすぐ戻れる距離、廊下で台本を黙読していた少年の手元に影が落ちた。周りは撮影の準備で慌ただしい。
すぐに動くと思った影は動かなかった。
「ふじくん」
「どうした
君が夜を迎えるまでいるよ
オレンジの光が周囲を照らす夕方、壁に囲まれた庭園で辞書を使ったゲームをした話。
診断結果を元に。
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ほかほかとした陽気をまとって光を放っていた太陽は西へ傾いていた。
それを壁にもたれて一人の子供が眺めていた。きはだ色のシャツとジーンズはところどころ汚れている。腰に巻いたベルトには小さな枝切りばさみが引っ掛かけていて、そばにはスコップ
また大事に育てていく
満月の見える夜、言葉の通じない国で大事なことから忘れていってしまう病気になった話。
診断結果を元に。
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嫌なことは全て前兆があるわけじゃない。肝に銘じろ。
そんな言葉が綴られた最初のページを見て、溜息を吐いた。
もうこんな思考回路になってから、新しく触れるいろいろがどれだけ大事かわからなくて、かたっぱしからメモを取る毎日。
そんな
うだる中で聞いた彼らのこと。
とても暑い日、海辺の大規模な工場で子供のころに聞いた都市伝説の話。
診断結果を元に。
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「ないしょだよ」
舌っ足らずな言葉で、笑いをこらえきれずに肩を揺らしながら、その子は話してくれた。
その日は初夏にしてはいやに暑くて、呼吸の度に通る自分の息すらも暑く感じてしまってまいっていた。
街で一番大きな海鮮加工の工場で就業体験。ほどなく
風に乗った香りに鼻の奥が痛くなる
木蓮の散りかけた日、工場見学の通路で不注意でガラスを割ったことについての話。
診断結果を元に。
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学年が始まった時期。
その学校恒例の学年ごとの行事がまもなく迫り、下調べとして研修先の工場へ行った。
今となっては珍しい、生きている植物を見られると心を躍らせていた。
管理の問題から、学校内の生物は教職員、生徒を除いてホログラムになっ