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星を宿す海の幽霊。海にまつわる神話、民話、伝説を織り込んで。

米津玄師さんが主題歌を担当し、ご本人も思い入れのある本作。

引用したツイートにある通り、現在、「マンガワン」というアプリにて全話読めます。
最近、全話分の掲載が完了しました。読めるのは6月30日まで

購入にちょっと立ち止まっている方にはおすすめです。
勿論、映画見る前に読んでみたいかな、という方も含めて。
読むと、更に米津さんがイメージした部分も共感できるかもです。

ちなみに記事検索していたところ、こちらの記事も見掛けたので一緒に。


細部のネタバレはしていないと思いますが、下記にお気を付けください。








あらゆる文字で表せないものを軸に話が進んでいきます。
話のところどころにある揺さぶりの部分は、人物が息を飲み込んだり、何も言わずに行動に移したり、突然にやってきます。
なんとなく予感は感じても、突然の部分がやってくるまで判らないところに身構える前に背後から体当たりされるような。

どの言葉も、表せないものに掠れど、それを表現するには至らない。
そんな中で、表現するに足るものが歌とイメージ
歌とイメージについての部分で、波及効果を感じると思います。

刃ころびしたものを接ぐように、伝達する中でもともとのものがぼろぼろになりながらも残った話。それらを収集することで表れるものはあります。
それでも、言葉のみでは表れない。

昔からの繰り返し、そのひとつ。

と、ここまでかたっくるしく続けましたが、
たまたま出自が謎に包まれた2人と出会った少女が、振り回されながら少女自身も渦中の人物になっていく。
ときおり、暴力的なまでに渦中の真理につっこまれて読む側も肝が冷えますし、すれ違いにはなんとなく共感したり。

選ばれたものの表現はとても綺麗ですし、その対象になるものの特徴には納得します。
ただし、同時に選んだら容赦がないのだ(選択肢は1つ)ということも伝えてくるので、例外も含めて「それはそれ」ということでしかないのも描かれています。

激動はいつかやってきて襲ってくる。死が必ずやってくるのと同じように。
でも、それが自分の生の始まりだったり、役割に気づく分岐点になるのかもしれません。

どれ、と言えないところに言葉にできないものがあると思います。

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