マガジンのカバー画像

ブログ

119
知る前と知った後で世の中や世界の見え方が変わるような、面白い教養を紹介していきます!
運営しているクリエイター

#雑学メモ

#34 奴隷と交換された貝

#34 奴隷と交換された貝

タカラガイタカラガイは海に生息する貝です。

裏を返すと女性器の形をしていることや、妊婦のお腹のふくらみに似ていること、そして生命の源である水と関係することから、古くから安産のシンボルとして使われています。

日本でも子安貝と呼ばれ、出産の時に手に握ると安産になると信じられてきました。

貨幣の「貨」の漢字には「貝」がつくように、貝は貨幣(お金)としても使われた歴史があります。貝は偽造が難しく、壊

もっとみる
#33 リンゴでも、やっぱり中国強いっす

#33 リンゴでも、やっぱり中国強いっす

リンゴと言えば、

おいしい果実であり、

ニュートンが万有引力をひらめいたきっかけであり、

iphoneの裏にあり、

聖書やケルト神話にも出てくる果実でもあります。

今回は、そんなリンゴの生産国の歴史について見ていきます。(無理矢理つなげた感がすごい笑)

アメリカ
ヨーロッパでは古くから多くの国がリンゴを生産していましたが、第2次世界大戦によって大打撃を受けます。

ヨーロッパの戦場にな

もっとみる
#32 遺伝子組み換えってどうやってるの?

#32 遺伝子組み換えってどうやってるの?

具体的に怖がる遺伝子組み換えは、何か得体の知れないことをしているからなんとなく怖いというイメージがつきものですが、具体的にどんなことをやってるのかを知ることは大切だと思います。

今回は、遺伝子組み換えの方法について書きます。

3種類の方法
遺伝子組み換えは、ある性質を持つDNA(害虫を寄せ付けない物質を出すとか)を作物の細胞に挿入し、作物にその性質を持たせることを目的にしています。

では、ど

もっとみる
#31 With遺伝子組み換え

#31 With遺伝子組み換え

遺伝子組み換えのイメージといえば、なんかヤバそうなことをしてるから食べたくないし関わりたくない。というものだと思います。

しかし事実を追っていくと意外なことがわかってきます。

輸入トウモロコシ日本は遺伝子組み換えの農作物をたくさん輸入しています。

財務省の貿易統計を見ると、日本はトウモロコシを100%輸入していることになっています。(もちろん国産トウモロコシもありますが、 四捨五入すると国産

もっとみる
#30 水を飲むことが非常識だった時代

#30 水を飲むことが非常識だった時代

水に対する抵抗感現代では、水を飲むことは良いこととして知られています。1日2リットル水を飲むと健康に良い、などと聞いたことはあるかと思います。

しかし今からたった200年ほど前には、水を飲むことに対して抵抗がありました。

1つめの理由は、水は安全ではなかったからです。詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

2つめの理由は、水を飲むことは非常識だったからです。さらに、水は健康にも悪いと思われていま

もっとみる
#29 酒は水より安全な飲み物だった!?

#29 酒は水より安全な飲み物だった!?

水は危険な飲み物だった私たちは、真水と呼ばれるきれいな水を当たり前に飲んでいて、安全な水を飲めるという権利があるのは当然のことだと感じられます。

ですが一般家庭が良質な水を飲めるようになったのはごく最近のことで、浄水設備が整っていない時代には、水は危険な飲み物でした。

アルコール
ほんの200年くらい前は、水より、アルコール飲料の方が安全でした。(アルコール飲料とは、主に、ビール、ワイン、蒸留

もっとみる
ボトックス注射は、毒を注射している

ボトックス注射は、毒を注射している

ボトックス注射って聞いたことありますよね?

美容整形手術で、眉間や目尻のしわとりをするのに使われるのが有名です。また、筋肉が緊張してしまう病気の治療にも使われます。

このボトックス注射は、毒を注射しています。

毒の名前は、ボツリヌス菌がつくるボツリヌストキシンと呼ばれるタンパク質毒素です。

ボツリヌス菌は食中毒の原因菌として知られており、土や海、湖、川などの泥や砂のなかに生息しています。

もっとみる
#8 ハチドリは、パイナップルの天敵!?

#8 ハチドリは、パイナップルの天敵!?

ハワイにはハチドリが生息しておらず、輸入や持ち込みも禁止されています。

今回は、その理由についてのお話です。

ハチドリはスズメくらいの大きさの、可愛くてきれいな鳥です。特技は羽ばたいて空中で止まったまま、花の蜜を吸うことです。

今のパイナップルには種がないちょっと話しがずれますが、ハワイの特産品と言えばなんでしょう?……ハイビスカス?……マンゴー?

パイナップルですよね!(強制)

今のフ

もっとみる
#7 運命は「受け入れる」?「変えていく」?

#7 運命は「受け入れる」?「変えていく」?

中世における人びとの人生に対する価値観は、現代の私たちとは根本的に異なるものでした。

今回は、そんな彼らの価値観と現代に生きる私たちの価値観を比べてみましょう。

「人間の空間」と「神秘の空間」現代の私たちにとって、地上のほとんどの場所は行こうと思えば行くことができるし、人の手を加えて環境を変えたりすることができますよね?

宇宙にある月や火星なども、行くのは難しいかもしれませんが、月や火星がど

もっとみる
#6 メリーゴーランドって、なんで回ってるの?

#6 メリーゴーランドって、なんで回ってるの?

遊園地の定番といえば、観覧車でもジェットコースターでもなくて、やっぱり

メリーゴーランドですよね!(強制)

今回は、メリーゴーランドの起源について書きます。

トーナメント = 馬上槍試合
いきなりですが、「トーナメント」って、

こういうやつですよね。

トーナメントの元々の意味は中世の騎士達が行った「馬上槍試合」です。「馬上槍試合」とはその名の通り、馬に乗って1対1で槍を使って戦う競技です

もっとみる
#5 びっくりすると、転んで動けなくなってしてしまう「気絶ヤギ」

#5 びっくりすると、転んで動けなくなってしてしまう「気絶ヤギ」

気絶ヤギと呼ばれるヤギがいます。

アメリカのテネシー州が原産のヤギの品種で、英語では、fainting goats(フェインティング ゴート)と呼ばれます。

このヤギは、驚くと筋肉が10秒ほど凍りついたように動かなくなってしまうという特性を持っています。足がまっすぐにピンと伸びたままになってしまい、横向きにごろんと倒れてしまうのです。

これ、実は気絶しているわけではなく、意識はちゃんとあるん

もっとみる
チェダーチーズはなぜオレンジ色?

チェダーチーズはなぜオレンジ色?

問題です。

「チェダーチーズ」と「フラミンゴ」の共通点はなんでしょう?

色素が同じチェダーチーズのオレンジ色とフラミンゴのピンクは、 どちらもカロチノイドという色素の色です。カロチノイドは全部で750種類以上ある、天然の色素で、黄色、オレンジ色、赤色などがあります。

トマトやエビの鮮やかな色もカロチノイド色素の色です。

アナトー色素チェダーチーズによく使われる着色料は、カロチノイド色素が何

もっとみる
#3 「ビーバーは魚です」byローマカトリック

#3 「ビーバーは魚です」byローマカトリック

中世のローマカトリック教徒の人々の間ではビーバーは魚であるという概念が広まりました。

確かにビーバーは川を泳ぐけど...

なぜローマカトリックはこのような考え方が広まったのでしょうか?

カトリックの食事制限
伝統的なカトリックのしきたりでは、断食のイベントがたくさんあります。

例えば2月から3月くらいに行なわれるカーニバル(謝肉祭)と復活祭(イースター)に挟まれた40日くらいの期間(四旬節

もっとみる
「野口英世」と「鷹」の意外な関係

「野口英世」と「鷹」の意外な関係

野口英世野口英世といえば感染症の研究で有名で、後世の人々に多大な影響を与えた人物です。

彼は、黄熱病や梅毒のの解明に取り組みましたが、研究中に彼自身が黄熱病にかかり、亡くなりました。(現在では黄熱病においての彼の功績は疑問視されていますが...)

黄熱病黄熱病とは発熱や黄疸と呼ばれる体が黄色くなってしまう症状を引き起こすことから「黄熱病」と名付けられました。熱帯アフリカや中南米などで多く見られ

もっとみる