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詩「たぶん、生きるということ」
例えば、わたしたちは目的地に着く前に、もうすでに疲れている。疲れ切っている。
例えば、本当に食べたいお菓子ではなく、「ストレスを低減する」とパッケージに大きく書かれたチョコレートを選ぶ。たまに、それは「睡眠の質を高める」や「疲労感軽減」という文字に変わる。どれも似たり寄ったり。
例えば、一冊の本を読み切ることよりも、一時間長い睡眠の優先。
例えば、地球環境を思いやりながら紙ストローで
短編「くだらないこと」
ちょっとだけ声聞かせてとか、おやすみだけ言わせてとか
そういうことができない人間 is わたし
一時間ほどの通話時間が書かれたLINE電話のスクリーンショットに文字をあしらい、Instagramのストーリーにあげ、投稿されたことを確認してからスマホを放り、自身もベッドに身を投げる。
ああ、くだらない。
ちょうど八年前、留学先のタイで出会った「SNSは一切しない」と公言する同い年の日本人の