地球沸騰化の影響で、アメリカアラスカ州の川に永久凍土が溶け出し、オレンジ色に!
こんにちは、翼祈(たすき)です。
2024年も暑い日が続いています。エルニーニョ現象が終わり、ラニーニャ現象に転じましたが、それでも暑い日は続き、テレビで「今年は例年以上に、日本も災害の多い年になると思う」と言われて、恐怖しかありません。
海外の方に目を向けてみると、洪水など災害が多く、2024年6月1日時点で、洪水がブラジル、アフガニスタン、パプアニューギニアで地滑りなど、地球沸騰化の影響が、強く現れています。
この記事でも、地球沸騰化による影響での話です。
北極圏にあるアメリカのアラスカ州北部の広い範囲で川がオレンジ色に変色していることを米国立公園局などの研究チームが確認しました。地球沸騰化で解けた永久凍土から閉じ込められていた金属鉱物が流出した恐れがあるとしています。
この論文が、イギリスの科学誌[ネイチャー]の関連誌で報告されました。
今回は、アメリカの川がオレンジに変わった原因などを取り上げます。
なぜ、アメリカのアラスカ州の川は、オレンジになった?
研究チームは、アラスカ州北部のおよそ1000キロにまたがる範囲に流れる75の河川や支流でオレンジ色の変色が確認できました。大部分が国立公園内など人里離れた場所で、近くに鉱山なども存在していません。
変色した川から採取した試料を解析した結果、基準とする河川と比較して強い酸性で、亜鉛、鉄、銅、ニッケルなどが検出されました。最多で検出された金属鉱物は鉄で、色の変化の原因と考えられると言います。
研究チームが最初に川がオレンジ色に変色しているのに異変に気付いたのは2018年で、衛星画像などから2008年に遡って汚染が確認できました。変色は季節的な現象で、主に7~8月の夏に発生するとしています。論文では、これらの流域の水源に依存している地域住民は、地球沸騰化の進行によって漁業や飲料水などに影響が及ぶ恐れがあると警告しています。
参考:米アラスカの川がオレンジに変色 温暖化で永久凍土の鉱物流出か 毎日新聞(2024年)
北極圏は世界で最も速いペースで地球沸騰化が加速していると言われている地域です。フィンランドの研究チームによる別の報告によりますと、北極圏の地球沸騰化は過去数十年に渡り、世界平均の4倍近い速さで加速しています。
それ以外の国の地球沸騰化の影響
最近テレビなどで取り上げられることが多いので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、それはインドです。
記録的な熱波に見舞われている、インドの首都ニューデリーで2024年5月28日、観測史上最高気温となる49.9度が記録されました。
これだけでも相当気温が高いですが、その次の日に更なる観測史上最高気温を記録します。
同じくインドの首都ニューデリーが、2024年5月29日観測地点の1つで52.9度を観測しました。
また、2024年5月30日には、エアコンの爆発が原因とみられるアパート火災も起きました。
記録的な熱波による「水不足」も深刻で、インド当局は車をホースで洗車するなどといった行為に、2000ルピー(およそ3760円)の罰金を科すと発表しました。
ただ、52.9度に関しては、「最高気温は45.2~49.1度だった、他の観測所と比較しても異常値だった」と説明していて、センサーの不具合か局地的な要因によるものである可能性を疑い、現在調査中だと述べられています。
もし52.9度が間違っていたとしても、熱波の影響があることは正しく、インドは今熱中病で亡くなる人が、相次いでいます。
日本も今年は気温が高い月が来るのが早かったので、海外ほどならないかもしれませんが、それでも地球沸騰化は、全世界に影響を与えています。
決して、インドの話が、海外の話だから、では片付けられない程、この地球は危機に瀕しています。