マガジンのカバー画像

作詞置き場

8
運営しているクリエイター

#悲恋

1115

1115

今 ぎゅっと 強く 固く
瞼を閉じたまま

無作為に 放物線を描けたとしても

きっと わたしはあなたとの記憶を
手繰り寄せに戻るのでしょう

誰よりも愛し
丁寧に抱き
頑なに秘め続け
この身体を捧げてまで
全身全霊で
あなたと堕ちていった
あの黒々とした日々

何よりも消したいのに
何よりも愛おしい
そんな矛盾だらけで
不条理な深黒の世界
わたしが生きた証そのもの

どうせ 消せやしない
消し

もっとみる
命

意に反して  指先が辿った
絶対的に不必要な声に
心救われてしまう そんな自分が
とても愚かで 憎らしくもあるけれど
同じくらい愛しくも 感じるのは
霞むくらい うららかな
この日だまりの中
弱音ひとつ吐かず  生きているからで

遠い日の 未だ消えず 疼く傷痕を
繕う事も 隠す事もやめたのは
ひとりって選択にも 妥協じゃなく慣れ
誰かの傀儡になる事から
『いち抜け  』
胸を張って  ゴールテー

もっとみる
卑怯

卑怯

ずっと  堪えてた
本当は  おかしくなって
壊れてしまいそうなのに
大丈夫って自分に言い聞かせ
気丈に振る舞って

あの日   
知らない11桁の数字

『間違えた』

それが   あなたの最後の声
間違えるはずなんてないのに
番号なんて 知らずに済んだのに
また  床に伏せて
少しの間   動けなかった

でも 
何故か 少しだけ期待してる
私がいた 
それも事実

こんにちは。

実話で

もっとみる