魔織

全てがノンフィクション。 作詞家です。 元、溺愛音狂薬狂依存同盟と言うやたら長った…

魔織

全てがノンフィクション。 作詞家です。 元、溺愛音狂薬狂依存同盟と言うやたら長ったらしい名前の作詞、小説サイトの管理人をやっていました。 6才の頃から作詩を書いています。

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ハッピーエンド

とても器用で 全てにおいてぬかりない そんなバカバカしい 繊細さが 綺麗でした あの日 人もまばらな地下道 今でも鮮やかなのは ほんの僅かだけ あなたと私の間に 冷たく 空を切る様な 突風が吹いて 私は引力には 抗えず その場に しゃがみ込んだ そして あなたを 見失った

    • ねぇ

      ねぇ あなたのいる世界から わたしは見えていますか? 悲しい事に わたしのいるこの場所からは あなたが旅に出た あの日から ずっと あなたの姿は 見つけられません 頑張って 捜してはみるのだけれど いっこうに見つけられないまま あんなに 求められていたのに あんなに 必要とされていたのに あなたは 優しさに満ちた顔で 大丈夫だよってわたしを諭すかのように わたしとひとつになった いなくなったのではなく わたしとひとつになった あなたと出会えた奇跡

      • 誓い

        季節は否が応でも 繰り返される もう ずっと 忘れようとしてた影 遠い夏の日 まるで 手品の様に私の前から消えた人 何度 きつく目を閉じ 呼吸を整え 全てを無かった事にしようとしても 刻まれた傷の分だけ 心に染み付いて どうしても 消せない 自分を庇う様に 傷つかない様に また 傷付けない様にって 一生懸命に予防線を張り巡らせて 誰とも関わらない道を選んでた それが 賢明だって思えたから 学んで 知っていたから ひとりでいることへの快楽を ひとつ

        • 意に反して 指先が辿った 絶対的に不必要な声に 心救われてしまう そんな自分が とても愚かで 憎らしくもあるけれど 同じくらい愛しくも 感じるのは 霞むくらい うららかな この日だまりの中 弱音ひとつ吐かず 生きているからで 遠い日の 未だ消えず 疼く傷痕を 繕う事も 隠す事もやめたのは ひとりって選択にも 妥協じゃなく慣れ 誰かの傀儡になる事から 『いち抜け 』 胸を張って ゴールテープを切った 敗者だと罵られても 笑って手を振る事も上手になった 大切な物を

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        ハッピーエンド

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          keep chasing

          今はまだ 霞んで鮮やかには描けない ぼんやりと浮かぶ風景を指でなぞり あーでもない こーでもないと 試行錯誤を繰り返しながら 自分の可能性だけを信じ 襟を正す 重ねた両の手をきつく握り 叶えたい想いを 強く願った 脳裏に映る未来図の中で 安堵して笑う 自分の肩をそっと抱きしめたい 歩みを止めず 真っ直ぐに突き進む 時に挫けそうになっても 硝子のグラスに乱反射する光から 視線を背けることなく 目を細めて睨み 寒さで凍える背筋をしゃんとして 深く 深呼吸 そして季節を思い

          keep chasing

          Iimit

          微かな鈍い痛みと共に この身体に振動として 伝ってくるNostalogicな影絵 まるで 蜘蛛の糸を掻きむしる様 乾ききった空を幾度も掻いた あの頃の 自分に問いかける 何もかもを投げ捨ててでも 決して這い上がれない蟻地獄に 自ら足を取られに行く 生き様が この身体を蝕んでいく事に 怖さすら感じなかったのは 愛と欲の乗数に侵されて ただの罪深き 堕落した者の 馬鹿げた宴なんだって 解っていたからでしょ? あなた いつも 怯えてたじゃない 総てを奪われる事に 針のむ

          敗北の勇者 キリスト

          雪が降るには暖かい もう明日はX'mas 賑やかな街とも 暫しお別れになるね 一年中X'masだったなら なんて小さな子供みたい だけど、幾つになっても 胸が高鳴るイベント イエス・キリストのBirthday 残酷な最後になるなんて 誰も想像できやしなかった 聖母マリアの痛みと共に 舞い降りた聖なる使い 神と化したキリストが犯した 罪と罰も悲しき後の祭り 処刑の絵の中に キリストを崇拝した者達の 愛を見たのは 私だけじゃないだろう 魅惑的にうなだれた 最期の時に

          敗北の勇者 キリスト

          赤い花

          背中を押す もう一人の私が 赤い花束と 目的地の書いてない地図を ひとつくれました 「泣いてばかりじゃ駄目よ 救いようもなくなるわ」 行き場所を探して 宛もなく迷い込んだ街 捨て猫になんて ならない様に 赤い花抱いてた わたしはここにいるよ 一人きりじゃ凍えそうよ 誰か温めて 凍り付く前に早く 人を信じ何度も裏切られ 信じる事辞めちゃえば 楽かもと 一人歩き出した 知らない街に 溶け込めず 赤い目をしてた 足元ばかり見てた 影が私を包んだ 「その赤い花少

          始まりは

          始まりは終わりの始まり 冒頭から そんな安っぽい台詞を使う 映画を観た 出会った2人が急速に 盛り上がり 時間を忘れて 互いを求め合う 大抵、この展開の場合 燃え尽き症候群みたく 近い将来 別れるだろう そんな伏線を感じた 恋の始まりから バトンを渡すかの様に 恋に終止符を打った2人は 若かりし日の 自分達を 同じカフェにいた カップルに重ねてみては 情緒を崩壊していく 始まりは終わりの始まり 最初に聞いた言葉の通り 物語は綺麗に幕を閉じた 淡々と映画を見終わっ

          始まりは

          卑怯

          ずっと 堪えてた 本当は おかしくなって 壊れてしまいそうなのに 大丈夫って自分に言い聞かせ 気丈に振る舞って あの日 知らない11桁の数字 『間違えた』 それが あなたの最後の声 間違えるはずなんてないのに 番号なんて 知らずに済んだのに また 床に伏せて 少しの間 動けなかった でも 何故か 少しだけ期待してる 私がいた それも事実 こんにちは。 実話です。 突然、『金輪際、二度と会いません!』と言う紙面上の契約を結ばされて半年以

          1115

          今 ぎゅっと 強く 固く 瞼を閉じたまま 無作為に 放物線を描けたとしても きっと わたしはあなたとの記憶を 手繰り寄せに戻るのでしょう 誰よりも愛し 丁寧に抱き 頑なに秘め続け この身体を捧げてまで 全身全霊で あなたと堕ちていった あの黒々とした日々 何よりも消したいのに 何よりも愛おしい そんな矛盾だらけで 不条理な深黒の世界 わたしが生きた証そのもの どうせ 消せやしない 消したくもない 記憶に侵され のたうち回り 影から逃げ回った 年月に 幾度と繰り

          ひとり遊び

          木枯らしに背中を押され 背中をまあるくしたまま 鋭く何かを睨むように 真っ直ぐ 前だけを見る 幼き頃から ずっとそう 誰の評価も求めず ただ ただ 言葉を紡いでいた どこにでもいる 子供が どこかしこに お絵描きをする きっと そんな感覚 紙に言葉を並べれば そこには 自分だけの 世界が広がっていて 誰にも阻まれる事なく 縦横無尽に 飛び回れる事を知っていた 言葉は時として 人を傷付け 人を貶める そんな凶器にもなる けれど 生きとし生ける者全てに 平等に与えられ

          ひとり遊び

          悪用

          生々しい過去の地獄絵図が 未だ 脳裏では色鮮やかに 私を嘲笑うかのように息をする なぞって 潰して 壊して 泣けなくもなった 強さは 自分をまた孤独にした 人は都合よく 誰かを求め 傍に置き 背中をさすられる事 見守られる事 優しくされる事で 安堵感を覚える だけど また 自分の都合で ひとりになりたいと 願う とても わがままな生き物 だからと言って 誰かに都合よく 必要とされる事が 悪いことでもなく 時に揶揄される 誰かに利用される事も その価

          必要

          当たり前の日常にも慣れ 疲れてきて 全てを捨てたくて 頭の中だけで くしゃっと 何かが潰れる音がした そもそも 愛なんて 形もない 見たこともない 触れたこともない物 理解できるわけない ひとりだってできる 恋 それですら 必要か不必要かで 見極めてきた こんな自分だから 誰かと共存なんて 想像すらしない お腹が空いたら 何かを食べて 眠たくなったら ベッドに潜る そんな 当たり前の欲望 本能 ただ 誰かに愛して欲しかった ただ 誰かに必要とされたかった

          人は皆 ひとりでは生きていけない だから 誰かを求め 誰かを必要とするのだろう そして 誰かに必要とされる事で 無情にも安心感を抱くのだろう 歳を重ねる毎に ひとりでいることにも慣れて 誰とも深く関わらなくても 大丈夫な自分で 日々を生きている事に気付く 孤独が悪であり 恥ずかしいとすら感じていた 若き日の自分に教えてあげたい あなたは この先の未来で ひとりで生きる楽を自ら選択する だから 孤独が恥ずかしいとか 無理やり誰かと居なきゃとか 仲間に入らなき

          言葉

          この世界は 思うより 生きづらい ただこの今と言う時代に 特別 必要ともされずに 生産され 誰のためでもなく また 自分のためでもない 課されたノルマをただただ 全うして 人生の時間稼ぎをしてるみたい なんだか滑稽すぎて 笑えない 社会って そこに馴染むため 省かれないため 他者に嫌われないため 無難にその場面に相応しい 社交辞令って言う 相槌を打って 笑っている事が 正しいみたいな くだらない風潮があるけれど 私が生きている空間には そういう めんどくさい事