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誓い


季節は否が応でも 繰り返される
もう ずっと 忘れようとしてた影



遠い夏の日
まるで  手品の様に私の前から消えた人
何度  きつく目を閉じ  呼吸を整えて
全てを無かった事にしようとしても
刻まれた傷の分だけ  心に染み付いて 
どうしても 消せない

 

自分を庇う様に 傷つかない様に
また  傷付けない様にって
一生懸命に予防線を張り巡らせて
誰とも関わらない道を選んでた
それが 賢明だって思えたから
学んで  知っていたから


ひとりでいることへの快楽を
ひとつ  またひとつ
失う物が増えていく度に
心と身体で覚えていった


誰を羨む事もなく 自分だけの人生を
自分が生きやすい様に 辛くない様にって
丁寧に足場を組み立てては壊してを
繰り返し  毎日を過ごしていた



望んでこの世に生み落とされた
命じゃなかったにしろ  ここに今 存在する
わたしと言う生命体は
無色透明  色を持たない個体だとしても
唯一無二の大切な尊い物として
自分に課された義務は果たそうと
心に決めている


丁寧に  人を避けながら生きていても
時に混ざり合う事もあって 
可能な限り  近付かない様に 
一定の距離を保つ様に気を付けながら
笑顔で  やり過ごそうって思うのだけれど
対象物が誤って距離を縮めてくる
想定外の場合も少なくなくって
後先  辛くなるのがわかっているから
心が苦しくなる



きっと悪気はないのだろうけれど
ごめんね  って言う『さようなら』に
耳を塞ぐ事を避けて生きているから



この先に続いてく自分の歩みの中で
かさぶたが綺麗になる事は不可能だとしても
新しい傷を増やさない事は
出来るんじゃないかなって 思う自分がいて
誰にも頼らない自己防衛本能で
自分を優しく抱きしめてあげる
そんな時間も必要なんじゃないかって



思いっきり泣いて  苦しくなって
どうしようもなくなって  消えたくなっても
自分を抱きしめてあげることで
自分を守れるのかもしれないって 
今は  思うから 


この先もずっと
誰より自分に優しいのはわたしであって
弱さを投げ出さないで  強さを誇らないで
わたしはわたしらしく 生きていこうって
新しく始まりそうな空を見上げて 
そっと描いた  『誓います』の文字
わたしの筆跡で  しっかりと







お久しぶりです。


2024年、夏ももう始まってますね。
セミの鳴き声がうるさいです。



誓い!って題材は
強さと弱さを兼ね備えた自分だからこそ描ける世界観であって、きっと他人には理解し難いのかもしれません。


ですが、自分を守れるのって他人ではなくて自分自身しかいないなって気付ける時期って人間には必ず訪れるものなのかもって、悟りの境地???なのでしょうか。




毎回思いますけど、幼少期から作詞を書いてきていて本当にこういう執筆出来る場所がある事を喜ばしいと思える自分は根っからの執筆バカなんだろうなと思うと共に、それを誇らしいとも思えたり。。。複雑です。



言葉を綴るって楽しいですね。
皆さん、いい夏にしましょう。
ではまた。



P.S

今年からは、天サロでどんどん日焼けしていこう!ってガンガン焼いてます。

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