井上 直

田舎の信用金庫 → Penn State MBA → ゴールドマン・サックスというちょ…

井上 直

田舎の信用金庫 → Penn State MBA → ゴールドマン・サックスというちょっと変わったキャリアの後、起業。ビジネス・モデルの変革と地方のものづくり企業の海外進出をサポートしています。地方企業はアジアとつながることで成長するが信念。

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自己紹介 / 書いていきたい記事について

はじめまして。 小さなコンサル会社を経営している井上 直(いのうえ すなお)と申します。 2021年1月からnoteを始めました。ここでは、簡単な自己紹介と、これから書い…

井上 直
3年前
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【日本経済】6月の消費者物価指数(CPI)から見えてくるものは?

6月の全国消費者物価指数(CPI)が発表されましたので、① 日本の金融政策、② ドル円の方向性、③ 日本株の今後、といった視点から、少し内容をチェックしてみたいと思い…

井上 直
1日前
3

【日本株】ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)の2025年2月期 1Q決算について思うこと。

ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)の株価が、絶好調の決算を発表した直後に急騰。そして、すぐに急落と激しい値動きになっています。 急落したのは増資への懸念…

井上 直
3日前
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【日本経済】第3次産業活動指数を少しだけ掘ってみた。

昨日(7/16)、経済産業省から「第3次産業活動指数(5月)」が発表されましたので、それについて少し書いてみようと思います。 ポイントは、 ① 5月の第3次産業活動指数…

井上 直
5日前
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【投資戦略】円安と日本株への投資戦略(後編)

「前編」で「円安になる3つの理由」について書きましたので、「後編」では「円安がさらに進んだ場合、その恩恵を受けそうな銘柄」をいくつかピックアップしてみたいと思い…

井上 直
9日前
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【日本経済】企業物価指数から見えてきたものは?

本日、日本銀行から「企業物価指数」が発表されましたので、そこから見えてくるものを整理したいと思います。 最初に、結論を書いておきますと、 一つは、落ち着いていた…

井上 直
11日前
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【日本経済】5月の勤労統計調査の結果から見えてくるものは?

7/8(月)に5月の勤労統計調査の結果が発表されました。 その結果から「株式市場」への示唆を考えてみたいと思います。 結論: 1.個人消費は弱いままで、国内の金利は…

井上 直
12日前
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【投資戦略】円安と日本株への投資戦略(前編)

とても腹落ちする「為替予測」を聞いたので、その予測についてと、それをベースにした日本株への投資戦略について書いてみようと思います - 本稿は、その「為替予測」部…

井上 直
2週間前
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【テーマ】日本経済の二極化 - インバウンドと高額品消費で絶好調の百貨店!

6月24日(月)に百貨店売上高が発表されましたが、あまりの絶好調ぶりなので、「百貨店株に、投資チャンスはまだ残っているのか?」について、考えてみたいと思います。 …

井上 直
3週間前
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【日本株】オカダアイヨン(6294)- 安定成長なのに割安!

今回は、超地味ではあるのですが、「安定成長の会社」について書いてみようと思います。 オカダアイヨン(6294)です。 「小型 × 安定成長 × 割安」という企業で、2~3…

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井上 直
3週間前
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【日本経済】5月の全国消費者物価指数を振り返る。

先週の金曜日(6/21)、全国の消費者物価指数(5月)が発表されましたので、その結果を(簡単に)まとめておきたいと思います。 言いたいことは、少し前に書いた「東京都…

井上 直
4週間前
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【日本株】ビジネスブレイン太田昭和(9658)- 企業会計に強みを持つシステム開発会社。

今日は、ビジネスは至って堅調にもかかわらず、株価が低迷し、とても割安になっている企業について書いてみたいと思います。 ビジネスブレイン太田昭和(9658)です。 同…

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井上 直
4週間前
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【日本株】ロードスターキャピタル(3482)

今日は、個人的にとても好きなタイプの会社について書いてみたいと思います。 ロードスターキャピタル(3482)です。 ”本物”の人達が経営する不動産投資会社で、「小型…

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井上 直
1か月前
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「お金を貯める」ことについて書いてみた。

今日は、「お金を貯める」という話を書いてみたいと思います。 内容は、私の個人的な考え方です。 お金の貯め方(& 増やし方)は人それぞれだと思いますので、「へぇ~…

井上 直
1か月前
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【日本株】ソニーグループ(6758)- コンテンツ・クリエイターとしての可能性。

昨日、ソニーが米国の映画館運営会社「アラモ・ドラフトハウス」を買収するというニュースがありました。 そのニュースを見て、「ソニーの可能性」という言葉が頭に浮かん…

井上 直
1か月前
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【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第三部)

第一部と第二部で「株が上がるメカニズム」について整理してみました。で、ここではその内容を最近、上がっている銘柄を使って検証してみたいと思います。 検証に使う銘柄…

井上 直
1か月前
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自己紹介 / 書いていきたい記事について

自己紹介 / 書いていきたい記事について

はじめまして。

小さなコンサル会社を経営している井上 直(いのうえ すなお)と申します。

2021年1月からnoteを始めました。ここでは、簡単な自己紹介と、これから書いていきたい記事についてまとめています。

記事を読んでいただいて、お役に立つ記事があるようでしたら、ぜひフォローをしていただけると嬉しいです。

自己紹介前述のように、私は現在、小さなコンサル会社を経営しています。事業再生や新

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【日本経済】6月の消費者物価指数(CPI)から見えてくるものは?

【日本経済】6月の消費者物価指数(CPI)から見えてくるものは?

6月の全国消費者物価指数(CPI)が発表されましたので、① 日本の金融政策、② ドル円の方向性、③ 日本株の今後、といった視点から、少し内容をチェックしてみたいと思います。

結論としては、
① 少なくとも年内は、2~3%の物価上昇が続きそう。
② 一方、国内経済は弱く、金利はそれほど上がらない(だろう)。
③ 結果、「インフレ > 金利」という状態が続き、円安、株高の環境が継続する(のではないか

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【日本株】ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)の2025年2月期 1Q決算について思うこと。

【日本株】ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)の2025年2月期 1Q決算について思うこと。

ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)の株価が、絶好調の決算を発表した直後に急騰。そして、すぐに急落と激しい値動きになっています。

急落したのは増資への懸念だろうと思うのですが、それ以外にも大切なポイントがありそうなので、そのあたりについて書いてみようと思います。

念のため、これは私個人の意見ですので、間違っている可能性も十分にあります。ご注意ください。

まず、結論から。
① 今期の

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【日本経済】第3次産業活動指数を少しだけ掘ってみた。

【日本経済】第3次産業活動指数を少しだけ掘ってみた。

昨日(7/16)、経済産業省から「第3次産業活動指数(5月)」が発表されましたので、それについて少し書いてみようと思います。

ポイントは、
① 5月の第3次産業活動指数は▲0.4%で大きなマイナス。市場予想が+0.1%だったので、ややショックな数字。基調として、直近の第3次産業の業況は「一進一退」といったところ。

② 第3次産業といってもいろいろな産業があり、その中で「成長している産業」と「衰

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【投資戦略】円安と日本株への投資戦略(後編)

【投資戦略】円安と日本株への投資戦略(後編)

「前編」で「円安になる3つの理由」について書きましたので、「後編」では「円安がさらに進んだ場合、その恩恵を受けそうな銘柄」をいくつかピックアップしてみたいと思います。

銘柄選びは、①海外の売上げ比率が高い企業、②円安感応度が高い企業、③年初からの円安によって大きく株価が動いた企業を中心に選んでいます。

③については「売買代金の推移」を参考に企業をピックアップしています。具体的には、2022年1

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【日本経済】企業物価指数から見えてきたものは?

【日本経済】企業物価指数から見えてきたものは?

本日、日本銀行から「企業物価指数」が発表されましたので、そこから見えてくるものを整理したいと思います。

最初に、結論を書いておきますと、

一つは、落ち着いていた「輸入物価」が、年初からの円安によって再び上昇に転じている → そう遠くない将来、国内の消費者物価に反映されていくはず。よって、今年も輸入インフレは継続しそう → なので、国内のインフレ基調は継続し、株や不動産などの資産価格を引き続き押

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【日本経済】5月の勤労統計調査の結果から見えてくるものは?

【日本経済】5月の勤労統計調査の結果から見えてくるものは?

7/8(月)に5月の勤労統計調査の結果が発表されました。

その結果から「株式市場」への示唆を考えてみたいと思います。

結論:
1.個人消費は弱いままで、国内の金利はそれほど上がらない。よって、円安がさらに進む可能性あり。

2.国内の「実質金利がマイナス」という状態は続き、「円安銘柄」、「不動産」、「富裕層の消費」といったあたりにチャンスがあるように思う。

といったポイントです。

以下、追

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【投資戦略】円安と日本株への投資戦略(前編)

【投資戦略】円安と日本株への投資戦略(前編)

とても腹落ちする「為替予測」を聞いたので、その予測についてと、それをベースにした日本株への投資戦略について書いてみようと思います - 本稿は、その「為替予測」部分についてです。

為替予測は、元JPモルガンの為替ストラテジスト、佐々木融(とおる)氏(現 ふくおかファイナンシャルグループ)のものです。

では、早速。

先に結論です。佐々木氏の予測は、ドル円は年末までに170円。来年には200円とい

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【テーマ】日本経済の二極化 - インバウンドと高額品消費で絶好調の百貨店!

【テーマ】日本経済の二極化 - インバウンドと高額品消費で絶好調の百貨店!

6月24日(月)に百貨店売上高が発表されましたが、あまりの絶好調ぶりなので、「百貨店株に、投資チャンスはまだ残っているのか?」について、考えてみたいと思います。

先に結論を書いておくと、① 日本経済の二極化はいろいろなところで顕在化していて、(投資の話にするのは心苦しいところはあるのですが)様々な投資チャンスを生み出しているのではないか?、② 百貨店の中で高島屋(8233)は、割安なのではないか

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【日本株】オカダアイヨン(6294)- 安定成長なのに割安!

【日本株】オカダアイヨン(6294)- 安定成長なのに割安!

今回は、超地味ではあるのですが、「安定成長の会社」について書いてみようと思います。

オカダアイヨン(6294)です。

「小型 × 安定成長 × 割安」という企業で、2~3年の投資スパンで期待が持てると考えます。

では、早速。

1.結論です。同社は、ビルの解体工事の際に使用される「圧砕機」のメーカーです(後で詳しく説明しています)。

寡占化された超ニッチ市場で大きなシェアを握るメーカーなの

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【日本経済】5月の全国消費者物価指数を振り返る。

【日本経済】5月の全国消費者物価指数を振り返る。

先週の金曜日(6/21)、全国の消費者物価指数(5月)が発表されましたので、その結果を(簡単に)まとめておきたいと思います。

言いたいことは、少し前に書いた「東京都区部の消費者物価指数(5月)」と同じです。

全国の消費者物価指数(5月)は対前年比の伸び率で、総合2.8%、コア2.5%、コアコア2.1%。

対前月比だと、0.5%、0.5%、0.1%でした。

生鮮食品とエネルギー(電気料金)の

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【日本株】ビジネスブレイン太田昭和(9658)- 企業会計に強みを持つシステム開発会社。

【日本株】ビジネスブレイン太田昭和(9658)- 企業会計に強みを持つシステム開発会社。

今日は、ビジネスは至って堅調にもかかわらず、株価が低迷し、とても割安になっている企業について書いてみたいと思います。

ビジネスブレイン太田昭和(9658)です。

同社は高成長企業ではないのですが、それでも業績は堅調に伸びています。それでいて、PERが9.5倍と割安なので投資妙味があるのではないか? と思える会社です。

では、早速。

(注記)
以下は、私の個人的な考えです。一生懸命に考えた上

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【日本株】ロードスターキャピタル(3482)

【日本株】ロードスターキャピタル(3482)

今日は、個人的にとても好きなタイプの会社について書いてみたいと思います。

ロードスターキャピタル(3482)です。

”本物”の人達が経営する不動産投資会社で、「小型 × 成長 × 割安」を具現化している会社です。

2015年度~2023年度までの売上げと当期利益の成長率が、それぞれ32.7%、35.0%という高い伸びで、それにあわせて株価も上場以来(2017年9月)4.4倍になっています。

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「お金を貯める」ことについて書いてみた。

「お金を貯める」ことについて書いてみた。

今日は、「お金を貯める」という話を書いてみたいと思います。

内容は、私の個人的な考え方です。

お金の貯め方(& 増やし方)は人それぞれだと思いますので、「へぇ~、こんな考えもあるんだ。」くらいの感じで読んでいただければ幸いです - 念のため、FIREを煽っているのではありません。

個人的にはお金の貯め方は「二刀流」が自分には合っています - ひとつは、計画的にコツコツと「安心」を積み上げる感

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【日本株】ソニーグループ(6758)- コンテンツ・クリエイターとしての可能性。

【日本株】ソニーグループ(6758)- コンテンツ・クリエイターとしての可能性。

昨日、ソニーが米国の映画館運営会社「アラモ・ドラフトハウス」を買収するというニュースがありました。

そのニュースを見て、「ソニーの可能性」という言葉が頭に浮かんだので、そのあたりのことについて書いてみたいと思います。

特に、「コンテンツ・クリエイターとしてのソニーの可能性」という視点です。

では、早速。

ソニーの課題ソニーが現在、直面している最大の課題は「成長が鈍化した」ということではない

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【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第三部)

【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第三部)

第一部と第二部で「株が上がるメカニズム」について整理してみました。で、ここではその内容を最近、上がっている銘柄を使って検証してみたいと思います。

検証に使う銘柄は、名村造船所(7014)。

「造船」は過去6ヶ月のパフォーマンスでNo.1のセクター(過去6ヶ月で110.9%上昇)。その中で最大の上昇をしているのが名村造船所です(115.1%上昇)。この急上昇銘柄を使って検証してみたいと思います。

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