井上 直

田舎の信用金庫 → Penn State MBA → ゴールドマン・サックスというちょっと変わったキャリアの後、起業。ビジネス・モデルの変革と地方のものづくり企業の海外進出をサポートしています。地方企業はアジアとつながることで成長するが信念。

井上 直

田舎の信用金庫 → Penn State MBA → ゴールドマン・サックスというちょっと変わったキャリアの後、起業。ビジネス・モデルの変革と地方のものづくり企業の海外進出をサポートしています。地方企業はアジアとつながることで成長するが信念。

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自己紹介 / 書いていきたい記事について

はじめまして。 小さなコンサル会社を経営している井上 直(いのうえ すなお)と申します。 2021年1月からnoteを始めました。ここでは、簡単な自己紹介と、これから書いていきたい記事についてまとめています。 記事を読んでいただいて、お役に立つ記事があるようでしたら、ぜひフォローをしていただけると嬉しいです。 自己紹介前述のように、私は現在、小さなコンサル会社を経営しています。事業再生や新規事業の立ち上げを、コンサルという立場からサポートする仕事です。 私のこれまで

    • 【日本株】実は、2024年の日本経済はマイナス成長だという真実。

      コロナ禍が終わった後、「日本経済は成長を取り戻している」という空気感がなんとなくあります。 実際、11/15には「7-9月期の実質GDPは前期比+0.2%。年率換算で+0.9%!」というニュースが流れました。 しかし、「2024年の実質GDPは、前年比マイナスになりそうだ!」というのが現実であり、「現在の日本経済は結構厳しい!」というのが真実です。 以下では、そのあたりのことと、それを踏まえた「資産運用の作戦」について少し考えてみたいと思います。 ※ いつも書いている

      • 【日本株】ライフドリンクカンパニー(2585)のPERを考える。

        ライフドリンクカンパニーの株価が絶好調です。 株価は年初から好調だったのですが、11/13(水)の中間決算の発表を経てさらに勢いがついています。 株価は、11/21の終値で2,413円。PERは、32.7倍です。 今日は、同社の中間決算を簡単に振り返った上で、「妥当なPERって、何倍?」という点について少し考えてみたいと思います。 では、早速。 1.サマリー① ライフドリンクカンパニーの中間決算は「良い内容」でした。特に、「経営陣の計画する力と、それを着実に実行する

        • 【日本株】南海電鉄(9044)が、鉄道事業を子会社化すると聞いて頭に浮かんだこと。

          これは個人的な考えなのですが、日本企業の多くは、技術力はあるし、現場の人材は優秀。しかし、経営が”今一つ”というケースが多く、それが業績を抑えており、結果として株価(=企業価値)が上がらない、という風に思っています。 なので、「日本企業の経営が変革する場合、その企業の業績は大きく改善する可能性が高い」とも思っています。 その意味で、ちょっと期待をしているのが南海電気鉄道(9044)です。 今日は、そんな南海電鉄についてです。 1.サマリー南海電鉄は、大阪から和歌山方面

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          【米国株】メタ・プラットフォームズ(META)について。

          先週、メタ・プラットフォームズ(META)が2024年3Qの決算を発表していますので、その内容と今後の株価について考えてみたいと思います。 <注記> 以下に、株価の試算値や業績の推計などを書いていますが、いずれも私の個人的な試算・推計です。よって、「外れることがある」という点をご理解ください。投資判断は、ぜひそれぞれの読者の方々の慎重なご判断でお願いいたします。 では、早速。 1.サマリー簡単に、この投稿のポイントを書いておきます。 まず、「メタの株価が、今後、上がる

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          【米国株】アルファベット(GOOGL)の3Q決算。

          投資ユニバースを広げ、より多くの「投資機会」をテーブルに載せるために、「米国株式」についても書いていこうと思います。 最初は、アルファベット(GOOGL)です。 昨日、2024年度3Qの決算発表がありましたので、その内容と、「GOOGLに、投資すべきなのか?」について整理してみたいと思います。 ※ いつものことなのですが、ここに書いている内容は(私なりに十分に考えた内容ではありますが)私の知見に限界があり、外れる可能性も十分にあるという点はご了承ください。 では、早速

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          【番外編】プロ野球の人気は復活しているのか?

          今日は、「プロ野球の人気は、上昇しているの? それとも、下降しているの?」という点について考えてみたいと思います。 「プロ野球の人気」について頭に浮かんだきっかけは、先週、X(旧Twitter)に流れてきた投稿です。 「MLB地区シリーズの第5戦 ドジャース vs. パドレス の視聴者数が、日本で1,290万人、アメリカで750万人だった」というポストです。 「えっ、すごい数字じゃないの!」と思うと同時に、「で、(日本のプロ野球の)クライマックス・シリーズ(CS)はどう

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          【日本株】セブン&アイ(3382)への買収提案をもう少し掘ってみた。

          セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブンアイ)に対して、カナダのクシュタールが買収提案をしています。その件について、もう少し深掘りしてみたいと思います。 特に、クシュタール側から見た「メリット」について整理してみたいと思います。 ちなみに、こちらは先日に書いたセブンアイの note です。 では、早速。 1.サマリー最初に結論を書いておきます。 「企業経営」という側面では、クシュタールに軍配が上がりそうです。 特に、両社のバランスシート(BS)の使い方には大き

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          【CPI】9月の消費者物価指数は弱い!

          9月の消費者物価指数(CPI)が発表されました。 「前年比」では、総合が+2.5%、コア+2.4%、コアコア+2.1%でした。 一方、「前月比」だと、それぞれ▲0.3%、▲0.3%、+0.2%となっています。 「前月比」で、総合とコアが「マイナス」になった(しかも、結構大きな!)という点がポイントだろうと思います。 原因は、政府補助による電気代(▲11.6%)と都市ガス代(▲8.9%)の下落です。 一方、コアコアが「プラス」になった大きな要因は、8月に続き「お米の値

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          【日本株】ヨシムラ・フード HD(2884)の中間決算について。

          ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)が2025年2月期の中間決算を発表していますので、そのことについて書いてみます。 ポイントは、以下になります。 ① 中間決算の内容はとても良かった。 ② 特に、ワイエスフーズの買収によって収益性がかなり高まった。これまで、同社のM&Aは低収益であまり価値を生み出しているとは言えなかったが、かなり期待値が高くなった。 ③ 自己資本比率が18.4%と低いため「増資」の懸念があるが、現状かそれ以上の収益性を維持することができれば

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          【日本株】セブン&アイ HD(3382)| 中間決算と買収提案への対応は?

          セブン&アイ・ホールディングス(3382)が中間決算を発表しましたので、そのことについて書いてみようと思います。 特に、①中間決算も含めた業績動向と、②カナダのコンビニ大手クシュタール社からの買収提案をどう考えるのか? について書いてみたいと思います。 では、早速。 1.まず、中間決算はどうだったのか?かなり厳しい内容でした。 それに、通期予想も下方修正しており、そちらも厳しい内容です - 同社の「業績」は、しばらく厳しい状況が続きそうです。 足を引っ張っているのは

          【日本株】セブン&アイ HD(3382)| 中間決算と買収提案への対応は?

          【日本株】ファストリ(9983)の決算について。

          10/10に、ファーストリテイリング(9983)が通期の決算を発表しましたので、今日はそのことについて書いてみたいと思います。 1.サマリー先に、サマリーを書いておきます。 A) 決算は素晴らしい内容。特に、市場規模が大きな海外市場において高い成長を遂げている点が素晴らしい。 B)今期も売上げは9.5%成長と高い値を計画。ただ、中国ビジネスにやや不安が残るが、そこは同社の「現場力」に期待したいところ。 C)業績は素晴らしいのですが、PERが43.4倍(@10/11終値

          【日本株】ファストリ(9983)の決算について。

          【資産運用】時に、PERは縮小し、株価は下がるかもしれない、という話。

          今日は、地味な話を書いてみようと思います。 「割高なPERに投資した場合の失敗事例」です。 どんなにいい企業でも、どこかの段階でPERが縮小に向かう場合があります(=投資家の方々が、高いプレミアムを支払うことを躊躇し出す)。そうなると、(業績は向上していても)株価は下落することがあります。 なので、「PERが20倍や30倍(あるいは、それ以上)といった『高い値』になっている場合には、注意が必要だ!」という、ごくあたり前の話を書いてみます - ごくあたり前なのですが、つい

          【資産運用】時に、PERは縮小し、株価は下がるかもしれない、という話。

          【資産運用】賃金の先にある「2つの経済構造」の話。

          昨日、「実質賃金」についての note を書いたのですが、今日はその先にある「日本の中にある2つの経済構造」という件に関して、少し書いてみようと思います。 この10年くらいの期間に日本の経済構造は(少なくとも、その一部は)大きく変化したように思います。そして、その変化は「投資」という点についても、大きな変化(および、チャンス)をもたらしているように考えます。 そのあたりについて、書いてみようと思います。 では、ポイントから。 ① 日本の賃金は「全体」としては、継続的に

          【資産運用】賃金の先にある「2つの経済構造」の話。

          【ひと言】8月の実質賃金は▲0.5%の下落!

          10/8(火)に厚生労働省から毎月勤労統計調査(8月)が発表され、その中に「実質賃金」のデータがありますので、それについて少し書いてみたいと思います。 実質賃金の増減は個人消費に大きな影響を与えますので、現状とトレンドを把握しておくことがとても大切だと思います。 結論を書いておくと、「残念ながら、8月は実質賃金の伸び率がマイナス圏内」でした。物価の上昇が想定よりも大きいため、実質賃金がなかなかプラス圏に浮上してこないという状況です。よって、個人消費にはとても厳しい環境が続

          【ひと言】8月の実質賃金は▲0.5%の下落!

          【日本株】霞が関キャピタル(3498)| ここから投資すべきかどうか?

          先週(10/2)、霞ヶ関キャピタル(3498)が2024年8月期の決算を発表しました。 素晴らしい決算内容だったので、そのことについて書いてみたいと思います。 特に、「ここから、霞ヶ関キャピタルに投資をすべきかどうか?」について考えてみたいと思います。 ポイントは、 ① 決算は素晴らしい内容だった。特に、とても野心的な利益目標を達成した点がすごい! ② 今期(2025年8月期)の会社計画(当期利益)は、前年比+100%増の100億円! - 順調に行けば、株価は2倍に

          【日本株】霞が関キャピタル(3498)| ここから投資すべきかどうか?