井上 直

田舎の信用金庫 → Penn State MBA → ゴールドマン・サックスというちょ…

井上 直

田舎の信用金庫 → Penn State MBA → ゴールドマン・サックスというちょっと変わったキャリアの後、起業。ビジネス・モデルの変革と地方のものづくり企業の海外進出をサポートしています。地方企業はアジアとつながることで成長するが信念。

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自己紹介 / 書いていきたい記事について

はじめまして。 小さなコンサル会社を経営している井上 直(いのうえ すなお)と申します。 2021年1月からnoteを始めました。ここでは、簡単な自己紹介と、これから書いていきたい記事についてまとめています。 記事を読んでいただいて、お役に立つ記事があるようでしたら、ぜひフォローをしていただけると嬉しいです。 自己紹介前述のように、私は現在、小さなコンサル会社を経営しています。事業再生や新規事業の立ち上げを、コンサルという立場からサポートする仕事です。 私のこれまで

    • 【日本経済】8月の消費者物価指数 | とても高い伸び!

      8月の消費者物価指数(CPI)が発表されましたので、簡単に確認をしておきたいと思います。 結論として、 ① 8月の消費者物価指数は、(市場の予想通りではあったが)数値としては「かなり高い値」。 ② CPIを押し上げたのは、食料品と教養娯楽(特に、宿泊料)。 ③ 9月・10月も加工食品の値上げが実行・予定されており、(少なくとも数ヶ月は)高い物価上昇は続きそう。 ④ コアCPIが2%台後半の伸びを継続する中で、長短金利とも上がらない現状は、株式市場や不動産にはとてもポジ

      • 【ひと言】第3次産業活動指数(7月)| 非製造業向けBtoB企業がポイントか!

        7月の第3次産業活動指数が発表されましたので、それについて少し書いてみたいと思います。 第3次産業とは、情報通信、インターネットやソフトウェア関連、金融、不動産、運輸、卸・小売り、飲食、観光などの産業になります - 第1次産業=農業・漁業・林業、第2次産業=製造業で、第3次産業はそれら以外。 第3次産業は日本経済の中で、経済規模や就業者数において約7割を占めますので、日本経済の大きなトレンドを把握するにはとても重要な指標になります。 で、この note のポイントは、

        • 【日本株】RS Technologies(3445)| 2024年12月期 中間決算について。

          以前に、noteでご紹介したRS Technologies(3445)が、中間決算を発表したり、(不成立になりましたが)TOBを行ったりしています。 そして、私自身、同社に対する見方が変わりましたので、そのあたりについて書いてみたいと思います。 ポイントは、 ① 同社は「シリコンウェハ―・メーカー」ではなく、「日本の製造業を買収し、再建しているファンドのような会社」だった。 ② 最初の投資案件であるシリコンウェハ―事業はそこそこ順調。 ③ 今後の投資案件については、

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          【日本株】マミーマート(9823)| 急成長する食品スーパー!

          今日は、とても興味深い企業を発見したので、その企業について書いてみようと思います。 その企業さんは、マミーマート(9823)。 埼玉県を中心に千葉県・東京都・栃木県・群馬県で生鮮食品主体の食品スーパー(78店舗@2024年3月末時点)を運営する会社さんです。 最大のポイントは、 既に需要がある分野において、圧倒的な競争優位性を生み出すビジネス・モデルやビジネス・フォーマットを創り出した企業は、(既存の競争相手を圧倒することで)市場シェアを大きく奪うことができる、 という

          【日本株】マミーマート(9823)| 急成長する食品スーパー!

          【ひと言】米国経済がリセッションに入る可能性はあるのか?

          先週の金曜日(9/6)に米国の雇用統計が発表され、予想よりも弱い数字が発表されました - 14.2万人(結果) vs. 16.5万人(予想)。 予想よりも弱かったもののサプライズとなるような数字ではありませんでしたが、それでも米国の株式市場はかなり下げました。 米国の株式市場は、米国の経済状況(および、それに伴うFEDの利下げステップ)にとても敏感になっているようですが、(個人的には)過剰反応にも感じます。 そこで、(念のため)いくつかの経済指標を確認しておきたいと思い

          【ひと言】米国経済がリセッションに入る可能性はあるのか?

          【日本経済】7月の家計調査 - 消費支出は伸びるかどうかの分岐点。

          9/6(金)に「7月の家計調査」が発表されましたが、その中に個人消費のデータがありますので、それについて少し見てみたいと思います。 個人消費はGDPの54%を占める最大項目なのですが、これが(想定ほど)伸びていかないことで日本経済全体がパッとしない状況になっています。なので、いろいろな統計から「個人消費」の状況を追っかけるのは意義があることなのかな・・・と思っています。 そんなことで、この投稿を書いています。 では、ポイントから。 ① 現在、個人消費の伸びは「マイナス

          【日本経済】7月の家計調査 - 消費支出は伸びるかどうかの分岐点。

          【ひと言】小泉進次郎氏の総裁選出馬と日経平均株価。

          本日、小泉進次郎氏が自民党総裁選への出馬を発表されました。 「決着」をコンセプトにしたとても改革色の濃い記者会見だったのと、「総裁に選ばれたら衆議院を解散する!」といった発言があったことなどから、ふと(進次郎氏の)父である小泉純一郎元総理の「郵政解散」を思い出しました。 そこで、郵政解散前後の日経平均の値動きを少し振り返ってみたいと思います - ひょっとして、参考になるかもしれません。 以下、小泉政権下での日経平均株価の推移です(2001年4月26日~2006年9月26

          【ひと言】小泉進次郎氏の総裁選出馬と日経平均株価。

          【ひと言】ゴールドマン・サックスの9月の米国株式に対する見方について

          気になるニュースがあったので、アップしておきます。 ゴールドマン・サックスのグローバル・マーケッツの戦術スペシャリストであるスコット・ルブナ―氏が、「9月後半は、米国株は弱含みそうだ」というレポートを出した、という記事です。 そして、「仮に、今週金曜日(9/6)発表の(米国)雇用統計が弱い数字だと、市場の調整はより大きくなりそうだ」とのこと。 もともと、9月は米国株式のパフォーマンスが悪い月なのですが、いくつかの理由が重なり、それが増幅されるかもしれないということのよう

          【ひと言】ゴールドマン・サックスの9月の米国株式に対する見方について

          【ひと言】今日(9/4)の日本株の下落は、8/2と同じパターン!

          本日(9/4)、日本株が大きく下落しましたが、その下落パターンは8/2と同じなので、そのあたりのことについて感じたことを書いてみようと思います。 ポイントは、アメリカの景気後退で最も影響を受けるのは日本株(のよう)だ! という点です。 8/5(月)、日本株を含め世界中の株価が大暴落しましたが、その前週の金曜日(8/2)もそこそこ大きな株価下落になっていました。 8/2の日本株の下落パターンは、①前日のアメリカ市場で発表されたISM製造業景況感指数(以下、ISM指数)が弱

          【ひと言】今日(9/4)の日本株の下落は、8/2と同じパターン!

          【ひと言】三菱UFJ銀行さんの経済見通し

          三菱UFJ銀行の経済調査室さんが「内外経済の見通し」という資料を出されているので、その中から「日本の利上げ、経済成長、CPI」についてピックアップしてみたいと思います。 三菱UFJ銀行さんの予想は、以下の通りです。 まず、政策金利の引き上げ予想です。 2025年1月 +0.25% 2025年7月 +0.25% 2026年1月 +0.25% この利上げを受けて、2025年終盤の10年債の利回りは1.70%近辺まで上昇。 為替は、(同じ時期に)130円台半ばまで円安が修正

          【ひと言】三菱UFJ銀行さんの経済見通し

          【ひと言】ライフドリンクカンパニー(2585)の株価が急騰中!

          9/2、ライフドリンクカンパニー(2585)の株価が急騰し、7,800円(+6.56%)の最高値をつけています。 PERにすると、26.5倍。 上がっている理由は正確にはわからないのですが、(多分)「台風による災害 → 水の備蓄需要」ということで買われているのかなと思います。 で、問題は「ここからどうするの?」だろうと。 正直、今日・明日という短期の株価の動きは(私には)まったくわからないのですが、(長期投資が基本の自分的には)バリュエーションが判断材料です。 PE

          【ひと言】ライフドリンクカンパニー(2585)の株価が急騰中!

          【日本経済】8月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)と、その影響

          先週の金曜日(8/30)に東京都区部のCPIが発表されました。 とても強い数字でびっくりしたので、今後の金融政策への影響について少し書いてみたいと思います。 ポイントは、CPIは強かったが「一過性」「特殊事情」のように思います。強い経済指標を根拠にして、日銀の(複数回の)利上げが実行されると、日本経済と日本株は予想以上のダメージを受けるのではないか? という点です。 では、早速。 1.8月の東京都区部のCPI「対前年比」で、総合指数が+2.6%、コア(除く、生鮮食品)

          【日本経済】8月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)と、その影響

          日本企業の収益性が低い原因は「経営」だ!

          今日は「日本企業の収益性は、なぜ低いのか?」という点について少し考えてみたいと思います。 ポイントは、 ① 多くの日本企業は低収益。それが原因で、日本人の賃金は上がりづらく、個人消費は拡大しない。 ② 日本企業の収益性が低い原因は「経営」。 ③「経営を変える」には(少なくとも)3つのパターンがある。そして、経営を変えれば、日本企業や日本経済の成長性はもっと大きくなる可能性があるし、投資チャンスとして多くの日本人に恩恵をもたらすように思います。 と、こんな感じです。

          日本企業の収益性が低い原因は「経営」だ!

          【日本経済】7月の消費者物価指数 - コアコア指数は2.0%を下回ったけど、大丈夫なの?

          昨日(8/23)、7月の消費者物価指数が発表されましたので、簡単な記事を書いてみたいと思います。 ポイントは、コアコア指数が前年比+1.9%と(日銀の目標である)+2.0%を下回りました。物価上昇の基調は「低下傾向」です。拙速な利上げや、それに伴う円高は、「デフレへの逆戻り」というシナリオにつながるリスクがあるのではないか? という点です。 では、早速。 1.コアコア指数が、2.0%を下回ってきました!7月の消費者物価指数は、総合指数が(対前年比)+2.8%、生鮮食品を

          【日本経済】7月の消費者物価指数 - コアコア指数は2.0%を下回ったけど、大丈夫なの?

          【反省会】7/29~8/23を振り返る(2/3)

          少し時間が空いてしまいましたが、8月前半の急落と、その後の回復局面について、【反省会 第2段】という視点で書いてみたいと思います - 第1弾は以下の記事です。 ここでは、主に代表的な銘柄のパフォーマンス(7/29 → 8/5、7/29 → 8/23)について整理してみたいと思います - なので、オチはありません。 では、早速。 1.時価総額トップ10銘柄の騰落率は?以下のグラフは、7/29 → 8/5の急落時と、7/29 → 8/23のパフォーマンスについて騰落率を表し

          【反省会】7/29~8/23を振り返る(2/3)