井上 直

田舎の信用金庫 → Penn State MBA → ゴールドマン・サックスというちょ…

井上 直

田舎の信用金庫 → Penn State MBA → ゴールドマン・サックスというちょっと変わったキャリアの後、起業。ビジネス・モデルの変革と地方のものづくり企業の海外進出をサポートしています。地方企業はアジアとつながることで成長するが信念。

最近の記事

  • 固定された記事

自己紹介 / 書いていきたい記事について

はじめまして。 小さなコンサル会社を経営している井上 直(いのうえ すなお)と申します。 2021年1月からnoteを始めました。ここでは、簡単な自己紹介と、これから書いていきたい記事についてまとめています。 記事を読んでいただいて、お役に立つ記事があるようでしたら、ぜひフォローをしていただけると嬉しいです。 自己紹介前述のように、私は現在、小さなコンサル会社を経営しています。事業再生や新規事業の立ち上げを、コンサルという立場からサポートする仕事です。 私のこれまで

    • 【テーマ】日本経済の二極化 - インバウンドと高額品消費で絶好調の百貨店!

      6月24日(月)に百貨店売上高が発表されましたが、あまりの絶好調ぶりなので、「百貨店株に、投資チャンスはまだ残っているのか?」について、考えてみたいと思います。 先に結論を書いておくと、① 日本経済の二極化はいろいろなところで顕在化していて、(投資の話にするのは心苦しいところはあるのですが)様々な投資チャンスを生み出しているのではないか?、② 百貨店の中で高島屋(8233)は、割安なのではないか? という2点です。 では、早速。 日本経済の二極化と投資チャンスまず、「全

      • 【日本株】オカダアイヨン(6294)- 安定成長なのに割安!

        今回は、超地味ではあるのですが、「安定成長の会社」について書いてみようと思います。 オカダアイヨン(6294)です。 「小型 × 安定成長 × 割安」という企業で、2~3年の投資スパンで期待が持てると考えます。 では、早速。 1.結論です。同社は、ビルの解体工事の際に使用される「圧砕機」のメーカーです(後で詳しく説明しています)。 寡占化された超ニッチ市場で大きなシェアを握るメーカーなので、価格設定力があり、利益を確保しやすい市場構造の中でビジネスを展開しています。

        有料
        100
        • 【日本経済】5月の全国消費者物価指数を振り返る。

          先週の金曜日(6/21)、全国の消費者物価指数(5月)が発表されましたので、その結果を(簡単に)まとめておきたいと思います。 言いたいことは、少し前に書いた「東京都区部の消費者物価指数(5月)」と同じです。 全国の消費者物価指数(5月)は対前年比の伸び率で、総合2.8%、コア2.5%、コアコア2.1%。 対前月比だと、0.5%、0.5%、0.1%でした。 生鮮食品とエネルギー(電気料金)の上昇が大きく、それが総合とコアを引き上げました - 生鮮食品は(対前年比)+8.

        • 固定された記事

        自己紹介 / 書いていきたい記事について

        • 【テーマ】日本経済の二極化 - インバウンドと高額品消費で絶好調の百貨店!

        • 【日本株】オカダアイヨン(6294)- 安定成長なのに割安…

        • 【日本経済】5月の全国消費者物価指数を振り返る。

          【日本株】ビジネスブレイン太田昭和(9658)- 企業会計に強みを持つシステム開発会社。

          今日は、ビジネスは至って堅調にもかかわらず、株価が低迷し、とても割安になっている企業について書いてみたいと思います。 ビジネスブレイン太田昭和(9658)です。 同社は高成長企業ではないのですが、それでも業績は堅調に伸びています。それでいて、PERが9.5倍と割安なので投資妙味があるのではないか? と思える会社です。 では、早速。 (注記) 以下は、私の個人的な考えです。一生懸命に考えた上での結論ですが、それでも外れることはあると思います。ですので、実際の投資において

          有料
          100

          【日本株】ビジネスブレイン太田昭和(9658)- 企業会計…

          【日本株】ロードスターキャピタル(3482)

          今日は、個人的にとても好きなタイプの会社について書いてみたいと思います。 ロードスターキャピタル(3482)です。 ”本物”の人達が経営する不動産投資会社で、「小型 × 成長 × 割安」を具現化している会社です。 2015年度~2023年度までの売上げと当期利益の成長率が、それぞれ32.7%、35.0%という高い伸びで、それにあわせて株価も上場以来(2017年9月)4.4倍になっています。 今後2~3年の業績と現在のバリュエーションを考えると、2~3年ほどの投資スパン

          有料
          100

          【日本株】ロードスターキャピタル(3482)

          「お金を貯める」ことについて書いてみた。

          今日は、「お金を貯める」という話を書いてみたいと思います。 内容は、私の個人的な考え方です。 お金の貯め方(& 増やし方)は人それぞれだと思いますので、「へぇ~、こんな考えもあるんだ。」くらいの感じで読んでいただければ幸いです - 念のため、FIREを煽っているのではありません。 個人的にはお金の貯め方は「二刀流」が自分には合っています - ひとつは、計画的にコツコツと「安心」を積み上げる感じ。もうひとつは、「大きな夢」を狙って知恵を絞る感じです。 前者は、毎月一定額

          「お金を貯める」ことについて書いてみた。

          【日本株】ソニーグループ(6758)- コンテンツ・クリエイターとしての可能性。

          昨日、ソニーが米国の映画館運営会社「アラモ・ドラフトハウス」を買収するというニュースがありました。 そのニュースを見て、「ソニーの可能性」という言葉が頭に浮かんだので、そのあたりのことについて書いてみたいと思います。 特に、「コンテンツ・クリエイターとしてのソニーの可能性」という視点です。 では、早速。 ソニーの課題ソニーが現在、直面している最大の課題は「成長が鈍化した」ということではないかと思っています - なので、「会社を成長させる道筋」を見つけないといけない、と

          【日本株】ソニーグループ(6758)- コンテンツ・クリエイターとしての可能性。

          【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第三部)

          第一部と第二部で「株が上がるメカニズム」について整理してみました。で、ここではその内容を最近、上がっている銘柄を使って検証してみたいと思います。 検証に使う銘柄は、名村造船所(7014)。 「造船」は過去6ヶ月のパフォーマンスでNo.1のセクター(過去6ヶ月で110.9%上昇)。その中で最大の上昇をしているのが名村造船所です(115.1%上昇)。この急上昇銘柄を使って検証してみたいと思います。 そして、検証する内容は以下になります。 と、こんな内容になります。 では

          【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第三部)

          【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第二部)

          第一部では、寿スピリッツ(2222)の株価を使って「株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?」を整理してみました。 簡単に「第一部」のサマリーをしておくと、1~3年くらいのスパンで見ると、株価は ① 業績と連動して上下する、② 業績への期待(or 失望)によっても上下する、③ バリュエーションが割高/割安になると株価が下がる/上がる可能性が高くなる、といったところです - いずれも「あたり前」のことですが・・・。 第二部では、ゴールドウイン(8111)の株価を使って

          【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第二部)

          【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第一部)

          「株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?」について考えてみたいと思います。 但し、投資スパンによって株価が上がるメカニズムは大きく異なりますので、ここでは「1~3年くらいのスパンで投資をする場合」という前提で考えてみたいと思います。 それから、そもそも論としてこのテーマで記事を書いてみようと思った理由は、以下の2つです。 ひとつは、「1~3年くらいの中期的な投資スパンで投資をする場合、どこに注目して銘柄選びをすればいいのか?」というシンプルな疑問に対する考えを整

          【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第一部)

          【日本経済】物価上昇率は徐々に鈍化していくのではないか? と考える理由。

          日本の物価上昇は、続いているようです。 先週(5/31)発表のあった「5月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)」の上昇率が、以下になります。 対前月比で見ると、それぞれ+0.4%、+0.4%、+0.1%の上昇という内容です。 ※ 用語について。 「総合」指数とは、名前の通りすべてを含めた総合的な物価指数。 「コア」指数は、(上記の)総合指数から「生鮮食品」を除いて計算した物価指数です(生鮮食品は天候や収穫状況によって大きく値段が上下するので、インフレとは必ずしも一致し

          【日本経済】物価上昇率は徐々に鈍化していくのではないか? と考える理由。

          【日本株】京成電鉄(9009)- OLC株の売却はあるのか?

          日本企業が、「政策保有株(持ち合い株)」を売却する流れになっています。そして、政策保有株を売却すると、株価が急騰するケースがしばしばです。 「キャピタル・アロケーション」の発想が日本企業にも浸透してきており、「調達した資金(株主資本と負債の両方)を、そのコストを上回る高い収益性の事業・資産に適切に配分していくことが経営者の重要な仕事だ」といった考え方がかなり一般化しています。 あわせて、「それが出来ていないということは、経営者として落第であり、恥ずかしいことだ」といった空

          【日本株】京成電鉄(9009)- OLC株の売却はあるのか?

          【日本株】クイック(4318)- 今期の減益予想は”前向きな投資”が原因!

          人材紹介や人材派遣などの人材サービスを提供しているクイック(4318)が、今期(25/3)の業績を大幅な減益予想としていましたので、そのことについてアップデートしたいと思います。 特に、株価が下げていましたので、「今期の減益予想をどのように解釈するか?」はとても重要だと思います。 先に結論を書いておくと、 減益の主な要因は、「人材サービス事業への先行投資による費用拡大」です - 現状の事業環境に対して、同社は自信を持っており、それが「今、投資をするべき!」という意思決定

          【日本株】クイック(4318)- 今期の減益予想は”前向きな投資”が原因!

          【日本株】日々のネタ帳 - 4/27~5/3

          先週から始めた「日々のネタ帳」ですが、1週間単位で note にしていこうと思います。 役立つ内容にしていきたいと思います。 2024年4月27日(土)4/26の引け後にあった、クイック(4318)の2024年3月期の決算発表についてです。 先日、「成長力はあるのに、株価が割安だ!」と note にしたばかりだったので、(個人的に)注目をしていた決算でした。 結果は、終わった期(24/3)は「ほぼ予想通りの着地」でしたが、今期(25/3)の会社予想は「売上げは+7.4

          【日本株】日々のネタ帳 - 4/27~5/3

          【日本株】インヴィンシブル投資法人(8963)- 業績回復のスピードと高い分配金利回り

          「インバウンドが好調だ!」というニュースを見て、「じゃあ、ホテルREITもいいのでは?」と思ったので、少し調べてみました。そのあたりのことを書いてみようと思います。 先にポイントを書いておくと、①インヴィンシブル投資法人(8963)が良さそうだ、②各ホテルREITが保有する物件によって、それぞれのREITの収益力やコロナからの回復の具合にはかなり差がある、といった内容です。 分配金利回りで比較してみる!上場しているホテルREITは5本あります。4/18(終値)時点の分配金

          【日本株】インヴィンシブル投資法人(8963)- 業績回復のスピードと高い分配金利回り