末次由紀
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苦しさは自己肯定と否定の繰り返し、そんなものではないんだと「僕のヒーローアカデミア」
今年はまさかの全力スルー!?と思われた梅雨が、大遅刻して関東圏にもやって来ました。
一気に上がる湿度、短期決戦を強いられた梅雨前線がもたらすゲリラ豪雨への不安。
暑さにも寒さにも強い私が一番苦手な季節が梅雨です。
うちにある綿菓子作り機で作った綿菓子が生まれたそばから湿度でやられる様に殺意さえ湧き立ちます。みなさんの心に殺意まで生まれてないといいのですがどうでしょうか。
相変わらず起きてる時間も
どうしても描きたいものを描く「きみがため」
タタっと目の前に飛び込んできてくれた女の子のスカートにも、降り注ぐ薄桃色の花びらにも、学校からの書類の多さにも、全部に鱗粉のように春がくっついています。
皆さんお変わりないですか。
私は今、だいぶ緊張しています。
だって今日は一年4ヶ月ぶりの単行本発売日。
しかも2冊。
編集さんたちみんなの努力もこれまでの4倍くらい感じて、だからもう今椅子に座ってるのに顎に力が入ってるのがわかります。
今しか描けないものを描く「Ma•Ma•Match」
気がつけば3月も下旬です。
桜がそろそろ咲くと言う予報だったはずなのに、近所の桜の木の蕾は「春休みは寝るためにあるでしょ」と布団を被る子供のよう。みなさんお変わりないですか。
私はネームが終わらず死にそうになってます。軽々しく言うものじゃないのですが、感覚的に本当に「死にそう」「お先真っ暗」・・・。そういうときは黒いものにまとわりつかれるというより、眉間のあたり7センチの円の中で溶岩を鍋に入れて
舞台【骨と軽蔑】男性の描かれない戦争風景について
春が近づいている。
間違いなくそう思うのに、手のひらにヒラヒラと舞い落ちてきそうな「春」が指紋に触れる直前に風に飛ばされて遠くに行くような3月上旬です。
皆さんお元気ですか。
私の方は元気なんですが、家族がみんなインフルエンザになったり体調不良で入院したりで慌ただしいです。その不安定さも相まって、春を捕まえ損なっているのかもしれません。
そんな中、舞台を見てきました。
作・演出:ケラリーノ・サ
デザインの観点から見直したら名作が神作になった「グッド・ウィル ハンティング」②
感想の続きです。
「グッド・ウィル・ハンティング」のことを言葉にしようと考えている時に、目に入ったつぶやきがこれらでした。
ああそう、この部分だ。この部分が手厚いんだ、と感じたのです。
「グッド・ウィル・ハンティング」には重要な登場人物は5名。
女性は一名だけで、四名は男性です。
心に傷を負った男性キャラは、これまで大抵の物語で暴力に明け暮れたり、女性を加害したり、弱者を搾取したり貶めたり