森山雄介

あしたのための想い出を残し続けていく。 山梨ひとり暮らし時代のあれこれを『想い出の山梨…

森山雄介

あしたのための想い出を残し続けていく。 山梨ひとり暮らし時代のあれこれを『想い出の山梨暮らし』として。その他、ひとり旅エッセイなど、残していきたい日々のことエッセイ。

マガジン

  • 想い出の山梨暮らし

    2021年4月、東京を離れ山梨でひとり暮らしを始めた。その暮らしの中で経験した出来事や、感じたこと、出会えた大事な大事な人などの記録。当時個人的に書き溜めていた文章を、編集して投稿しております。登場人物などは基本的に仮名です。

  • ひとり旅エッセイ

    ひとり旅の想い出をエッセイにしました。20代後半独身男の気まま旅です。観光のお役立ち情報はありません。

記事一覧

曇り空の日 (想い出の山梨暮らし Week 9)

山梨ひとり暮らし、当時の記録。 梅雨が本気を出してきた第9週目です。 前回はこちら↓ 日曜日、実家から山梨へ戻る特急の中。 眠くはないのだけれど、なんだかずっとボ…

森山雄介
1日前
2

はい、チーズ!@奈良 (ひとり旅エッセイ)

ひとり旅エッセイ。 京都・奈良編の最終話です。 最終日は法隆寺まで足を延ばしました。 前回は居酒屋さんでのお話でした↓ 駅から法隆寺まではおよそ2キロ。 バスを待っ…

森山雄介
5日前
7

あのね、ハイボールっていうのはね@京都 (ひとり旅エッセイ)

京都ひとり旅。 晩ご飯のお話です。 嵐山と知恩院に行って、カフェ巡りをした前回はこちら↓ 初日の晩ご飯は、烏丸駅近くの居酒屋で焼き鳥を食べた。 女子会グループと…

森山雄介
7日前
6

おじいさんとの対談 (想い出の山梨暮らし Week 8)

山梨ひとり暮らし、当時の記録。 今回は第8週目です。 前回と若干の繋がりがありますので、ぜひ併せて↓ 朝起きて窓を開けると、ものすごく気持ちのいい空気が入ってくる…

森山雄介
11日前
1

秘書課のあの娘 (想い出の山梨暮らし Week 7)

山梨ひとり暮らし、当時の記録。 何やら楽しげな第7週。 ※プライバシー保護の観点から、人物や団体、固有名詞などは仮名とさせていただきます。 前回の話はこちら↓ 月…

森山雄介
2週間前
7

無気力な誕生日 (想い出の山梨暮らし Week 6)

山梨ひとり暮らし当時の記録。 誕生日を迎えた第6週目。 第5週目はこちら↓ 26歳になった。 誕生日当日を山梨で、ひとりで迎えたことは、正直シンプルに寂しかった。何も…

森山雄介
2週間前
2

豊かな生活 (想い出の山梨暮らし Week 5)

山梨ひとり暮らし、当時の記録。 ついにあれがやってきた第5週目。 第4週目はこちら↓ ついに、我が家にインターネットが開通した。 テレビにもパソコンにも、やっとイン…

森山雄介
2週間前
2

ドゥスールドゥプロヴァンス@京都 (ひとり旅エッセイ)

京都ひとり旅。 2日目は嵐山方面からスタート。 初日の様子はこちら↓ 京都へは、中学の修学旅行や家族旅行で何度か来たことがあるのだが、嵐山を歩くのは初めてのことだ…

森山雄介
3週間前
1

神様は思わせぶり@京都 (ひとり旅エッセイ)

京都ひとり旅。 東京から新幹線と阪急電車、叡山電車、さらにはケーブルカーにロープウェイを乗り継いで、比叡山の山頂に辿り着いた。 参拝してみたいと、かねてから思っ…

森山雄介
3週間前
12

キツくはないけど、楽しくも (想い出の山梨暮らし Week 4)

山梨ひとり暮らし当時の記録。 第4週目。 第3週目はこちら↓ 山梨に来てから、早くも1ヶ月が経った。 いろんな人から「もう慣れてきた?」とよく聞かれる時期だ。 聞か…

森山雄介
1か月前
2

自分のために (想い出の山梨暮らし Week 3)

山梨ひとり暮らし当時の記録。 今回はゴールデンウィークが明けた第3週目。 時代は、コロナの真っ只中であった2021年です。 第2週目はこちらから↓ ご時世的にあまり大き…

森山雄介
1か月前
8

生活のお決まリズム (想い出の山梨暮らし Week 2)

山梨ひとり暮らし当時の記録。 今回は第2週目。 第1週目はこちら↓ 生活リズムが決まってきた。 6時半に起床。 ケトルでお湯を沸かしている間に、顔洗ってコンタクトレ…

森山雄介
1か月前
5

上田さんのツッコミに泣く夜 (想い出の山梨暮らし Week 1)

2021年4月から始まった山梨ひとり暮らしの当時の記録。今回は幕が開けた第1週目のお話。 プロローグはこちら↓ 山梨での新生活が始まり、1週間が経った。 職場には自分…

森山雄介
1か月前
5

ひとり暮らししたら、寂しくなってエッセイ書き始めた (想い出の山梨暮らし)

東京の実家を出て、山梨でひとり暮らしをする。 これはかなり急な決断だった。 2021年が明けて、わりとすぐのこと。 毎日をどこか悶々と過ごしていた25歳の僕は、ある日ふ…

森山雄介
1か月前
15

はじめまして、はじめます。

はじめまして。 森山雄介と申します。 小説やエッセイを読むことが好き。 文章を書くことも、好き。 そんな1995年生まれの僕は来年、30歳になります。 そこそこ大きな節…

森山雄介
1か月前
26
曇り空の日 (想い出の山梨暮らし Week 9)

曇り空の日 (想い出の山梨暮らし Week 9)

山梨ひとり暮らし、当時の記録。
梅雨が本気を出してきた第9週目です。

前回はこちら↓

日曜日、実家から山梨へ戻る特急の中。
眠くはないのだけれど、なんだかずっとボーッとしていた。山梨市駅を通過したあたりから記憶はぷっつりなくなって、気がついたらもう甲府駅に停車していた。

甲府駅で普通列車に乗り換えなくてはいけないので、慌てて立ち上がって、ギリギリで下車した。あまりに慌てていたので、携帯用のア

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はい、チーズ!@奈良 (ひとり旅エッセイ)

はい、チーズ!@奈良 (ひとり旅エッセイ)

ひとり旅エッセイ。
京都・奈良編の最終話です。
最終日は法隆寺まで足を延ばしました。

前回は居酒屋さんでのお話でした↓

駅から法隆寺まではおよそ2キロ。
バスを待っているより早そうなので、歩いて行くことにした。

ひとり旅3日目の朝。
昨日京都を歩き回った23,000歩は一晩寝たらチャラになっていた。こういうところ、まだまだ20代なんだなと、こっそりと嬉しくなっていたり。

そして、やっぱり僕

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あのね、ハイボールっていうのはね@京都 (ひとり旅エッセイ)

あのね、ハイボールっていうのはね@京都 (ひとり旅エッセイ)

京都ひとり旅。
晩ご飯のお話です。

嵐山と知恩院に行って、カフェ巡りをした前回はこちら↓

初日の晩ご飯は、烏丸駅近くの居酒屋で焼き鳥を食べた。

女子会グループとカップルに挟まれたこの席。
誰とも分け合わないポテトサラダをポツポツとつまみ、15分ほど無言で焼き上がりを待っていたハツは、ものの数秒で平らげた。

とても美味しいはずなのに、ひとりで来る居酒屋としては間違えたかなと思ってしまった。

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おじいさんとの対談 (想い出の山梨暮らし Week 8)

おじいさんとの対談 (想い出の山梨暮らし Week 8)

山梨ひとり暮らし、当時の記録。
今回は第8週目です。

前回と若干の繋がりがありますので、ぜひ併せて↓

朝起きて窓を開けると、ものすごく気持ちのいい空気が入ってくる。窓の向こうに見える山々から届く酸素の濃い、出来立ての綺麗な空気。

街の風景や景色は見慣れてきたとしても、この綺麗な空気だけは毎日新鮮に感動する。

さて、そんな綺麗な空気を目一杯身体に取り込んで、また新たな1週間が始まった。

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秘書課のあの娘 (想い出の山梨暮らし Week 7)

秘書課のあの娘 (想い出の山梨暮らし Week 7)

山梨ひとり暮らし、当時の記録。
何やら楽しげな第7週。

※プライバシー保護の観点から、人物や団体、固有名詞などは仮名とさせていただきます。

前回の話はこちら↓

月に1度、市が運営している「男女共同参画」の研修会に参加している。平日の19時からだし、大切な話とはいえ、ちょっと堅苦しい会だし、正直あまり好きな時間ではない。今までこんな会合とは無縁の人生だったので、参加している自分を俯瞰し、なんだ

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無気力な誕生日 (想い出の山梨暮らし Week 6)

無気力な誕生日 (想い出の山梨暮らし Week 6)

山梨ひとり暮らし当時の記録。
誕生日を迎えた第6週目。

第5週目はこちら↓

26歳になった。
誕生日当日を山梨で、ひとりで迎えたことは、正直シンプルに寂しかった。何も特別じゃない平日だったし、夜ご飯を特別なものにするテンションにもならない。

でも仕事が終わってちょうど帰ってきた頃、姉夫婦と東京の友達からそれぞれプレゼントが届いて嬉しかった。やっとそこで「誕生日」を実感してワクワクできた。

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豊かな生活 (想い出の山梨暮らし Week 5)

豊かな生活 (想い出の山梨暮らし Week 5)

山梨ひとり暮らし、当時の記録。
ついにあれがやってきた第5週目。

第4週目はこちら↓

ついに、我が家にインターネットが開通した。
テレビにもパソコンにも、やっとインターネットが繋がった。やっとWi-Fiを利用できるようになった。

ずっと我慢していた YouTubeもHuluもネットサーフィンも電話も、通信量なんて気にしない。

Huluを立ち上げて、心待ちにしていた「太田上田」を再生したとき

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ドゥスールドゥプロヴァンス@京都 (ひとり旅エッセイ)

ドゥスールドゥプロヴァンス@京都 (ひとり旅エッセイ)

京都ひとり旅。
2日目は嵐山方面からスタート。
初日の様子はこちら↓

京都へは、中学の修学旅行や家族旅行で何度か来たことがあるのだが、嵐山を歩くのは初めてのことだった。

嵐山はやはり多くの観光客でいっぱいだった。
そして、そのほとんどが外国人や修学旅行生たちであった。

ひとり旅をしてるような人をほとんど見かけることが出来ず、なんだか切なくなってきた。ひとりでいることが、なんだか寂しく思えてき

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神様は思わせぶり@京都 (ひとり旅エッセイ)

神様は思わせぶり@京都 (ひとり旅エッセイ)

京都ひとり旅。

東京から新幹線と阪急電車、叡山電車、さらにはケーブルカーにロープウェイを乗り継いで、比叡山の山頂に辿り着いた。

参拝してみたいと、かねてから思っていた延暦寺はもう目と鼻の先……なんだけれども、ここからは延暦寺へ向かうバスに乗らせてもらいます。

乗れる物には全て乗らせてもらいます。

バスの車窓からは琵琶湖を大きく望んだ。

琵琶湖を眺めるのはこれがおそらく2回目。
前回は四国

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キツくはないけど、楽しくも (想い出の山梨暮らし Week 4)

キツくはないけど、楽しくも (想い出の山梨暮らし Week 4)

山梨ひとり暮らし当時の記録。
第4週目。

第3週目はこちら↓

山梨に来てから、早くも1ヶ月が経った。
いろんな人から「もう慣れてきた?」とよく聞かれる時期だ。

聞かれる度に、僕は曖昧な回答をしている。
そんな毎日。

「もっちろん!もうすっかり慣れましたよぉ!」
とは、胸を張って言い切れない。

かと言って、1週目のように生活の中で限界を感じることもない。

日中は働き、アパートへ帰るとひと

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自分のために (想い出の山梨暮らし Week 3)

自分のために (想い出の山梨暮らし Week 3)

山梨ひとり暮らし当時の記録。
今回はゴールデンウィークが明けた第3週目。
時代は、コロナの真っ只中であった2021年です。

第2週目はこちらから↓

ご時世的にあまり大きな声では言えないけれど、このゴールデンウィークは一旦山梨を離れ、毎日東京で過ごしていた。

実家にいたとて特に何をするでもなく、結局どこにも行かなかったけれど。

連休前に課長から「東京帰ってもいいけどさ、友だちと集まったり、ウ

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生活のお決まリズム (想い出の山梨暮らし Week 2)

生活のお決まリズム (想い出の山梨暮らし Week 2)

山梨ひとり暮らし当時の記録。
今回は第2週目。

第1週目はこちら↓

生活リズムが決まってきた。

6時半に起床。
ケトルでお湯を沸かしている間に、顔洗ってコンタクトレンズを入れる。

朝ご飯とお弁当の用意をして、ココア味のプロテインをシェイクして飲む。テレビは朝の情報番組がついているけれど、イヤホンして好きな音楽を聴いている。

朝ご飯を食べながらSNSをチェックする。
文字を追うだけで、何も

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上田さんのツッコミに泣く夜 (想い出の山梨暮らし Week 1)

上田さんのツッコミに泣く夜 (想い出の山梨暮らし Week 1)

2021年4月から始まった山梨ひとり暮らしの当時の記録。今回は幕が開けた第1週目のお話。

プロローグはこちら↓

山梨での新生活が始まり、1週間が経った。

職場には自分だけのデスクがあり、自分だけのパソコンがある。
今までアルバイトをしながら音楽活動やらなにやらをしていた僕は、なんと言うか、こういうちゃんとした「社会」で働くのは初めてのことだった。

ワイシャツに袖を通し、パソコンをカチカチし

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ひとり暮らししたら、寂しくなってエッセイ書き始めた (想い出の山梨暮らし)

ひとり暮らししたら、寂しくなってエッセイ書き始めた (想い出の山梨暮らし)

東京の実家を出て、山梨でひとり暮らしをする。
これはかなり急な決断だった。

2021年が明けて、わりとすぐのこと。
毎日をどこか悶々と過ごしていた25歳の僕は、ある日ふと「一旦東京から離れて生きてみたらどうなんだろう」と思った。

その先のはっきりとしたビジョンがあるわけでもなく。
明確な計画があるわけでもなく。

しかし、そう思った翌日には、突拍子もなく父に伝えていた。

「なんか、山梨とかで

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はじめまして、はじめます。

はじめまして、はじめます。

はじめまして。
森山雄介と申します。

小説やエッセイを読むことが好き。
文章を書くことも、好き。

そんな1995年生まれの僕は来年、30歳になります。

そこそこ大きな節目が見えてきた今、
これまで生きてきた大切な想い出たちを、ちゃんと言葉にして残しておきたいな、と。

というわけで、noteはじめます。

見てきた景色や、感じた心、出会った人たちのことなどについて、堅苦しくなく、ゆるりゆるり

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