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目的は手段を正当化するのだろうか?

目的は手段を正当化するのだろうか?

「はだかの王さま」という寓話を知らない人はいないだろう。にもかかわらず、いつの時代も人は「はだかの王さま」を繰り返す・・嗚呼。

こういう風にいえるのはこどもだけだ。

さて、ぼく自身は、大人の事情ゼロでこのnoteを書いているので、ある意味、こどものようなものだといえる。アクセス数で食ってるわけではないし、失うわけにはいかない信用も地位も持ち合わせていないので、いわゆる無敵の人に近い。

である

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今だからわかることがある

今だからわかることがある

いま話題の映画というと、まずは宮崎駿監督の新作アニメで、それから「インディー・ジョーンズと運命のダイヤル」あたりだろうか。

どちらもネット上で意見が飛び交っている。みな旬の話題については語らずにいられないのだろう。

「井上尚弥 v.s.フルトン」も同じ扱いだったし、今ならビッグモーターもそうなのだろう・・などと知った風に書いているけどじつはビッグモーターがなんなのやらわからず、なんとなく書いて

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なぜ分断するのだろう

なぜ分断するのだろう

みんなが納得できる判定

プロ野球では、リクエスト制度というものができてから、誤審が減り

が増えた。

判定に不服がある場合にリクエストすると、複数の角度から撮影されたビデオ映像をスローモーションで確認して、判定をやり直す。

この映像はバックスクリーンでも再生されるので、観客は、セーフかアウトかを自分の目で確認できる。

多くのばあい、映像にはわずかな差も記録されているので、だれが見てもおよそ

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戦争がなぜ終わらないのか、または三人グループはなぜうまくいかないのか

戦争がなぜ終わらないのか、または三人グループはなぜうまくいかないのか

英語で3という数字は、マジックナンバーと呼ばれる魔法の数字だ。

元々キリスト教には「三位一体」という教義があるので、3という数字はそのあたりに由来しているのかもしれないが、そういうことは別にしても3という数字はみょうにすわりがいい。

日本にも「早起きは三文の徳」とか「三人集まれば文殊の知恵」とか、「三種の神器」などという言われ方がある。

プレゼンテーションや、またはこのnoteなどでも3つの

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戦争に対する暗澹たる思い

戦争に対する暗澹たる思い

ぼくが若い頃(19歳の時)からずっと大事に思っていることの1つに、

というのがある。簡単に言えば、

みたいなことだ。

たとえば、「数学の先生が嫌いだったので数学が嫌いになった」みたいなことがよくあるが、この場合、イヤなのは先生の性格であり、数学に罪はない。こうしてイヤな先生のせいで、無実の数学がとばっちりを食っているのが、思考と感情をごちゃまぜにしている状態である。

「こういうことをなるべ

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ナイーブな感情で戦争を語る恐ろしさ

ナイーブな感情で戦争を語る恐ろしさ

ぼくは感情と思考をごちゃまぜにするのが嫌いなので、できれば時事問題は語りたくない。時事を語る人の多くが、感情的に肩入れするので関わりたくないのだ。それが、荒々しい感情であろうと、幼子のようなナイーブな感情であろうと、イヤである。その点、経済や金融はロジックで語れるので好きだ。

とはいえ、バルト海のパイプライン爆破の真相についてあまりに日本で無視されているので、見てみないふりはできず、1回書いてお

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「いろんな人がいる」と思えるかどうか

「いろんな人がいる」と思えるかどうか

このあいだから、「岡田斗司夫氏が提唱している性格の4タイプ」について何度も紹介している。すでにこの記事

やこの記事

で触れたので今日が3回目だ。

ぼくが岡田氏のタイプ論のこだわるのには、けっこう深い理由があるので、今日はそこのところをガッツリと論じてみたい。

タイプ論は古今東西で人気

性格をいくつかのタイプに分ける理論はむかしからたくさんある。心理学にもあるし、占いにもある。CGユングの

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ウラの組織とはどういうものか?

ウラの組織とはどういうものか?

ウラ組織ってどこにでもあるものだ。

人生の実感としてそう思う。

すでに別の記事に書いたからこまかく繰り返さないけど、ぼく自身、かつてドラッグのウラ組織や、同性愛者のつながりらしきものに接触されたことがある。

もちろん両者を一緒にしてはいけないし、するつもりもない。前者が人目を忍んでいるのは法律を逃れるためで、後者は社会の目を逃れるためだ。しかし「地下に潜っている」という点だけは似ている。

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事実をしっかり書き出せれば、問題は半分解決したようなもの

事実をしっかり書き出せれば、問題は半分解決したようなもの

先日、D・カーネギーの有名な本『道は開ける』の英語版オーディオブックをよく聞いているという話を書いた。

「道は開ける」というのは、たぶん松下幸之助翁の「道をひらく」に似せているのだろうが、この本はああいう話とはちがう。「丁稚奉公から身を起こし、一代で世界的なメーカーを築き上げた立志伝」みたいなものではない。

原題は「How to Stop Worrying and Start Living」な

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キライなまんじゅうを食べてくれてありがとう!

キライなまんじゅうを食べてくれてありがとう!

他人を動かす理想的な方法は、基本的には「まんじゅう怖い」だとおもう。有名な落語なのでしっている人がほどんどだろうが、簡単に筋を書いておく。

あるところに生意気な男がいて「自分は世の中には怖いものなどない」と言い張る。しかし、なおも問い詰めていくとじつは怖いものが一つあるのだと白状するのである。それは「まんじゅう」なのだと。

周りオトコたちは、「あいつは生意気だからまんじゅう攻めにしてやろう」と

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お祭り騒ぎで社会を変えることはできない

お祭り騒ぎで社会を変えることはできない

ぼくは草の根運動がわりと苦手である。

最近、マイケルムーアの『華氏119』(2018)という映画を見たんだけど、これはアメリカ社会の病んだ部分を批判したドキュメンタリー映画である。

それを変えようとして、市民が立ち上がる姿が描かれている。社会問題を解決するために政治家に頼るのではなく、名もない市民一人一人がたちあがり連帯して、社会を変えていこうとする。

『華氏119』では、そういう草の根運動

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理念先行の議論はそろそろやめませんか

理念先行の議論はそろそろやめませんか

コロナは終わったと考えている人が多いようだけど、強毒化しているという情報もあるので、本当のところはまだわからない。

なので今日、おくればせながら「武田・ノババックス」ワクチンの1回目を打ってきた。その前後でいろいろ考えさせられたので、書いてみたい。全部は書きけれないので、ポイントだけを書いてみる。

それは「ワクチンに限らず、原理主義的な議論はそろそろやめにしませんか」ということだ。

多様性を

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いまやれることはひとつしかない

いまやれることはひとつしかない

最近、ヤフコメを読むことがおおい。何百件も読む。

以前は、読んだとしても、せいぜい最初の2~3件だった。ああいう場所では対立が生じやすく、誹謗中傷も多く、炎上もしばしばおこるので快適な場所ではない。

そもそもヤフーに限らず、コメント欄には人の視野を狭めるはたらきがある。

ニュース記事は「出されたお題」みたいなものであり、それに反応するコメントは、どうしたってお題に対する賛成か反対にならざるを

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悲惨なニュースを「悲惨」という軸で捉えてはいけない

悲惨なニュースを「悲惨」という軸で捉えてはいけない

よく、メディアで消費される、というような言い方がされるでしょう。たとえば、「タレントさんが消費される」とか。

それがどういうことなのかというと、消耗品扱いされるということだと思うのである。消しゴムのようなものだ。

消しゴムは、使えば使うほどすり減って消えてしまうが、人や事件が消しゴムのような扱い方をされるときに「消費される」というのだろう。

世間で話題になればなるほどすり減っていき、最後には

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