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#エッセイ
夢に見た恋人と出会えた話
夢よりぞ見初めし人は彼ならむ
あはする人もなけれどあへり
この短歌は下記の詩を踏まえています。
「夢合わせ」というものがありました。
夢合わせとは夢の吉凶を占うことで、これがうまくいけばその夢が実現する、と信じられていたようです。(この辺のことはよく知りませんので間違っているかもしれません)
引用した古歌は「あはする人」に掛詞が用いられており、「夢で見た恋しい人に会わせる人がいてほしい」とい
役に立たないものを愛する
今回は松尾芭蕉の『芭蕉を移す詞』について。
芭蕉は『奥のほそ道』の旅に出る前、草庵を取り壊すにあたり、そこに植えていた芭蕉(植物)を他の地に移しました。その芭蕉(植物)を取り残して旅に出たわけですが、芭蕉(植物)の世話を近所の人に頼んでおいたものの、彼は旅の最中、残してきた芭蕉(植物)が気がかりだったようです。そのくせ5年も旅を続けたわけですが(笑)、5年の行脚ののち、芭蕉(植物)と再会します。