夢に見た恋人と出会えた話

夢よりぞ見初めし人は彼ならむ
あはする人もなけれどあへり




この短歌は下記の詩を踏まえています。

夢よりぞ恋しき人を見初めつる今ぞあはする人のあらなむ 

『拾遺和歌集』


「夢合わせ」というものがありました。
夢合わせとは夢の吉凶を占うことで、これがうまくいけばその夢が実現する、と信じられていたようです。(この辺のことはよく知りませんので間違っているかもしれません)

引用した古歌は「あはする人」に掛詞が用いられており、「夢で見た恋しい人に会わせる人がいてほしい」という意味と、「夢合わせをする人がいてほしい」という意味がかけられています。つまり、「夢を占ってもらって、夢を実現したい(=夢で見た恋しい人に会わせてほしい)」という意味の和歌でしょう。(間違ってたらごめんなさい)

上記の私の自作の短歌は、「夢で見初めた恋しい人はきっと彼なのでしょう。夢合わせをする人もいなかった(し、引き合わせる人もいなかった)けれど、出会えました」といった意味の短歌です。(文法間違ってたらごめんなさい)

以前、夢に何度も出てくる架空の恋人の話を書きました。↓
https://note.com/yukishiro_/n/n8505b900630

また先日、運命的な出会いがあったという話を書きました。
https://note.com/yukishiro_/n/naa0240ce8f18

「もしかすると、彼があの夢に何度も出てきた架空の恋人だったのかもしれない」という気持ちを、古歌を引用しつつ詠んだ、という次第です。

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