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なまらのんびり ~夫婦エッセイ~

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北海道札幌でのんびりした生活を探す夫婦のエッセイです。のんびりやの妻とのほんわか笑えるエピソード、気軽に読んでください。
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記事一覧

【妻の名言】イチョウの見頃は今!!

【妻の名言】イチョウの見頃は今!!

妻の名言。

イチョウといえば一般的には秋頃、紅葉の季節の鮮やかな黄色の葉が魅力の木ですが、妻曰く、イチョウの見頃は今。

今、というのは、今。春。更に詳しく言うと本日5月10日よりもう少し前、4月下旬からゴールデンウィークに掛けて。しかしこれは札幌においての話。他の地域の方に伝わるように表現するなら、丁度桜の季節です。

1cmくらいの葉っぱ。

芽という程小さくはなく、しっかりイチョウの形はし

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ゴールデンウィーク中の妻の言葉 その2

ゴールデンウィーク中の妻の言葉 その2

ゴールデンウィーク中の妻の言葉 その2

自分は柔軟な頭を持っていて創造性が豊かだと胸を張りたいところですが、こうして感覚派の人が一瞬にして容易く型破りな発想をする様を目の当たりにすると、手も足も出ねえと感じます。

グーもチョキもパーも使ってないし。

字余りしまくりだし。

普通「カタツムリ~♪」とか「ちょうちょ~♪」とか、両手の見た目から連想するのに。
「人差し指と親指」が「お母さんとお父さ

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ゴールデンウィーク中の妻の言葉 その1

ゴールデンウィーク中の妻の言葉 その1

ゴールデンウィーク中の妻の言葉 その1

意味がわかりません。

それもそのはず。
響きが良いと思っただけで、意味はまったくないそうです。

こういった言葉を聞いた時に僕が彼女に対して抱く感情は、「畏敬」です。

おそれ、うやまうのです。

【なまらのんびり】激震と進撃。~北海道胆振東部地震から1年~【夫婦エッセイ】

【なまらのんびり】激震と進撃。~北海道胆振東部地震から1年~【夫婦エッセイ】

今から1年前、2018年9月6日の未明に北海道で地震が起きました。

ケガはなし。家財も無事。
地震発生直後は電気も無事だったためひとまず就寝。
そして目が覚めてみると停電していました。

水道は、無事。
ガスは、給湯器は電気式なので使えませんが、キッチンのコンロは使えます。
食料は、3日分くらいはありそうでした。
家族には連絡を取り無事を確認しました。

そして余震に備え、また、停電の復旧までの

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【なまらのんびり】揺れ動く二人。~北海道胆振東部地震から1年~【夫婦エッセイ】

【なまらのんびり】揺れ動く二人。~北海道胆振東部地震から1年~【夫婦エッセイ】

1年前、2018年9月5日の夜、僕たち夫婦はケンカしていました。

そして、仲直りできないままベッドに入り、眠りに付きました。

6日午前3時、突然今までに感じたことがないような大きな揺れを感じ、スマートフォンのアラートが鳴り響きました。

目を覚ました次の瞬間、「これはヤバい」と感じました。
そして僕は夫婦ゲンカしていたことも忘れ、飛び起きて、

妻の上に覆い被さり、「大丈夫」「大丈夫だよ」と繰

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【なまらのんびり07】零れ落ちた命。【夫婦エッセイ】

【なまらのんびり07】零れ落ちた命。【夫婦エッセイ】

 部屋の中でかいわれ大根を育て始めた僕ら夫婦。

 使い捨てのプラスチックコップに水を浸したキッチンペーパーを敷き種を蒔いた後、2、3日は霧吹きなどで優しく水をやります。
 芽が出て育ってきたら、今度は水を捨て、新しく水を入れます。水を新鮮に保つために交換していくのです。
 キッチンペーパーに根を伸ばしたりお互いに絡み合ったりして一応根付いていくのですが、土に根を張っている植物とは違いあまりしっか

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【なまらのんびり06】暗闇を求めて。【夫婦エッセイ】

【なまらのんびり06】暗闇を求めて。【夫婦エッセイ】

 冬でも気軽に家庭菜園を楽しむために「かいわれ大根を育てよう」と決めた夫婦。
 3月に入り北海道民御用達のホームセンター「ホーマック」へと向かうと、植物の種も売られ始めていました。僕らは無事かいわれ大根の種を手に入れることができました。

 ここでかいわれ大根の育て方を簡単にご紹介。
 プラスチックの使い捨てコップなどの容器に、キッチンペーパーを敷き、水で浸し、種を蒔きます。乾かないように霧吹きで

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【なまらのんびり05】揺らいだ信頼。【夫婦エッセイ】

【なまらのんびり05】揺らいだ信頼。【夫婦エッセイ】

 僕ら夫婦は家庭菜園が好きです。
 20代にしては変わった夫婦でしょうか?

 自然が好き。食べることが好き。
 毎日世話をしなければいけない家庭菜園は、旅好きな僕ら夫婦には少し不向きだけど。
 自分で時間をかけて野菜を育てて、自分で収穫して、自分で食べるというのは、のどかで、やさしくて、あたたかいイメージで、とても魅力的なことでした。

 とはいえ今は賃貸マンション生活。なかなか家庭菜園は難しい

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【なまらのんびり04】駆け出したくなる季節?【夫婦エッセイ】

【なまらのんびり04】駆け出したくなる季節?【夫婦エッセイ】

 3月31日、日曜日の会話。

 昼間、街中へ出掛けていた帰り道。
 僕が公共交通機関の人混みが苦手なため、雪も溶けて歩きやすくなってきた最近は一緒に家まで歩いて帰ってもらっています。
 段々と春めいてきたので、「木につぼみがたくさんできているよ」「これはモクレンだね」とか「カラスが巣を作っている」「子育ての季節になるね」なんて話しながらのんびり帰るのは気持ちが良いものです。

「明日は4月1日か

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【なまらのんびり03】時代と世代。【夫婦エッセイ】

【なまらのんびり03】時代と世代。【夫婦エッセイ】

 新しい元号が発表されましたね。

 普段、世間の話題とは少し興味がずれている僕達夫婦。流行のものだからといって興味を持つ訳ではないため、時代の流れに取り残されることもしばしば。

 昨日まで連日様々なメディアで新しい元号の予想などが多く扱われていましたが、我が家では特に話題にのぼることは少なく。試しに僕は妻に「新しい元号について興味ある?」と聞いてみました。
「うーん……まったく興味がない訳では

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【なまらのんびり02】いつか僕も犯した過ち。【夫婦エッセイ】

【なまらのんびり02】いつか僕も犯した過ち。【夫婦エッセイ】

先日夫婦でウトナイ湖へ渡り鳥を見にいってきました。

ウトナイ湖は札幌から車で南へ1時間ちょっと行ったところにある湖です。

今年2019年の3月前半、北海道は例年に比べてとても暖かかったのですが、風を遮る物がない湖のほとりで長時間に渡り野鳥観察をするとなると、さすがに体が冷えてくることが予想されました。

なので自宅を出発する前、しっかりと防寒の準備をします。
靴下は2重、靴はもちろん冬靴。

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【なまらのんびり01】夜、妻の叫び声。【夫婦エッセイ】

【なまらのんびり01】夜、妻の叫び声。【夫婦エッセイ】

とある夜。

夕食も食べ終えたあと。

子供もまだいないため、この時間がゆっくりできる時間です。
妻と一緒にお茶を飲みながら溜まった録画番組を消化したり。
あるいは各々やりたいことをやったり。僕は読書やパソコンなど。妻は編み物をしたり日記を書いたり。
穏やかな時間をいつも過ごしています。

その時、すでに2人とも寝る準備をぼちぼち始めていました。
歯を磨いたり、着替えたり、トイレに行ったり、それぞ

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【なまらのんびり00】はじめに

【なまらのんびり00】はじめに

妻との暮らしについて今後書いていきたいと思います。
マガジンの題名は、「なまらのんびり」
夫が医師でも、うつでも、いつでも、のんびりしていてくれる妻。
少々天然ボケなところがありますが、その性格にいつも助けられています。

夫である僕は1990年生まれ。もうすぐ30歳。
妻はちょっとだけ年下。現在いわゆる専業主婦。
二人とも北海道出身。
二人ともカレーと旅と水曜どうでしょうが好きです。

現在北海

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