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遊びに来た言葉達

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ぼーっとしていると、どこからともなくやってくる言葉。ひらめき。愛おしい言葉たちからのメッセージを受け取ってみた。
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歩いていると壁にぶつかるよねと言う話

歩いていると壁にぶつかるよねと言う話

始めに言っておくけれど、ここで表現する「壁」とは、なかなか超えることのできない物事の「壁」を表しているのではない。隣と隣を分ける仕切りみたいな、そこに在る「壁」のこと。

これは、リアルな「壁」にぶつかってしまう話。不思議といえば、不思議なんだけれど、わかる人には分かる話かもしれない。

私が壁にぶつかっていると気づいたきっかけ
丁度1ヶ月前くらいだろうか。のびさんと一緒に道を歩いていた時のこと。

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心震えた私と、いつかの瞬間

街に降り立った瞬間、ふわっと感じる異国の香り。

さまざまな薬草の香りや、色鮮やかなスパイス。

そのどれもが、私の心をワクワクさせる。

それは旅の醍醐味。

いつもと違う布団で起きる朝。

窓を開けたらどんな景色が広がっているのだろう、

コーヒーの香りはいつもと違うのだろうか。

いつもより美味しのだろうか。

いつもと同じ1時間なのに、特別な1時間に思える。

それは、キラキラしている世界

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めぐり、流れて、今はそこにある。

めぐり、流れて、今はそこにある。

何もないただ空っぽの器がそこにある。

時折り空っぽだったところに、喜びや落ち込みという何かが降り注いで、器の重さが大きく変わる。

久しぶりハンモックに寝転がり、青くない天井を眺めているとこんな言葉が降り注いできた。

“器は満たされましたか?”

全然満たされていない。

入れても入れてもいっぱいにはならない。

量は増えないのに、重さだけが増えていく。

この器持つの大変だろうな。

興味本

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ふわり、ふわり

ふわり、ふわり

たくさんの刺激が目の前を通り過ぎていっている今、

全てを拾ったり、全てに触れる必要はないのかもしれない。

無理にしがみつかなくても、良いのかもしれない。

バイトに向かう途中、靴下を履き忘れていた事に気づいて、家に戻ったら、実はエプロンを忘れていたことに気付いたり。

いつもより早めにメイクをして、今日は少し早めにバイトに向かおうと思っていたら、電話がかかってきて即出勤することになったり。

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あなたの言葉

あなたの言葉

今日はあなたにとっては、最高に楽しい1日だったかもしれない。

別の誰かにとっては、つまらない1日だったかもしれない。

何かをしたら、1日は終わっていく。

何もしなくても、1日は終わっていく。

今日は誰かの誕生日かもしれない。

今日は誰かの命日かもしれない。

何もしなかった、「ふつう」の1日は、
誰かにとっては、「特別な」1日であり、
忘れられない日かもしれない。

世の中から、「ふつう

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世界から角が消えたら

世界から角が消えたら

裸足で家の中を歩いていると、足の小指をぶつけることはないだろうか?

どこに?

タンスの角に。

または、椅子の足に。机の足に。

筒状だったらまだ、そこまで痛くない。

しかし、角ばった椅子の足だと、痛くてたまらない。

タンスの角なんて、もってのほかだ。

痛くて痛くて、しばらく、うっ(なんでこんなところにぶつかってしまうのだ)と自分の歩いてきた家の中のルートを呪う。

そう。

角がなけれ

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手to手の橋渡し

手to手の橋渡し

誰かが行ってる”どこか”が気になる人はいるだろう。

“あの”ものや、”あの”人が気になる人もいるだろう。

会いに行ってみたいけれど、”あの”場所に行ってみたいけれど、理由があって遠くに行くことができない人もいるだろう。

それだったら、私が目となり、手となる(足じゃないのは、最近私膝痛いからw)

だから、行きたい”どこか”に行く日までに、”どこか”とつなげておくことが私はできる。

それは、

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寒いも暑いも、葉も根も一つ

寒いも暑いも、葉も根も一つ

このまま落ち続けたら、私たちはどこに行くのだろう

きっとどこかの裏側、
反対側だ。

一方だけを知りすぎてしまった時は、もう一方へ行くこと。

ときには裏側に行くことも必要なのかもしれない。

強さがあれば、弱さを知る必要があって
冷たさがあれば、暖かさを知る必要があって

この世はうまくできているなーと感じる

ひとりよがりにならない選択を
軟体生物のような柔軟さをもって

良き春に向かってい

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ニワトリを育てていた話

心に残る私の記憶

私が生まれた頃、家ではニワトリを飼っていた。
小屋に10羽ほど。みんな卵を産んでくれる。
卵はもちろん自分たちで食べる用。
餌は畑で取れた野菜の葉っぱを与えていた。

いつもニワトリ小屋に入ると鳥達に囲まれ、一時カオスに。
クチバシでつつかれ痛いと言いながら、卵を手でとる。割れないようにそっとバケツに入れて家に持って帰った、私のいつものルーティーン。
あの時から私の周りには、生

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幼い私に学ぶ

幼い私に学ぶ

自分の祖先について考える前にまず、
小さい頃私は何をしていたのか考えることにした。

周りに聞いたところ、
絵をずっと描いていた、裸足で外を走り回っていた子供だったらしい。
(さすが。。。極端)

そして極め付けは、祖父と電車で2時間くらいある親戚の家までいった事。
普通に聞こえるかもしれないが、詳しく聞くと誰にも言わずに出かけたため、
家族総出で私達を探したなんて事もあったらしい。
ユキナ3歳の

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私の脳みそとオフラインの世界

私の脳みそとオフラインの世界

無意識に見てしまうSNS。大体気付くと30分以上経っていて、驚き、後悔することが多い。

後悔の30分について考えてみる。

安心するため30分あれば読みたい本が読める。30分好きなヨガもできるし、二胡の練習だってできる。なぜ私は無意識にSNSを見てしまうのか。

ふと思った。

スマホという存在が私を安心させる材料になっているからだろう。意外に心配性の私。スマホがあれば、困ったとき電話ができる、

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不十分の幸せ

不十分の幸せ

いつもありがとうございます

と、私はお仏壇に手を合わせる。

ご先祖様のパワーを借りて私は生きていると考えているが、もし亡くなった曽祖父が生きていたら、祖母が生きていたら今の私にどんな言葉をかけるのだろうか。

これは過去に縛られる訳では無い。引っ張られる訳でもない。

ただ、時々昔の人の知恵が欲しくなるのである。

これから先、どうなるのか答えが知りたくなるのである。

山を削って土地を売り、

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地球の呼吸と生きる人

地球の呼吸と生きる人

植物を育てている人はひろーい、大きな地球の呼吸と共に生きている。

まだ薄暗い朝、朝の風を感じ、空を見て畑に向かう。
若者でも、おばあちゃんでも関係ない。

畑に行き、調子はどうかな?と緑を眺める目は、優しさで溢れている。種を蒔き、苗になり、すくすく大きくなる野菜、果物、花、緑。

手をかけた過程があるからこそ、実がなって収穫し、誰かの家庭へ行ってらっしゃ〜い!ということができる。

農家は建築家

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小さな野望

小さな野望

海には海の暮らしがあり、山には山の暮らしがある。

場所が違えば暮らし方も様々。

いくつか私に相性の良い土地について、分かったことがある。
1、程よく人が行き交う場所・流れる場所
2、古い物と新しい物が混ざり合っている場所
3、淀みのない場所

が私にとって今住みやすい場所。

適度に新しい風と、古い風が混じり合う、異国情緒漂う場所に住む人たちは、何処なく現代を生きている感じがしない。少しだけ未

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