心震えた私と、いつかの瞬間

街に降り立った瞬間、ふわっと感じる異国の香り。

さまざまな薬草の香りや、色鮮やかなスパイス。

そのどれもが、私の心をワクワクさせる。



それは旅の醍醐味。



いつもと違う布団で起きる朝。

窓を開けたらどんな景色が広がっているのだろう、

コーヒーの香りはいつもと違うのだろうか。

いつもより美味しのだろうか。

いつもと同じ1時間なのに、特別な1時間に思える。



それは、キラキラしている世界なのだろうか?



私と違う方向からやってくる人、

会うと、私の心はドキドキに包まれる。


どんなことを話すのだろう、

どんな表情なのだろう、

何を大切にしているのだろう。



最初から相手を嫌う心はない。



なぜ人はぶつかり合うのだろう。

言葉で人を傷つけるのだろう。

ましてやなぜ人は争うのだろう。


時には、いつもと違う香りがあってもいいのではないだろうか。

いつもと違う道を歩いてもいいのではないか。

毎日の同じに、あなたとの同じにこだわらなくっても大丈夫。


初めて大地を踏み締めた、その時の感覚。

素足で田んぼに入った、あの感覚。

砂がぎゅっと手のひらに広がる、変な感じ。


何かに気を取られて、自分の真ん中を忘れそうになるとき

思い出したい。


初めて大きなホールでピアノの音色を響かせたあの時を。

何かに包まれたあの感覚を。


私たちの世界は広がっている。


美しいものを響かせることができる。


私たちの世界には、思っているよりもたくさんのキラキラが溢れているのだ。


まだまだ探していこう。


美しい煌めきを。


暗闇の中に光る小さな宝物を。


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