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忙しい時目線はどこに向けるべき? 視線で自分のモードをコントロールする工夫

「忙しく、考え込んでいる時はうつむきがちだな・・・」

そんなことを今日感じました。ミーティングが絶え間なく続き、検討すべき案件も時間の余裕がない時、目の前のパソコンに集中しすぎて目線は下を向きがちです。

さらに仕事がうまく行っていない時などは、ウンウン考えて余計にうつむきがちです。そんな時に意図的に顔を上げてみると、頭の中から余計なゴミがパラパラ落ちて行くような気分になります。

この「目線の力」について考えます。

目線は気分を変える

目線を下げている時、視野は足元を見て、視界は狭く、気分もどんよりしがちです。目線を下げて歩くと、見た目的にはトボトボと無気力に歩いているように見えますね。

一方で目線を上げると、視野は天井や空を見て、視界は広く、気分も良くなります。胸も開くので新鮮な空気を多く取り入れられます。目線を上げて歩くときは堂々と、背筋を伸ばして、歩幅も大きく歩けます。

目線を変えるだけで、姿勢も、気分も大きく変わります。目線は感情と密接に結び付いているもので、下を向くと気分も下向き、上を向くと気分も上向きになりますね。

そう考えると、モードチェンジしたい時、どんよりとした気分を払拭したい時は、シンプルですが「目線を上げる」は非常に効果的だと言えます。

また、目線は時間のベクトルにも関係します。例えば「3日前の夕食に何を食べましたか?」と聞かれた時、視線はどこを向くでしょうか。多くの人が少し下を向きながら考えるのではないでしょうか。逆に「次の連休は何をする予定ですか?」と聞かれると、人は上を向きながら考えがちです。下向きは過去、上向きは未来へ思考を飛ばすのに関連があると言えます。

未来のことを創造的に考える時はやはり上向きの方が良いということですね。

目線の心理学

ドイツのある心理学の研究所でこの視線に関する研究がおこなわれました。空の箱を上下に積み重ね、その中におはじきをたくさん入れます。そしておはじきを下から上に上げたり、上から下に下げたりといった作業を調査モニターにしてもらいます。このとき、「夏の思い出を教えてください」といった質問をします。すると、おはじきを上に上げる動作をしている時には、ポジティブなことを、素早く、たくさん思い出しやすくなるそうです。

逆に下に下げているときには、ネガティブなことをより素早くたくさん思い出すのだとか。またこの研究では視線を下に向けると、自己中心的になりやすいことも示唆されています。

非常に興味深いですね。でも、これは体感としても理解できます。例えば目線を上に向けて「しんどいなぁ!」と言っても、実際の辛さよりはるかに低い感覚になります。逆に、目線を下げて「しんどいなぁ!」と言えば、本当にしんどい気持ちになります。

上を向いて歩こう

視線を上げると言えばこの曲ですね。「上を向いて歩こう」。名曲中の名曲ですが、改めて歌詞を見てみましょう。

『上を向いて歩こう』

上を向いて歩こう
涙がこぼれないように
思い出す春の日
一人ぼっちの夜

上を向いて歩こう
にじんだ星をかぞえて
思い出す夏の日
一人ぽっちの夜

幸せは雲の上に
幸せは空の上に

上を向いて歩こう
涙がこぼれないように
泣きながら歩く
一人ぼっちの夜

思い出す秋の日
一人ぼっちの夜

悲しみは星の影に
悲しみは月の影に

上を向いて歩こう
涙がこぼれないように
泣きながら歩く
一人ぼっちの夜
一人ぼっちの夜
一人ぼっちの夜

作詞:永六輔 作曲:中村八大

国民的ヒット曲ですが、改めて歌詞を見ると勇気づけられます。辛い境遇でも目線を上げて生きて行く素晴らしさを歌った曲ですが、たとえ孤独を感じるような状況でも明るい気持ちにしてくれるパワーソングです。

この歌詞で謳われている「上を向く」という行為は気分を上げるスイッチとなっているので、非常に理にかなっていると言えますね。

まとめ

つい嫌なことがあると人はうつむきがちになります。忙しい時はさらに目の前の事に集中するがゆえに、視界は狭く、気分も上がりません。

そんな時は「目線を上げる」というとてもシンプルですが、直ぐにできる対処法が有効です。気分が上がらない時こそ、意図的に上を見る。そうすることで、意外と簡単にモードチェンジできます。

アイデアを考える時も、実は上を向いた方が、想像する領域が広がるイメージがあり、柔軟なアイデアを思いつきやすいです。アイデアとは未来の仕事のために考えることです。「未来」は「上向き」と相性が良いです。そう考えると、上を向いていることをスタンダードだと思っておいた方が、メンタルコントロール的にも、クリエイティビティを発揮する意味でも良いのかも知れません。

「上を向くと思考に意識が向き、下を向くと体に意識が向く」とも聞きます。脳を活性化して生産性高く動きたい時はなおさらうつむくのではなく、上を向いた方が良さそうですね。

目線を変える、というとても単純な行為ですが、それだけで気分がコントロールできるなら使わない手はありません。

目線をコントロールして、気分も前向きに、上向きにしていきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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