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角川新書「基礎科学者 真理を探究する生き方」の読後録
今日は、下記の書籍からの抜粋とそれに対するコメントを書きおこしておきたいと思う。
待つことが苦手になった私たち 永田和宏
AIの発展は、この余韻を失わせる。よく長時間の音楽作品や映画などの動画作品が耐えられない「ファスト化」が言われているが、これは「思案」にも当てはまるのだとあらためて気づいた。AIの発展は科学にとって、プラスに働くのだろうか。どうだろうか。
効率化、限られた時間ですぐにやる
制約がイノベーションを生み出すというが限度もある
新しいことや大きなことを「やってみたい」という人は多くいるかもしれないが、結果を出すためのプロセスを走ることが可能な人は限られていると思われるし、その能力のある人が走りきるためには周辺からのサポートを含めたエンゲージメントを発揮し続けることは容易ではない。
ワークエンゲージメントの源泉は例えば以下のようなモデルがある。
まず、前提として裁量権が与えられるための土壌がなければならないし、具体的に
インプットとアウトプットを巡る思案
背景
インプットとアウトプットの比率については様々な理論が展開されている。これを科学的に定量化することは難しいと思うが、多くの場合はアウトプットの比率を3:7(https://jhclub.jmam.co.jp/acv/magazine/content?content_id=12438)であったり、1:9(https://diamond.jp/articles/-/238099)にしたほうが良い
戦略と戦術に関する一考察
仕事とMBAの両面で最近よく考える、戦略と戦術に関して自分の思うところを書いておこうと思う。
戦略と戦術戦略とは、全体の戦略を立て、長期的な目標に向かってリソースを配分し、全体の方針を決定することである
戦術とは、その戦略を現場で実行することである。目の前の戦いで勝利を収めるために具体的な戦術を駆使して戦闘を指揮する。
戦略は「何を達成するか」を決めるものであり、戦術は「どのように達成するか
禅問答:自分へのコミットメントや難しい目標、プレッシャーとの向き合い方
その目標はどこから?目標の達成見込みは?
皆さんは、仕事においてリーダーシップをとらなければならない、
あるいは成果を出さなければならないというプレッシャーを何から感じますか?
役職・職責、ノルマ・・・
色々なものがあると思いますが、他者に設定されたものか、自分が設定したものかが特に重要なのではないかと思います。
私は、過去の自分が設定した目標に対して、数年間かけて成果を出さなければなら
変革を進めることにコミットするということ
企業変革を題材にではなく、「変化」を題材にしてみよう。例えば、
少し体調を崩しがちであり、健康な習慣を作り、それを変えたい 例:睡眠習慣、食事・飲酒習慣の改善
社会人になってから自己学習をあまり取れていないから、学習習慣を身につけられるようにしたい 例:社会人大学院に通う、副業などを行う
仮に、上記のようなことを「やるべきことだからやりなよ」と言われたからといって、「じゃあやろうか」といって
2023年の振り返り
今年は活動量が増加
今年はここ数年にも増して精力的に活動した日々だったと考えている。ビジネスに関するハイライトだけをピックアップしても下記のようになる。
2月:全社変革の業務変革に向けた経営への提案
4月:チームリーダーになり配下にメンバーがアサイン。組織マネジメントも担い始める
5月〜:根回し、根回し、そして根回し
6月:2度目の海外出張(ミュンヘン)
8月:グローバルプロジェクトリ
ねじまき鳥クロニクル(舞台)観覧録
今日はねじまき鳥クロニクルの舞台を東京芸術劇場で観てきましたので、そのことについて少しまとめておこうと思います。先に申し上げておくと、オチはなく、本当に感想の垂れ流しです。
前置き
そもそも私自身はそれほど「舞台」という芸術・エンターテインメントへの造詣が深いわけではないことを最初に明言しておきます。
村上春樹作品の中ではねじまき鳥クロニクルに対して、作品単体として特別お気に入りというわけで
自分以外の解像度の高い視点をどれだけ作れるか
想像力。顧客視点・相手目線で考えることは、日々のコミュニケーションでも重要である。
日々の仕事で培われると思っていたこの能力は、意外にもそうでもないと最近感じる。
例えば、自分が進めている事柄を相手に説明しなければならない場面を想像してみよう。
説明するのは本来手段ではなく、まず相手に正しく理解してもらうことこそが手段であり、さらにいえばその理解の先にあるアクションをしてもらうことが重要である
どうにもならないことと向き合うこと
どうにかなることとならないこと。どうでもいいことならいざ知らず、思いを込めて必死にやっていることにおいて動じない心を持つことは非常に難しいが、動じたところでその動揺により本人のパフォーマンスがそのほかのことに影響することもあるだろう。
信念が、想いが、こだわりが強いことこそ難しい。
また、大量の時間を注いで、その道のりにおいてもたくさんの努力を注ぎ込んでいる場合にこそ難しい。
最近、「その気持
2023.09雑記あれこれ
いつも1つの記事で1つのテーマに関して書ききってきた。また、比較的お堅い内容を記載してきた気がする。本稿ではやや趣向を変えて、最近身の回りで自ら話題に上げたり、気になって思案しているテーマについての雑記をしようと思う。
1. スポーツとビジネスチームスポーツの価値と組織
仕事をしているとチームで活動している時間と、個人で作業や思案をしている時間とがあり、マネジメントであれば前者が多く、プレイヤ
「街とその不確かな壁」を読んで
はじめに
それはいつもの村上春樹さんの作品だったと思うが、読む側の自分の人生が変わっていることで、その味わいにも変化が感じられた。
あとがきを見て、村上春樹さんが36歳の頃に「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を出版したとあった。その頃に執筆した作品のRefine版だという。この作品も2020年に執筆を開始し、一度は筆を置いたものの満足できず、むしろその際に追加したパート(第二部・第