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2023年の振り返り

今年は活動量が増加

今年はここ数年にも増して精力的に活動した日々だったと考えている。ビジネスに関するハイライトだけをピックアップしても下記のようになる。

  • 2月:全社変革の業務変革に向けた経営への提案

  • 4月:チームリーダーになり配下にメンバーがアサイン。組織マネジメントも担い始める

  • 5月〜:根回し、根回し、そして根回し

  • 6月:2度目の海外出張(ミュンヘン)

  • 8月:グローバルプロジェクトリードにシフト

  • 10月:3度目の海外出張、ラスベガスでのイベント登壇

  • 10月:グループ会社からの出向メンバーの受入。組織拡大と質のジレンマ

  • 10月〜12月:成果創出への苦しみと組織のうねりのダブルパンチでいろんなことを見直し

  • 12月:それでも足元でやっている全社の業務可視化の活動は間違いない感覚を掴む

  • 12月:マネジメントのハブ、ミドルとしての悩みを髄まで味わう

  • 12月:MBA-International Business*合格(筑波大学) *全編英語

前半までも忙しく過ごすことができたと思うが、8〜9月ごろからさらに精力的に活動をしたと思っている。コンサル時代の自分に勝るとも劣らない活動量を作ることができたと同時に、私にとってこの活動量こそ「イキイキ」した日々を過ごすための鍵だということを改めて実感した。これも単発に終わらず、ますます重くなる成果と組織への責任もありつつ、MBAでの活動も開始していくことになり、2024年度はさらに精力的な活動を行うための土台を整える期間でもあったと感じている。

特に感じていること

実は別途文章をまとめていたのだが、大変長文になってしまった(笑)ため、改めて可能な限り外向けに発信したいことをいくつかまとめようと思う。総じてリーダーシップへの気づきがあり、さらに磨きたいという思いが高まった日々であった。

  1. 窮地、難局で強いリーダー

  2. ビジョナリーなリーダー

  3. 真のグローバルなリーダー

1. 窮地、難局で強いリーダー

例えばスタートアップのように、既存の延長線上にないゴールを描き、そこに対して「Jカーブ」を描くチャレンジをしながら、そのゴールを描き走り始めたタイミングではまだ「組織・チーム」も出来上がっていない状況である。また、私が所属する日系大企業ではこれに加えて外部からプロや専門家を積極的に雇用してチームを組成するということはできず、少なからず育成を前提とした戦いが必要になる。最後の一点が極め付けに難しいと考えていて、難しい成果を狙う組織としては非常に難易度の高い戦いであった。しかし、人を育てることはビジョナリーな視点では欠かせない。むしろ、本質的な意味で大企業を変革しようと思ったら、何かを短期間で成し遂げるのではなく、より多くの人に変革のDNAを伝播させることが必要になるため、実はこれが最重要である。一言で言えば、全部を獲得するために悪戦苦闘した日々だった。また、常にこのゴールへの周辺からの期待や要望も変化し続けるため、優先順位が変わったり、強さが変わるダイナミクスにうまく乗る必要もあると考えている。

一言で言えば、(ファイナンス的な側面を除いて)スタートアップを運営しているような感覚で過ごした日々であった。

2. ビジョナリーなリーダー

ビジョンを描くというのは言葉にすると簡単だし、どこかしこで行われていると思う。私は、この一年を通じて自らが提案した大きなビジョンについて、国内に限らず社内外の様々な方々と意見交換をする機会に恵まれた。この経験を通じて、私は自分の描くビジョンとそれを伝えるストーリー・シナリオやメッセージは確かに伝わると感じたし、共感を得られていると感じた。具体的にサポートを得られていることもある。

戦略を書くことに長けたリーダーや執行することに長けたリーダーもいれば、こうしたビジョンを描き、伝播させていくリーダーもいる。

変革におけるフォロワーには抵抗する心が必ずある。抵抗という言葉も提案側の勝手な都合で、そもそも現状をしっかり守る責務が多くの方々にあるのである。しかし、会社としては変革が必要であるというメッセージを伝え、それに対して共感を得て、前向きなエネルギーに変え、真に全社一体で変革を推進していく組織には強い文化があると思う。それは、歴史ある企業であれば、その歴史やそこから作られたDNAにも配慮したものでなければならない。ビジョンはこうした複雑性を取り込みながらも、簡単でわかりやすく、ワクワクするものであるべきであると私は考えているし、それをもっとうまく、適切に運用できるようになりたいと思う。

3. 真のグローバルなリーダー

グローバルプロジェクト、グローバル人材。グローバルと言う言葉が当たり前のように使われているが、多国籍等の類似する言葉との意味の違いは何だろうか。例えばChatGPTによれば以下のようである。

「グローバル」は広範囲にわたることを指し、国境を越えて広がることを表現します。一方で、「多国籍」は異なる国々にまたがる多くの国籍を持つことを指します。グローバルは広い範囲全体を含みますが、多国籍は異なる国々の国籍を持つという具体的な側面に焦点を当てています。

英語という言語はグローバルに何かを行うための切符のようなものだろう。しかし、プロジェクトの目的によっては多国籍プロジェクトといった方が良い性質の事案も多いと想像する。

グローバルグループ会社も含めた企業変革と、単一法人における企業変革。後者でも変革の発射台となる問題意識は異なるのに、グローバルではどうだろうか。いま市場の将来性に最も不安がある日本の問題意識とアメリカなどの成長市場(製薬業界の場合)とで同じ意識を持てるだろうか。またDXについても同じである。日本は出遅れたという感覚が強く変革の必要性については一定あるが、既にデジタル活用が進んでいる地域から見てどうだろうか。DXという言葉の使われ方や頻度がそもそも異なっている。

ビジョンを描き、チームの目線を一つにし、専門性を寄せ集めて、一つの成果を描く。これをダイレクト(対面)でのコミュニケーションや時差があるといった制限がある中でリーダーシップを発揮しなくてはならない。もっと自分自身のグローバルでの戦闘力を高める必要性を痛感しているが、またとない大きな挑戦でもあり、ビジネスにおける実践とMBAでのストレッチや学習とを往復しながら、この経験をさらに数年後のより大きな責務を伴う挑戦に繋げたいと考えている。

最後に

来年はますます多くの足跡を残し、次の数年に繋がるケイパビリティの獲得と目に見えるプレゼンスの向上に繋げたい。

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