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2023.09雑記あれこれ

いつも1つの記事で1つのテーマに関して書ききってきた。また、比較的お堅い内容を記載してきた気がする。本稿ではやや趣向を変えて、最近身の回りで自ら話題に上げたり、気になって思案しているテーマについての雑記をしようと思う。


1. スポーツとビジネス

チームスポーツの価値と組織

仕事をしているとチームで活動している時間と、個人で作業や思案をしている時間とがあり、マネジメントであれば前者が多く、プレイヤーであれば後者の方が1日の中で費やす時間は長いのではないかと思う。自分が組織やチームの一員としてうまく認識できていない場合には、自分にアサインされたタスクから自分のアウトプットを作ることに注目してしまうと思う。

しかし、実際にはチームとしての成果を上げなければならないし、チームスポーツでシーズンを過ごしていれば、その1試合に勝利するだけでは十分ではなく、そのシーズンを通して最高の状態になれるか。さらには翌年度以降のチームづくりも考えながら組織をマネジメントしていくわけだ。しかし、このような考え方は、個人として何かを成し遂げようと思うとこうした視点を持つことは難しい。

といってもプロなら個人スポーツ選手をサポートするチームも作られており、それも立派な組織であると言えるだろう。

個を高めるのも良いが、チームから独立させてしまってはもったいない

最近、元プロサッカー選手で現在は経営者をされている鈴木啓太さんのチャンネルの動画をよく見る。

元プロ選手だけでなく、協会の方々や指導者・コーチの方々などの声を聞くことができるのが非常に面白い。過去を振り返っている様子を、単に時系列として聞くことでも面白さがあるが、先日記事にしてみた藤田俊哉さん、直近では松木安太郎さんとの対談も面白い。

ポイントは、個人としてサッカーが好きであって、今も自分なりの形でサッカーで何か挑戦をし続けているが、それは例えば最大目標を日本をW杯で優勝させることだといったビジョンを見据えていること。

自分はスポーツでそこまで突き詰めたことはないが、元プロサッカー選手は自身の商品価値や最大の成果を得るためにキャリアを作りながら、その時々に所属したチームとしての勝利を目指し、今は多くの組織に対して多様な貢献のあり方があって、でも目指しているところは一つ。「日本サッカー」は1つの組織になっているのだろうなと思う。あまり詳しくないが、ラグビーでも似たような世界を感じる。

チーム、組織って面白い

昔からチームスポーツが好きだった。より多くの変数が、それぞれ自律的に動き回ることで、相手との相対的なポジションの置き方だけで、個人としての運動能力が高くなくても効率よく得点を上げたりすることができる。僕はこれをテニスのダブルスから学んだ。20代の間は、海外サッカーの戦術に関心が強くなり、ラグビーやアメフトなどの監督や戦術に興味が高まった。

スポーツも複雑度が高いのはいうまでもないが、ルールが定められていないビジネスでの戦術の自由度の高さに面白さを感じざるを得ない。

2. DX投資の会計的価値の思案

投資が生み出す資産や資本

投資対効果(Return on Investment : ROI)は、意味を考えることもないくらい日々の仕事で飛び交う言葉であるが、どちらかというと日本語では「費用対効果」と言われることが多いだろうか。よく株式や債券などのファイナンスに対して日本人はリテラシーが低いというが、この「投資」「費用」を意味を理解しながら使い分けがなされづらいということにもそのリテラシー課題は表れているように思う。

また、議論を論理的に、シンプルにすることは重要である。例えば、「システムの導入によって業務効率化され、生み出された時間がリターンであるから〇〇プロジェクトを提案します」といった話も日々なされているだろう。実際には、システム思考で考えなければならず、システムを買うだけなら「費用」だが、それ以外の目に見える・見えない成果も含めた総合的なリターンを得るためにやると「投資」と言えるのではないだろうか。

人事領域や経営層を除くと、なかなか人的資本という言葉が浸透しないこともこれを表していると思う。日本が人的資本投資が低いのは多くのニュースで見られている通りである。

学習する組織

日本の社会人は学ばないという。データとしてもさまざまなデータが示されている。

ここでチーム・組織と個人の視点が交錯する。なぜ会社組織が個々人の教育投資をしなければならないのだろうか。どこまで面倒を見る必要があるのだろうか。それは、「資源」の観点ではなく「資本」の視点から必要ではないかと思う。人的資本の考え方としては会社に対して(金ではなく)スキルや経験・能力などを提供し、人事(Human Resource Management)がそのリソースを適切に配置するといった考え方に立った時、個々人のことを伸ばすことが重要になってくるのだというのが大まかなストーリーであると認識している。

しかし、だからと言って「学習しろ」といってもそれは難しい。
まず学ばなければならない危機意識やきっかけ、学ぶ意欲が必要だ。また、学ぶための時間などのリソース調整が必要になる。さらには学ぶことは多様であることがチーム・組織としては望ましい。もしかしたら、組織にとっては一見関係がないことかもしれないし、そこで学習したことで強くなった人材はその組織にとどまらないかもしれない。こうしたことを全て受け入れて「学習する組織」にならなければならない。

DX投資はIT資産づくり&人的資本強化による無形資産づくり?

DXの投資は従来のIT資産づくりであることが目に見える姿である。当然システム・アプリケーションの導入を伴う仕事であることが多いからである。しかし、この学習する組織への転換を組織として実施し、その組織のDNA・文化に呼応する形で個々人のキャリアを後押しするように流れていかなければならない。もし人に組織にいて欲しいのであれば、そうした魅力ある組織や気風を作り上げることこそがチームとして実現すべきであって、後ろ向きな議論をすることは時間の無駄だと思う。

3. Apple WatchのOS更新

Appleの大規模なOS更新ってこうだったな

Apple Watchを使われている方は、Watch OSのアップデートをされただろうか。多くの基本的な操作がガラリと変わる変更が行われた。

操作性がガラリと変わって慣れていないのが正直なところではあるが、Appleのプロダクトアウトで、体験に慣れさせるアプローチが久しぶりに垣間見えたような気がする体験の最中にある。

違和感のない体験と、想像を超える体験

Macbook Air(初期)の登場でモバイルPCの概念が変わり、iPhoneの登場によりスマートフォンが変わった、想像を超える体験がいつしか当たり前の体験になっていて、さまざまなプロダクトが登場したとしても、ソフトウェア上の操作の違いを超えた違いを感じづらくなっており、AppleのBig fanであったとしても否定し難いところだと思う(私もBigかわからないがファンである)。しかし、徐々に体験がスムーズ、シームレスになっていったことは間違いないとも言える。

よくカスタマージャーニー、カスタマーエクスペリエンスを考える時にもペインポイントの解消というトピックがメインになる。描いているジャーニーが既存に近ければ、意外性のない不便をつぶし込んだ体験になるだろうが、それに対してベネフィットを感じることも少ないのではないかと思う。一方で、既存にとらわれないありたい体験に近づくためにペインポイントの解消に取り組むことは違ってくる。同じペインポイントの解消をしていても意味が異なってくるのではないかと思う。

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