ドリンクバーと変わりゆく我と好み /ファミレスの小さな喧騒の中で人と人は出会う。
●ドリンクバーと変わりゆく我と好み
「水でいいの?」
ファミレスにて注文直後、無意識に注いでいたグラスを見る。
彼にそのように聞かれたけれど、
だって、いつもご飯には水がセットで当たり前だから。
自分でもあまりにも何も考えずに行動したから、
そう問われて自分自身の行動を見つめ、きょとんとした。
ファミレスにて、飲み放題にしたドリンクバー。
こどもの頃はあれもこれもと種類があるだけウハウハガバガバ飲んでいたが、今はお気に入りだけでいい。
ご飯との食べ合わせは水。
デザートにはブラックコーヒーか紅茶。
食後には泡の決め細やかなカフェラテがあれば今の私には充分。
たまに炭酸とかジュースも飲んじゃったりして。
なんか、大人になったなぁ。
単純に食事に合う飲み合わせをしたいだけかもしれないけれど。
それでも、昔はブラックコーヒーも生ビールも飲めなかった。
ブラックコーヒーは
コーヒー牛乳
カフェラテ、
ソイラテ、
タリーズの福袋で初めて粉から淹れた薄味のブラックコーヒー(初めてで抽出時間を短かくしてしまったようで紅茶のような味わいだった)
…を経てやっと私の舌に美味しさが伝わってきた。
ビールも
シャンディガフ経由で、甘口ビールから徐々に美味しさを知った。
単純に、歳を重ねるとともに色々な食べ物を知ったり、食事の好みが広がったりするのも大人になってよかったと思う。まだ学生から抜け切れていないしこどもの味覚も忘れていないけど。
なんにせよ、ファミレスでは子ども味から大人味まで選べて安く美味しく気取らす食べられる。
しかも、大人になったから家族に遠慮せずハンバーグにトッピングもできるし、メイン以外にポテトもパフェも頼めた。それも大人になってよかった小さな大きな変化だなぁ。
●ファミレスの小さな喧騒の中で人と人は出会う。
ファミレスの夜、それぞれの人が自分の持ち場で御飯を食べたり、喋ったり、作業したりしながらも適度な活気と静寂で心地が良かった。
普段は人込みは苦手だが、適度な距離感と人の賑わいならなんだか悪くない。喋っている人がいても咳が離れていればそれはもはや聞こえず、聞こえても何と言っているかわからないからBGMとなるし。
我もそなたも違う目的を持ちつつ同じ店に入ったのだなぁ、
というその場限りでしか見られない光景がなんだか不思議だ。
人が変わって、また似た光景はできてもまったく同じ組み合わせにはならない。もう会わないであろう誰かさん。
あのこは革のミニスカートがちょっと秋らしくてかわいい。
あの人はダボダボのスェットが細身の長身によく似合う。
…なんて、いつも見知らぬ他人の素敵なところを観察してしまう。
ファミレスで偶然の出会いから恋に落ちた、なんて話はあまり聞いたことはないけれど、どこかにはそんな人もいるかもしれないね。
ファミレスだけではなくて、恋でもなくても、
偶然の人の集まりの中から私たちはいつも誰かに出会って、友情を結んだり、時には恋心を募らせたりするのだなぁ。
出会いはいつもどこかに何気なく潜む、気が付いていないだけで。
それを必然と呼んで、つながりを持とうとするかどうかも自分の行動次第。
そう思えるたのはご機嫌で、お腹も心も満たされていたからかもしれないな。ごちそうさまでした。
終わりに
分けて投稿してもいいのかな?と思ったのですが、ファミレス関連で思ったことは今のところこのくらいなのでまとめてしまいました。
読みづらかったらごめんなさい。
ではでは。
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