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能はこんなに面白い・その四 「船弁慶」後場
静御前への思慕を振り払い、義経主従は船出していく。
舞台では“イヤ― ヨ―イ”と掛け声とともに、太鼓や大鼓・小鼓をお囃子方が激しく打ち鳴らす。
それを合図に海は荒れ、義経主従の前に怨霊と化した知盛が現れ、主従に襲い掛かる。 知盛は、なんとも無念な形相で瞋恚の焔をたぎらせ、義経を海に引き込もと立ち回る。
その時 ”あわわ ”
船をこいでいたヨシコは目覚めた。
“なんだよ 寝てたの
文字(書)は絵の恋人
森は海の恋人」というフレーズを聞いたことがあるだろう、海と森は食物連鎖や自然環境の面で密接な関係にある事から命名されたと聞く。
日本美術にも絵画の構成要素が互いに密接な関係をもって絆を深めたジャンルがある、文字絵(*1)というジャンルだ。
文字絵は文字(書)と絵それぞれが絡み合い、響き合って絵画の魅了をさらに高めることができる、まさに「文字(書)は絵の恋人」である。
特に、やまと絵の世界で、葦
富士山・座神香聞 2024 1/1
富士山・座神香聞 2024 1/1
クニオ
“スゲー富士だったね!”
ヨシコ
“どの富士山のこと? 今日は沢山の富士山を観たからお腹一杯、どの絵にも感動したけど”
クニオ
“「霽るる」(*1)だよ、観た瞬間、頭をガツンと揺さぶられちゃた”
東京・山種美術館に「富士と桜」展・副題に「北斎の富士から土牛の桜まで」とある。
北斎や広重、横山大観、奥村土牛等々の神々しい富士。
渡辺省亭、