記事一覧
あの日、選ばれなかった君へ。あの日、選ばれなかった私へ。
阿部広太郎さんの「あの日、選ばれなかった君へ」を読んで
阿部さんは、過去の自分=「君」に語りかける。
「選ばれたい」と願っても、もがいても、選ばれなかった君。
打ちのめされた、苦い思い。遠回りにも見える選択。
しかし、その事実が、その時の選択が、未来の自分に意味を成すことを、阿部さんはそっと語りかける。
誰しも、「選ばれなかった」経験はあるだろう。
もちろん、私にもある。
水泳部の代表選考で
CMは給湯室で生まれた。
第59回宣伝会議賞でCMゴールドをいただいた。
受賞してから有難いことに、いろいろな飲み会のお誘いをいただく。
コピーが好きな人たちと飲む酒の美味しさは格別だ。
たいてい開始1時間もすると、ほろ酔いを通り越して酩酊状態である。
そんな会が温まったころになると必ず、
「あのCMはどうやって生まれたんですか?」
「『させてる』の切り口をどうやって見つけたんですか?」
と聞いてくださる方がいる。
戦うヒーローにも帰る場所がある
2021年6月、一般社団法人 全国カラオケ事業者協会主催の「医療従事者の皆さまへの感謝と応援の気持ちが込められた手紙」という公募を見つけた。
コロナ禍で奮闘されている医療現場の皆さんに対する感謝の気持ちを手紙にしましょうという取り組み。
その瞬間、つい最近聞いた話を思い出した。
幼い姉妹と、その母親の話。
私はすぐにPCに向かった。
<看護師の妻をもつ友人の話>
電話の向こう、「ママ、頑張ってね
それ、勝手な決めつけかもよ?
2021年5月28日、阿部広太郎さんの「それ、勝手な決めつけかもよ?」が発売になる。
書籍に先んじて電子版が公開となった。
すぐにドキドキしながら読んだ。
読みながら、私は去年の出来事を思い出していた。
2020年4月7日の緊急事態宣言とともに、私たちの生活は一変した。
急に始まった在宅勤務、店という店が閉まり、イベントは軒並み中止になった。
連日不安なニュースしか流れず、テレビを見るのが嫌にな
これからどんな言葉と生きていこうか。
世の中には今、「言葉」が溢れている。
言葉の流行り廃りは年々スピードを増し、秒単位で拡散、更新していく言葉の渦の中で、1つひとつの言葉にかける重みは、少しずつ軽くなってきている気がする。
そんな中で出会ったのが、阿部 広太郎さんの「コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術」。
作者の阿部さんは、私たち読者に、こう問いかける。
「I love you」を今あなたはなんと訳
誰かの未来への入り口に立ち会うって、こんなにドキドキするんだ。
言葉の企画2020も、今日を入れてあと2回。
「未来の自分を企画する」
企画生それぞれが、精いっぱいの自分の未来を1枚のPDFに込めてきた。
どの企画書も、これ以上ないくらい、光っている。
力強く宣言する人。
自分の揺れる心を素直に表す人。
穏やかなテイストの奥にキラリと意思が光る人。
今日を迎えるまで、何度も見直しているうちに、どれもみんな、大好きな企画書になった。
全員の企画意
チームの企画は続いていく
言葉の企画2020 第4回「チームの企画」でチームになった私たち。
初顔合わせの日のことは、今でもよく覚えています。
年齢も、住んでいる場所も、職業も、興味のあることも、みんなバラバラ。
でも、話し合う中で5人に共通した思いがありました。
「総選挙で選ばれた数人だけじゃなく、企画生全員の企画意図が知りたい。」
「きっと最終日もオンライン参加になる人がいて、企画生全員が集まるのは無理だろうな。でも
その記事は「叫んで」いた。
言葉の企画2020 第5回の講義は、いつになく厳しい言葉が並んでいる、と思った。
阿部さんの口調はいつもどおり、とても穏やか。
それでも、その中にあるはっきりとある静かな叱責。
私に、私たちに足りないものって何だろう。
講義の間、メモを取りながらずっと考えていた。
講義の後、課題の記事全てを読み返した。
みんな、それぞれの大切な感情に名前を付けて、それぞれの思いを未来に繋げている。
私は祖父母の愛を食べていた。
寒い時期になると、祖父母が作ってくれた焼き芋のことを思い出す。
祖母が市場で選び抜いた芋を、仕事場の石油ストーブで朝からじっくりゆっくり焼く。
保育園から帰ると、祖父が軍手をして割ってくれる。
その金色の美しさ!そのねっちりとした甘さ!
そして胸いっぱいに広がる、幸せな気持ち。
夢中で食べた、私の大好きなおやつだ。
私が小学校に上がる頃、祖父母は仕事を引退した。
それと同時に石油ストーブも姿を消
その企画書に「企て」はあるか?
言葉の企画4回目にして、初のチームでの企画書作成。
年も、性別も、職種も、所在地も、全部バラバラ。
なかなか予定が合わずに、「22時からオンラインミーティング」が基本な私たち。
話しているうちに日付を超えた日も、ちらほら。
眠い目をこすりながら意見出し合って、企画書の中身も体裁も、何度も何度も変わった。
話し合いはいつも熱を帯びていて、楽しかった。
提出締切日の朝3時。
企画書の提出
名付けただけで、すっとココロが前を向く。
言葉の企画3回目が、今まさに終わったところ。
熱いまま書き出します。
今回の課題、私にとって大きかったのは「言葉の企画2020に参加した理由にタイトルをつける」。
私の出したタイトルの1つ、「10年後、私の会社ありますか?」
このタイトルについて、阿部さんに伝わりましたラジオで、「本音がまだあるのでは?」と言われたこと、実はぐっさり刺さりました。
「あぁ、阿部さんに見透かされてる」と、少