名付けただけで、すっとココロが前を向く。
言葉の企画3回目が、今まさに終わったところ。
熱いまま書き出します。
今回の課題、私にとって大きかったのは「言葉の企画2020に参加した理由にタイトルをつける」。
私の出したタイトルの1つ、「10年後、私の会社ありますか?」
このタイトルについて、阿部さんに伝わりましたラジオで、「本音がまだあるのでは?」と言われたこと、実はぐっさり刺さりました。
「あぁ、阿部さんに見透かされてる」と、少し怖いくらいに。
本当は最初、「私の会社、10年後にはつぶれます。」と書いていました。
10年後は言いすぎだけれど、私たちが「次の柱」となる基幹商品、もしくは新規事業のタネを生み出すことができなければ、遠くない未来、私の会社はなくなるだろう。
この数年、私の心にべったり張り付いているこのヒリヒリする危機感。
でも、この会社が大好きで、イマドキ古いかもしれないけど、定年までここで働きたい。
だからこそ、「次の柱」のアイデアを生み出すための切り口を、一つでも見つけたい。
この思いが、私の参加した理由の核です。
「この危機感に関するタイトルは絶対に出そう。」
そう決めたうえで、次に私がこだわったのは「社名」を出すことでした。
第1回の「自己紹介の企画」で、私は自分の社名を伏せた企画を出しました。
そこに阿部さんから「具体的に書いてもいいのに。伏せてしまうとそこに何故?が生まれる」という指摘をいただいて、「うっ!」と思ったのを、今でも鮮明に思い出します。
私の会社には、個人活動(SNSなども含めて)で社名を出すことを善しとしない不文律があります。
変わりたい、変えていかなければと危機感を持っているくせに、私はまだ無意識に不文律に捕らわれていた、と気づかされた瞬間でした。
だからこそ、今回は必ず「社名」を出そう。
そう決めて、課題に取り組みました。
ただ。
「社名」を出したうえで、会社に対するネガティブ要素(危機感)を外部に発信することは、社の風土的に「確実にNG」。
社名を出してタイトルをマイルドにするか、社名を伏せてタイトルを本音にするか。
他の人からすれば「そんなこと気にしなくていいんじゃない?」と思われるかもしれない、そんなことに、実は1週間以上悩みました。
最終的に社名を出して、「10年後、私の会社ありますか?」という私の中ではだいぶマイルドにしたタイトルを出しました。
でもそれは、やっぱり本音とは少しずれていて、そのずれを阿部さんはちゃんと見つけてくださった。
悔しいような、うれしいような、やっぱり悔しい。
そんな気持ちで受けた、3回目の講義。
講義の最後に「自分が不安に思っているAをBと言い換える(名付ける)」ワークを行った時、視界がぱあっと開けたような気持になりました。
「そうじゃん、私、なんでネガティブな方ばっかり見てたんだ。私の会社、確かに今は次の柱(基幹商品、新規事業)という壁にぶつかって、不安でいっぱいだし、もがいてるけど、これって聖書で言う「創世記」じゃん!」
初めに天地がつくられたとき「混沌であって、闇が深淵の面にあり」という状況だったけれど、光ができて、空ができて、海や陸が生まれて、草や生き物が生まれて……。
私の会社も、今はまだ未来に向けて混沌としているけれど、「今は新しい100年、新しい会社の未来に向けた総世紀」なんだと思いました。
「そうか、これが名づけの力か。私のネガティブな思いを、こう言い換えられていたら、社名を出しても本音でタイトルが書けたんだ。」
お盆休みも明日で終わり。
明後日からまた次の100年に向けての創世記だ。
混沌、いいじゃん。
だって今、この混沌としっかり向き合って、みんなで乗り越えれば、最後には新しい世界、新しい会社の未来が出来上がるんだ。
そう思うだけで、いつもよりやる気がわいてくる感じ。
この気づきだけでも、この言葉の企画に参加した意味があったと思うし、この気持ちを少しずつでも社内に伝播していこうと決めました。
名づけの力、今、思いっきり実感しています。
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