その企画書に「企て」はあるか?
言葉の企画4回目にして、初のチームでの企画書作成。
年も、性別も、職種も、所在地も、全部バラバラ。
なかなか予定が合わずに、「22時からオンラインミーティング」が基本な私たち。
話しているうちに日付を超えた日も、ちらほら。
眠い目をこすりながら意見出し合って、企画書の中身も体裁も、何度も何度も変わった。
話し合いはいつも熱を帯びていて、楽しかった。
提出締切日の朝3時。
企画書の提出は、みんな一緒に。
拍手とともに提出した。
「私たちのできるすべてをここに入れた!」そう思えた企画書だった。
そのはずだった、のに。
今日の講義、劇団ノーミーツの林さんをお迎えして、阿部さんと林さんの「企画」に対する向き合い方、進め方、人の巻き込み方、話を聞けば聞くほど、胸が苦しくなった。
「あれ、私たちの企画って、企画になってる・・・?」
なんども不安に襲われた。
できたはず、できたはずだったよね。
自問自答をくりかえしていた私には、阿部さんの言葉がグサッとささった。
「企画書マジック」
あぁ、そうかも。
私たち、企画書マジックにかかっていたのかも。
企画書をつくって、なんだかできたような気がして。
林さんみたいに、「切り口」をいくつも探しただろうか。
ひとつの切り口を「絶対」と決めて、そこをずっと追いかけてきただけじゃないか。
講義の終わりには、モヤモヤが胸いっぱいに広がって、顔を上げることができなかった。
私たちの企画は、たぶん、実現性は高い。
やろうと思えばできるし、きっと企画生のみんなも協力してくれるし、だから形にはなる。
形になったら、たぶん、成功したように見える。
でも、それってほんとに「企画」なんだろうか。
みんな、ほんとに私たちの企画に、ワクワクしてくれるかな。
みんながこの企画にワクワクして参加してくれなくちゃ、意味がない。
そのための「企て」はどこだろう。
あんなに考えたはずなのに、その「企て」は、企画書の中で迷子になったように見つけられなくなっていた。
講義終わり、すぐにチームメンバーからメッセージが届いた。
「今日話しましょう」
みんな、きっと同じ気持ちだ。
鉄は熱いうちに打て、という。
今日の夜、チームのみんなでもう一度話をしよう。
まだ時間はあるし、立ち止まってもいいし、一度企画をバラバラにしたっていい。
もっと「企て」られる。
今度こそ、みんながワクワクしてくれるような「企て」を詰め込んだ企画を。
モヤモヤがやる気に変わった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?