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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
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#仕事

出口を見つけられない

出口を見つけられない

最近、無気力のトンネルに入ってしまった。
主に仕事の面で。

仕事は、担任をしていた頃に比べたら正直楽だ。
プレッシャーも担任よりはずっと軽い。
だからだろうか、最低限、仕事をこなしたら早めに帰ってしまう。
自分の授業が無い時間は年休を取って帰ることもある。
平日の夜は一切家で仕事はしない。
体調が悪い時に迷わず休んでしまう。
担任じゃないから困らないかな、なんて思ってしまう自分がいる。
「あの人

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私は私の一番いい部分だった

私は私の一番いい部分だった

生まれて20数年、ずっと変わろうとしていた。

重箱の隅をつつくように自分の悪いところを見つけては、
「このままじゃ駄目だ」
「もっとちゃんとしないと」
「何でこんなこともできないの」
と責めていた。
常に小火のような焦燥感が心の中をチリチリ焦がし、"何か"にならないといけない、と急き立てられていた。
"何か"というのは、
『ちゃんとした人』
『ミスしない人』
『明るくてポジティブな人』
など漠然

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貴方には勝てない

貴方には勝てない

彼とお出かけをした帰り道。
最近の仕事の悩みを相談した。
「仕事のキャパについて悩んでる。専科で関わっている学年だけ手伝うのも不公平だなと思って、色々な学年の頼まれごとを引き受けるようにしている。でも、『これって私がする仕事?』って思うことや、おざなりに頼まれることが増えてきてモヤモヤする。」

彼から返ってきた答えは、
「それは不公平感を生みだすシステムが悪い。そもそも管理職は、他の学年も時数を

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時分の花

時分の花

最近、空き時間に色々なクラスの支援に入っている。
後ろから見る先生方の指導、凄く新鮮だし勉強になる。
「だからあの時上手くいかなかったのか!」っていう答え合わせができるし、
「次はこうしよう。」ってアイディアがどんどん湧き出る。
Twitterでその日学んだことを連投してるから、フォロワーさんには「何事??」と思われていたのではないかと。

今のポジションも、悪いことばかりじゃないじゃない。
やる

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仕事で泣いたことありますか?

仕事で泣いたことありますか?

コテンラジオでやなせたかしのバックグラウンドを知った。
漫画家として中々芽が出ず、周囲の天才たちと自分を比べて落ち込んでいた壮年期。
しかし、腐ることなく一つ一つの仕事に真摯に取り組み、無茶な要望にも応える。
そうする内に、受けた仕事の中で得た人との繋がりによって、機会が巡ってくるようになった。
「アンパンマン」も「自分の顔を食べさせるなんて残酷だ。」と最初は非難された。それでも、自分の伝えたい哲

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そこに居る価値は自分で勝ち取るしかない

そこに居る価値は自分で勝ち取るしかない

新年度スタート。
今年度は専科という立場。
周りが学年部で動いている中、何をしたらいいか分からない。1人取り残された感じ。
寂しいし、不安。
しかも、担任持たれている人なら自分でやりたい!と思う教科の専科だから、
「専科?自分で教えたいよね。」
と、ひそひそ仰るのが聞こえて来ます。
分かります。私でもそう思います。
必要とされてないことがひしひし伝わってきます。
でも、私だって、なりたくてなってる

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花に十日の紅なし

花に十日の紅なし

今日、彼とお花見に行った。
満開、十分咲き。
朝から彼と作ったお弁当を食べながら、溢れるように咲き誇った桜を見られて幸せだった。

「新年度、経験したことないポジションで、新しい先生たちと上手く関われるかが凄く不安。」
ぽろっと彼に不安を打ち明けた。
彼には、すっかり悩みを話せるようになったなあ。
「今回の経験は必ず〇〇ちゃんの糧になるよ。それと、新しく来る人とも無理に仲良くしようと思わないでいい

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心の地図の歩き方

心の地図の歩き方

今日は精神科に行って来た。
今年は随分精神も安定していたから久々に。

「保護者や子ども、周りの人と上手く関われない。この仕事に向いてないという感覚がずっとある。」
という相談をした時にお医者様からいただいたありがたいお言葉。

仕事なんて「嫌い、苦手じゃない」で選ぶくらいがちょうどいい。
好きなことを仕事にしても期待しすぎて飽きる。
仕事は生活のためにするものと割り切った方がいい。
仕事にそれ以

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運命革命自分で決めろ

運命革命自分で決めろ

「教師に向いてるか向いてないかなんて、10年続けてみなきゃ分かんないよ。」
去年、先輩が言ってくれたこの言葉に随分救われている。
即戦力にならないとって思っていた。
周りを見ても、私より若い子が組織の中で信頼されて自信満々に働いている。
勝手に比較して焦って
「私はなんて駄目なんだ。いつになったら上手にできるんだ。」
って責めていた。
この仕事を諦めたくないからこそ、できない自分が嫌で嫌でたまらな

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女たちは本音を折りたたむ

女たちは本音を折りたたむ

何でも相談すりゃいいってもんじゃないんだなって思った。

前回の記事でも言及した、希望から外れた人事について悲しいって彼に言ったところ、
「組織だから仕方ない。与えられたポジションを一生懸命しないとね。」
との答え。
うん、その通りだよ。
その通りなんだけど、今、正論をぶつけられるのはきついんだ。
重々承知の上で貴方に言ってるわけで。
ただ、不安で悲しい気持ちを共有したかったんだよね。
という本音

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美しさはいつも別れの中に

美しさはいつも別れの中に

2月の終わりが見えてきた。
もう今担任しているクラスも1ヶ月と少し。
やっぱり今年も緩い感じになっちゃったけれど、一人一人個性豊かで本当に可愛い子どもたちと毎日を過ごせて幸せ。

この仕事をしていると、別れる為に出会うのかな?という錯覚に陥ることがある。

4月、彼らと初めて出会った時を思い出す。
クラス替えがあったばかり。緊張した面持ち。
ピンと張り詰めた静寂。こちらまで息が詰まるような思いだっ

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傷つけるのに守りたくて

傷つけるのに守りたくて

最近、注意が多くなっていますよね。
先生は、どんなことを言っていたのかな?
授業中のお喋りや態度、物の使い方…そうだね。
じゃあ、どうして一つ一つ注意をするんだろう?
それはね、いいクラスになって欲しいからなんだ。
ちゃんとやってるのにって悲しむ人がいたら先生も悲しい。
ルールを破っても平気なんだ、できないなら諦めてもいいんだって思うような人になって欲しくない。その思いは自分のためにもならないし、

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生きて欲しい

生きて欲しい

貴方に伝えたいことがあります。
それは「生きて欲しい」ということ。
どういうこと?って思うかもしれませんね。
少し言い換えると、自分の人生を生きて欲しいのです。
貴方は自分の人生を生きているように見えません。どこか投げやりになっているような、自分に見切りをつけているような感じがします。

口うるさく貴方の人生にレールを敷いてきた母も、
「好きにしなさい。」と尊重するような言葉を言って放っておく父も

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はなむけの言葉に救われる朝

はなむけの言葉に救われる朝

毎朝、仕事へ行く前に見る物がある。
玄関に置いた造花とメッセージ。
前任校を出る時に同僚の先生方にいただいた物だ。
メッセージには一言、
『○○先生頑張ってください。』
と書いてある。

転勤したばかりの昨年度は辛いことの連続で。
涙で腫れた目を冷やす朝。
行きたくないと心の中で唱える朝。
ドアノブを握ったまま動けない朝。
そんな朝も玄関のメッセージを見て、『頑張らんといかん。』と自分に喝を入れ、

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