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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
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2023年4月の記事一覧

手に入れられなかった物は必要ない

手に入れられなかった物は必要ない

また一人、私の元恋人が結婚をした。
彼は、一番私の家族のことを理解してくれていた人だった。付き合う人に口煩い母も彼だけは唯一気に入っていた。



彼の家は両親が幼い頃に離婚し、
お母様も外国の方。身よりもない中の一人で子育て。お母様もさぞ大変だっただろうと思う。
彼も小さい時から苦労していたそうだが、自分で一生懸命努力して大学まで奨学金で通っていた。心から尊敬できる人だった。



大学の頃

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アラサー独女白書

アラサー独女白書

皆様こんばんは。
アラサー独身女性一人暮らし歴5年目の本野と申します。
一人暮らしも長くなるとですねやっぱり”現実的"になってくるんですね。
洗濯物なんて畳みません。
「畳む時間が勿体ない。効率化だ!」
なんて言いながら、毎朝洗濯物の山から靴下の片方を捜しています。
本末転倒じゃないか。
さてさて、今回はそんな独女の一人暮らしの現実を皆様に御報告させていただきたく存じます。



初めての一人暮

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一人が好き。でも独りは嫌。

一人が好き。でも独りは嫌。

A型あるあるでよく聞くタイトルの言葉。
言い得て妙だな。
私は「おひとりさま」が大好き。
一人居酒屋、一人映画、一人旅行。
休みの日ぐらいは一人にしてほしい。

人と会うと、帰った後の自己反省会がしんどい。あの時言った言葉は、嫌な思いにさせていないだろうか?あの子に比べて私はなんて駄目なんだろう…etc
一人でいれば自分を嫌いになることもない。

でも、独りぼっちは嫌なんです。
誰もいない家の中に

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私はここで待つ ただの止まり木でしかない

私はここで待つ ただの止まり木でしかない

私は子どもたちにとって「止まり木」に過ぎないな、と思う時がある。
子どもたちを変えることはできない。でも、情報や選択肢を与えることはできる。
成長する過程で、私という止まり木に寄って、少しでも彼らを認める言葉や成長を促すきっかけを与えられたらそれでいい。

教師となって一年目は、「ちゃんとさせなきゃ」という意識が強かった。
全員に正しさを強く求めた。
響きは良いが、目の前の子どもを見ておらず一方的

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身を守る術を知らなくて 夜行バスに乗りこんだ【#わたしの旅行記】

身を守る術を知らなくて 夜行バスに乗りこんだ【#わたしの旅行記】

大学4年生の時、
色々とキャパオーバーになった。
教員採用試験、教育実習、3人で回さないといけない深夜の居酒屋バイト…etc

「あ、これもう無理。」

逃げ出す勇気もないけれど、
とにかく一時的にでも現実から離れたかった。
2年前、友だちと関西で呑み歩きしたあの夜が一番楽しかったなぁ。

「そうだ、関西行こう。」

藁にもすがる思いだった。



ヘビーローテーションすぎるバイトを休み、
夜行

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お砂糖とスパイスとなにか素敵なもので

お砂糖とスパイスとなにか素敵なもので

女の子が好き。
対価なんて求めない。
寧ろ、こちらが何か差し出したい。
女の子は皆かわいい。
「女の子は、お砂糖とスパイスと何か素敵なものでできている」
私の好きなアーティストが曲中で言っていた。
いい例えだと思う。
女の子は特別でそんな幻想を抱けるような存在だ。

でも上手く関われない。
踏み入れるのが怖い。
彼女たちの求めるものは不明瞭。
女子特有の空気の読み合いも苦手だ。
昔から、女の子より

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はぐれて現れたお前は私の欠片

はぐれて現れたお前は私の欠片

友だち、彼氏そして家族にさえ本当の自分を見せられない。嘘で塗り固めてきた人生。

「家族の仲は良いんだ。」
「仕事、楽しいよ。心配しないで。」
鎧のように笑顔と明るい嘘をはりつけている。
私の本当の気持ちを知ってもあなたに背負いきれないでしょう?
誰に対しても、そんな諦めが付き纏う。

矛盾している自分が苦しくなって、体の外側を剥がし、どこか遠くへ行ってしまいたくなる時がある。
でも、嘘も私の一部

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憎しみも愛しさも、この胸が潰れて溢れたもの

憎しみも愛しさも、この胸が潰れて溢れたもの

元彼から写真が届いた。
「学ラン着たんだけど、まだ中学生としていけるかな?笑」

…………知るか!!!!!!!!!!

おっと、心の声が。
何でこの人のこと好きだったんだろう。
本当に大好きだったんだけどなぁ。
まだ私が喜ぶと思っているのだろうか?



付き合っている頃は、彼から届く写真は宝物だった。
胸が苦しくなるほど愛おしかった。
彼のことなら何でも知りたかった。
盲目的にカッコイイ!と思

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自分好みの着せ替え人形

自分好みの着せ替え人形

初めて髪を染めたのは、幼稚園生の時。
母は、「キャンディ・キャンディ」という漫画が好きで、その主人公の女の子のような格好をさせたかったらしい。
艶のある茶髪、髪もクルクルに巻いて、いつもフリルのある服を着せられていた。
バレエの発表会後の写真の私は、少し化粧をして小首を傾げてニッコリ笑っている。我ながら、お人形さんみたい。

幼稚園から小学校一年生の時は、自分が世界の中心のような気がしていた。

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表は特別待遇ひっくり返せば腫れ物扱い

表は特別待遇ひっくり返せば腫れ物扱い

私は弄りにくい人だと思う。
自分の失敗を気軽に話せないし、面倒臭いほど繊細。
自分に自信がないから、積極的に周囲と関係を築けない。「こんな私が話しかけても…」と思ってしまう。



職場の若い人たちで集まった時、私だけは弄られない。
その場にいても私は、弄り合う同期の仲睦まじい姿を見て笑っているだけ。
いてもいなくても同じだなぁ、とよく思う。
周りが雑談する中、私は黙々と無表情で仕事を進める。

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妄想は誰にでも懐くのよ

妄想は誰にでも懐くのよ

「もうこうなったら結婚しようよ。」
夜中の2時。伝えて来たのは同性の友達。
「え…。」



その夜は合コンだった。
安い居酒屋。暗黙のサラダの取り分け。上辺だけをなぞるような会話。お酒だけはよく進んだ。
男性が3人もいたのに誰にもときめかず。
勿論、成果はなし。
誰かを好きになる心、もう死んだのかしら。



解散したあと、友だちと2人BARに行って飲み直した。
男性についてあーだこーだ感想

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