えりーぜ

はじめましてとさようならのあいだでこんにちわ。 モラトリアム大学院生。 たまに思い出…

えりーぜ

はじめましてとさようならのあいだでこんにちわ。 モラトリアム大学院生。 たまに思い出したようになんか書く。生きてる。いなくなっても、たぶんまだどっかで生きてる。

記事一覧

【短編小説】水たまりの向こう側

あ。あ。あ。 転がり落ちるように、いとも簡単に終わってしまった。 赤。緑。白。紫。黄色。 水たまりの輪を飛び跳ねて。 水玉。しましま。ぶちの猫。 水たまりの輪を飛…

えりーぜ
1年前
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夜ふかしすると死にたくなる

寒くなってくると死にたくなる。 あたりが暗くなってくると死にたくなる。 べつに死にたくないんだけど、死ぬつもりなんてないんだけど、 なんかどこか漠然と、死にたい気…

えりーぜ
1年前
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コロナ禍帰国日記 fromイギリス④

さて、いつの間にやらBritish Airwaysが公式に紹介するコロナ検査機関から除外されていたHALO Verify(https://www.haloverify.com/)ですが、 私はこちらでコロナのPCR検…

えりーぜ
3年前

コロナ禍帰国日記 fromイギリス③

3日間のホテル軟禁生活を終えて、はや・・・何日? 明日が帰国後14日目だから、10日ぐらい経ったんか? じぶんで検疫の様子とか書き出しておきながら、ホテルから新居へ移…

えりーぜ
3年前

コロナ禍帰国日記 fromイギリス②

ホテル滞在2日目となりました。 時差ボケのせいか、疲れてて眠いので寝つきは悪くないんだけど、 数時間おきに目が覚めてしまうね。 感染対策で原則として部屋から出られ…

えりーぜ
3年前

コロナ禍帰国日記 fromイギリス①

長らく放置していましたが、帰国を機に再開。 というか、世界最高レベルで厳しいと思われる日本の入国検疫を突破するにあたり、厚生労働省や外務省の公式情報をチェックす…

えりーぜ
3年前
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Aldiのlong grain rice-45p/kg

お米がきれた(Co-opのlong grain rice*2kg)ので、 何もかもが安くてすっかり御用達になってしまったスーパーAldiのお米を試してみることに。 はじめて見たときはビック…

えりーぜ
4年前
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Fire and Hemlock

”Fire and Hemlock”、イギリスの偉大なファンタジー作家Diana Wynne Jonesの作品で、 『九年目の魔法』という邦題で東京創元社から日本語版がでてる。 装画は佐竹美保さ…

えりーぜ
4年前
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ダンス・ダンス・ダンスール

まえに「わたしを構成する5つのマンガ」で書いたとおり、 わたしは大島弓子先生のマンガに多大な影響をうけていて、 それでなくてもマンガ大好きで、本を読むのも大好きだ…

えりーぜ
4年前

【詩】Mobile Phone

I suddenly got all alone I lost my origin, my pleasure, my life Until yesterday, it was all on my bedside I grabbed it roughly I laughed it out casually But n…

えりーぜ
4年前
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ただの日記

金曜日に更新しなかったのは、なんかだるかったから。 書きたいこと、しゃべりたいことはまだまだたくさんあるのに、 じぶんの口からこぼれる言葉がじぶん自身を裏切って…

えりーぜ
4年前
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不安でいっぱい

イギリスの感染状況もおちついてきて、 一般のお店も開きはじめたし、 わたしのボランティア先は来週から、フルタイムの勤務先は再来週から営業再開予定。 それは喜ばしい…

えりーぜ
4年前

ホームステイ暗黒日記 2

あまりに腹立たしくて書くのもイヤだったけれど、 さっさと書いておわらせてしまおう。 語学学校の修了がちかづいて、 部屋さがしどころか仕事もみつかってなかった私は、…

えりーぜ
4年前
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【詩】The Nothing

I saw Nothing Honest, I saw Nothing and I heard Nothing But Wait, I don't mean I got nothing There was nothing, I mean there was the Nothing I realised I was …

えりーぜ
4年前

イギリスおやつ

ホームステイ暗黒日記のつづきを書くつもりだったけど、 あまりに気がおもいので別のことを書こう。 暗黒日記のつづきはたぶん今週中に、気がむいたら書きます。 週末にひ…

えりーぜ
4年前
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ホームステイ暗黒日記

月のめぐりのせいか、プレゼン発表のために言語処理能力が一時的にとぎすまされてるせいか、 なんかイライラしてる気がする。 ので、このイライラ・ウェーブにのっかって…

えりーぜ
4年前
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【短編小説】水たまりの向こう側

【短編小説】水たまりの向こう側

あ。あ。あ。

転がり落ちるように、いとも簡単に終わってしまった。

赤。緑。白。紫。黄色。
水たまりの輪を飛び跳ねて。
水玉。しましま。ぶちの猫。
水たまりの輪を飛び越えて。
ついて行ってはいけないよ。
水たまりの輪の向こう。
ついて行ってはいけないよ。

誰に?

水たまり跳ねは一番好きな遊びのひとつだった。
一人が二人に。二人が三人に。
跳ねる子どもが増えていくのがこの遊びの特徴だった。

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夜ふかしすると死にたくなる

寒くなってくると死にたくなる。
あたりが暗くなってくると死にたくなる。
べつに死にたくないんだけど、死ぬつもりなんてないんだけど、
なんかどこか漠然と、死にたい気もちが湧いてくる。

これはどこにあったんだろう。
どこから出てきたんだろう。
どこにもなかったような気もするし、
ずっとどこか心の中か頭の中の隅っこに縮こまって震えていたのかもしれない。

死にたくないと思うけど、
死にたくない気もちが

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コロナ禍帰国日記 fromイギリス④

さて、いつの間にやらBritish Airwaysが公式に紹介するコロナ検査機関から除外されていたHALO Verify(https://www.haloverify.com/)ですが、
私はこちらでコロナのPCR検査(自宅でできる検査キット)を購入して、
無事に陰性証明書をゲット、搭乗時のチェック、入国検疫でのチェックをクリアしました。

これもね、迷ったの。
おなじくBritish Airwa

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コロナ禍帰国日記 fromイギリス③

3日間のホテル軟禁生活を終えて、はや・・・何日?
明日が帰国後14日目だから、10日ぐらい経ったんか?
じぶんで検疫の様子とか書き出しておきながら、ホテルから新居へ移ってのバタバタで、なんか放置してた。
入国後14日間は公共交通機関つかえない、不特定多数の人との接触を避ける、のは変わらんから、
まだ家族や友だちにも会えず、暇してはいたんだけどね、なんかね、
パソコン立ち上げるのもめんどくさくって。

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コロナ禍帰国日記 fromイギリス②

ホテル滞在2日目となりました。
時差ボケのせいか、疲れてて眠いので寝つきは悪くないんだけど、
数時間おきに目が覚めてしまうね。

感染対策で原則として部屋から出られないし、スタッフの方との接触もほぼないことを除けば、
まぁ普通のビジネスホテルなので、すこぶる快適。
Wifiつながるし、TVも観られる。3食お弁当つきで、不満なんて言ったらバチが当たるわい!

航空便や空港での検査結果、同時にホテル移

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コロナ禍帰国日記 fromイギリス①

長らく放置していましたが、帰国を機に再開。
というか、世界最高レベルで厳しいと思われる日本の入国検疫を突破するにあたり、厚生労働省や外務省の公式情報をチェックするのはもちろんなんだけど、
不確定要素が多いことや常に変更されることもあって、公式Webページでも詳細が明記されてなくて、どうなるのか不安な点が色々あったから、
覚え書きと、これから帰国する人の参考にもなったらいいなって。

厚生労働省「水

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Aldiのlong grain rice-45p/kg

お米がきれた(Co-opのlong grain rice*2kg)ので、
何もかもが安くてすっかり御用達になってしまったスーパーAldiのお米を試してみることに。

はじめて見たときはビックリした。
キロあたり45penceて…。
それまで中華系食料品店でかってたアメリカ産日本米は2.5kgで£6とかだったかな? それもコロナ騒ぎが本格化するころには£9とかになってたし。
Co-opで買ったやつは

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Fire and Hemlock

Fire and Hemlock

”Fire and Hemlock”、イギリスの偉大なファンタジー作家Diana Wynne Jonesの作品で、
『九年目の魔法』という邦題で東京創元社から日本語版がでてる。
装画は佐竹美保さん。作中に挿絵はないので、表紙のイラストだけなんだけど、
佐竹美保さんの原画展に行ったときにこの絵も展示されてて、そこにこれが初めて出版社に持ちこんだ絵だって書いてあっておどろいた。
(記憶ちがいだったらご

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ダンス・ダンス・ダンスール

ダンス・ダンス・ダンスール

まえに「わたしを構成する5つのマンガ」で書いたとおり、
わたしは大島弓子先生のマンガに多大な影響をうけていて、
それでなくてもマンガ大好きで、本を読むのも大好きだったけど、集中力を要さないマンガはエネルギー消費がすくないので、ぼんやり脳内バックグラウンドに流すのにちょうどいい、ので、
ぶっちゃけ文学作品以上にマンガの方が読んでる量はおおいかもしれない。

ってか、もともとファンタジーや児童文学作品

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【詩】Mobile Phone

I suddenly got all alone
I lost my origin, my pleasure, my life

Until yesterday, it was all on my bedside
I grabbed it roughly
I laughed it out casually

But now all I have is a blackscreen
Everythin

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ただの日記

金曜日に更新しなかったのは、なんかだるかったから。

書きたいこと、しゃべりたいことはまだまだたくさんあるのに、
じぶんの口からこぼれる言葉がじぶん自身を裏切っていくようで、躊躇してしまう。

大学院生になって、学部生と共通の授業も受けたりしてるんだけど、
学部生とくらべるとしゃべりが達者になったなぁと思う。

わたしは読書量も知識量も足りないんだけど、
学部生のころから、いや中学とか高校のころか

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不安でいっぱい

イギリスの感染状況もおちついてきて、
一般のお店も開きはじめたし、
わたしのボランティア先は来週から、フルタイムの勤務先は再来週から営業再開予定。

それは喜ばしいことで、また同僚や知りあいに会えることを純粋によろこぶと同時に、
おもった以上に回復の速度がおそくて焦っている。

感染者も死亡者も圧倒的にすくないのに超慎重な日本はいまだに帰国者にきつい移動制限をかけているし、
わたしの帰国予定の9月

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ホームステイ暗黒日記 2

あまりに腹立たしくて書くのもイヤだったけれど、
さっさと書いておわらせてしまおう。

語学学校の修了がちかづいて、
部屋さがしどころか仕事もみつかってなかった私は、
先生にアドバイスをもらってCV(履歴書)をもちこんだり、ボランティアを始めたりしながら、
もともと住んでいたホームステイ先のホスト・マザーの厚意にあまえて再びそこへ戻ることにした。

3部屋あるベッドルーム、ひろい部屋にするかと訊かれ

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【詩】The Nothing

I saw Nothing
Honest, I saw Nothing and I heard Nothing
But Wait, I don't mean I got nothing
There was nothing, I mean there was the Nothing

I realised I was nothing
But I realised we, the world nee

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イギリスおやつ

イギリスおやつ

ホームステイ暗黒日記のつづきを書くつもりだったけど、
あまりに気がおもいので別のことを書こう。
暗黒日記のつづきはたぶん今週中に、気がむいたら書きます。

週末にひさしぶりにスコーンを焼いた。
日本にいるころから好きなお菓子で、卵なしで焼けるのでよく作ってた。
スコーンについては前に書いたからここでは詳しく書かないけど、
どう作ってもおいしい手軽なおやつなので、とてもオススメ。

せっかくイギリス

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ホームステイ暗黒日記

月のめぐりのせいか、プレゼン発表のために言語処理能力が一時的にとぎすまされてるせいか、
なんかイライラしてる気がする。

ので、このイライラ・ウェーブにのっかって、
目下おもいだすたびに腹立たしくなる、ホームステイの思い出をかたってしまおう。

わたしは語学学校と同時にホームステイに申しこんで、
学校の仲介する家庭にすむことになった。

これは割と一般的だとおもう。
現地に知り合いがいたりとか、個

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