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雑文集

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固定観念に囚われないように書いていきます。
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記事一覧

今年描いたイラスト集

今年描いたイラスト集

 振り返ってみると、今年は「イラスト」を描くというよりも、主に練習のための人体デッサンやクロッキーを集中的に描いた年だった。
 なので、人に見せるような絵をあまり描いた年ではなかったから、来年はそっちの方にも力を入れていきたい。

 ロサンゼルスのドーナツショップ。

 夜の尾道の路地裏。
 去年の夏に訪れた時、夜道を散歩した際に撮った写真を参考に。

 煉瓦造りの建物。

 シアトルとロサンゼル

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小説を書く時の変な習慣

小説を書く時の変な習慣

 小説を書く時、作中の舞台を予め決めてから書くことが多いのだけど、いざ執筆に入る前に、その話の舞台となる場所の映像をYouTubeで見る習慣がある。

 一時間程度の街歩きの動画を見て、その地の雰囲気を画面越しに感じて、作品のインスピレーションを高めていく。

 この作業を経ることで、登場人物がどんな町でどんなふうに生活しているのかを、立体的に捉えることができる。

 曖昧でぼやけていた町のイメー

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小説における電話のシーン

小説における電話のシーン

 小説における電話のシーンが好きだ。

 特にこれといった理由はないのだけど、多分、電話をするという行為がキャラクターに対してより生活感を賦与している気がするからだろうか。
 ある種のリアリティが感じられるのだろう。

 だから、小説を読んでいる時も自分が小説を書く時も、電話のシーンはなんかいいなあと思い、少しワクワクする。

↓これまでにnoteに投稿した小説に出てきた、電話のシーンの例

①別

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2022年に観たなかで、心に残った映画5選〈イラストで紹介〉

2022年に観たなかで、心に残った映画5選〈イラストで紹介〉

 こんなタイトルをつけておきながら、実は本数自体はそんなに観ていない。
 去年の2分の1以下だ。

 でも、去年に観た以上に、今年は自分の心に深い影響を与えてくれた作品と巡り会えた気がする。
 そのなかから5つの作品を選出して、拙いイラストつきで(ネタバレなしで)紹介しようと思う。

 ちなみに、自分は決して〈映画好き〉でもなければ〈映画マニア〉でもない。
 映画と読書、どちらが好きかと問われれば

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小説の登場人物を覚えやすくする方法

小説の登場人物を覚えやすくする方法

 小説を読んでいて、「この登場人物誰だっけ?」となることはないだろうか。

 小説は、映画やドラマ、漫画、アニメといった媒体と比較して登場人物が覚えづらい媒体だと思う。

 情報は文字だけに限られ、登場人物を把握するには作者の文章力のみならず、読者の想像力も要求される。

 登場人物があまり出てこない作品なら特に問題ないと思うが、これが警察小説などのように数多くの登場人物が出てくる作品ならば、彼ら

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これまで自分の作品に登場したクリーチャーの数々

これまで自分の作品に登場したクリーチャーの数々

 noteにはこれまで50作くらい作品を投稿していて、その中で非現実的な存在もそれなりに登場している。

 自分はそれを便宜的にクリーチャーと呼んでいるのだが、そんないくつかのユニークなクリーチャーたちを、この記事では紹介してみたいと思う。

座礁人形

 市松人形の姿をした怪物。
 普段は海中に生息しており、海辺に近づいた人間を集団で一斉に襲う習性がある。

 座礁人形の体格は人間の児童と同程度

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海外小説を読んで思うこと

海外小説を読んで思うこと

 普段から自分は海外小説をよく好んで読んでいるのだけど、海外の小説と日本の小説とでは大きく異なる点が存在する。

 それは翻訳の有無だ。海外小説は翻訳家が訳した文章を通して、読書に提供されている。
 つまり、日本の小説と違ってただ内容が面白いかどうかだけじゃなくて、翻訳の質だったり訳のされ方が自分に合うかどうかがポイントになってくる。

 こんな偉そうなことを初っ端から書いてしまったけれど、僕は翻

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サンフランシスコが好きな理由

サンフランシスコが好きな理由

 海外の好きな街を訊かれたら、迷わずサンフランシスコを選ぶと思う。

 サンフランシスコはアメリカ合衆国カリフォルニア州、西海岸に位置する海辺の都市だ。

 自分はそんなサンフランシスコが好きなわけであるけど、実際にその地を訪れたことはない。
 と言うか、まず日本列島から出たことがない。

 高校の修学旅行では行き先に3つの選択肢があって、シンガポール、オーストラリア、沖縄の中から選べたのだが、自

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今月書いた短編を軽く振り返る【5月編】

今月書いた短編を軽く振り返る【5月編】

バイト帰りの奇妙な出来事

《あらすじ》まだ冷たさが残る3月の夜、大学生の僕はバイト帰りの道を自転車で走っていた。
 すると、前方から子供たちのはしゃぎ声が聞こえる。こんな時間、こんな季節に、川遊びをしているらしい。
 彼らの傍まで近寄って、自転車のライトで照らしてみると、見てはいけない光景がそこには広がっていた。彼らは生きた人間ではなかったのだ。

 ジャンルとしては、いわゆる怪奇に該当する作品

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小学生の時に描いたウルトラマンの漫画

小学生の時に描いたウルトラマンの漫画

 シン・ウルトラマン、とにかく面白かった。
 ネタバレなしに言うと、こんなに面白い日本映画は久々に観たんじゃないかと思うくらい、本当に熱中しながら映画館で観ていた。
 2時間という時間が90分に感じるくらい。

 とにかくウルトラマンが(外面的にも内面的にも)かっこよかった。
 割に社会的な要素が全編にわたって描かれていて、これは文字通り大人も子供も楽しめる作品だなと思った。

 シン・ウルトラマ

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海が見える坂道

海が見える坂道

 今週、学校帰りに自転車に乗って海辺の町に行ってきた。

 つい最近投稿した、『テスト前夜の調査』という短編小説の舞台にした町である。

 坂が多い町で、それも結構な急勾配だ。
だから、自転車で坂道を登る時はかなり苦労した。

 作品内で、主人公たちは町で聞こえる奇妙な祭りの音を探るために、山に向かって歩いていく。
彼らが自転車ではなく徒歩で移動したことは、合理的で正しい選択だったことを、作者自ら

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自分と自分の作品について

自分と自分の作品について

 noteのアカウントを作ってからもうすぐ2年、小説を投稿してから1年以上が経過している。

 しかし、これまでまともに自己紹介というものをやってこなかったことに気づいた。

 そこでタイトルにあるように、ここで軽い自己紹介をしたいと思います。

 ペンネームの『いし』は、『意志』や『意思』が強い人間になりたいという想いを込めている。
石ころの『石』も少しは含まれてるかもしれない。

 職業(?)

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Oasisの『She's Electric』を意訳してみた

Oasisの『She's Electric』を意訳してみた

 まず大前提として、僕は英語が得意なわけではない。

 ただ、毎日のようにiPodでOasisの代表的なアルバム、『(What's the Story) Morning Glory?』を聴いてると、曲によってはどうしても自分なりの意訳が思い浮かんで、それが頭の中に定着してしまうのだ。

 そしてそんな曲の一つが、『(What's the Story) Morning Glory?』の収録曲である『

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