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これまで自分の作品に登場したクリーチャーの数々

 noteにはこれまで50作くらい作品を投稿していて、その中で非現実的な存在もそれなりに登場している。

 自分はそれを便宜的にクリーチャーと呼んでいるのだが、そんないくつかのユニークなクリーチャーたちを、この記事では紹介してみたいと思う。

座礁人形

 市松人形の姿をした怪物。
 普段は海中に生息しており、海辺に近づいた人間を集団で一斉に襲う習性がある。

 座礁人形の体格は人間の児童と同程度だが、成人男子の平均的な力を何倍も上回るため、一度捕まった者はまず逃れられない。

 また、座礁人形の視線には特殊な効果があり、彼らと視線を合わせると金縛りに遭ったかのように体が硬直してしまう。

 先ほど、座礁人形は市松人形の姿をしていると書いたが、これは日本人から見た彼らの姿であって、実際にはその見え方は人種によって異なってくる。
 つまり、フランス人になら彼らはフランス人形に見え、ロシア人にならマトリョーシカに見えるのだ。

【登場作品】ため息の彼方

巨大な舞妓

 街中に突如出現した、体長150メートルはあると思われる巨大な舞妓。
 小学校の校庭で優雅に舞い、学校の周辺をパトカーが陣取るなど大変な騒動を巻き起こした。

 1キロ先の距離から自分の写真を撮った〈僕〉に目をつけ、彼の自宅に悪戯電話をかける。
 〈僕〉との通話で、自分は生きている人間ではなく幽霊であると打ち明ける。

 彼女が電話をかける際、電話機は必要なく、手で電話のポーズを作れば特定のダイヤルに発信が可能になる。

巨大な舞妓の全体像

【登場作品】昼下がりの消失と出現

ヘイル・フィンブル

 アーケード格闘ゲーム『ワイルドクリーチャーズ』に登場する、氷を自在に操る黒豹の化け物。

 ゲーム内のプレイアブルクリーチャーの中で最も敏捷性に優れており、氷を駆使したリーチの長い攻撃が得意。

 名前のヘイルとは気象の「雹(hail)」のことであり、黒豹の豹とかかっている。

 また、同じく名前のフィンブルは北欧神話における終末の出来事、「フィンブルの冬」から取っている。

【登場作品】逃げ道はゲームセンター

タイダルコキューパス

 アーケード格闘ゲーム『ワイルドクリーチャーズ』に登場する、タコの姿をした魔獣。

 スピードは遅いが、墨を吐いたり、長い足で鈍重な攻撃を繰り出したり、それで相手を巻きつけたりと、多様な戦法を得意とする。

 何万年もの間、氷の中で眠りについていたが、地球温暖化の影響で氷が溶け目覚めさせられた経緯から、人間に対して強い敵愾心を抱いており、人類を滅亡させようと企んでいる。

 タイダルとは英語で「潮汐」を意味し、コキューパスとはギリシャ神話の冥府に流れる川、「コキュートス」から取っている。
 コキュートスとオクトパスを合わせて、コキューパス。

【登場作品】逃げ道はゲームセンター

風のリアリスト

 風に乗って現れ、風に乗って消えていく風の精霊。

 自称リアリストで、自分は常に論理的で理に適っていることしか発言しないと思い込んでいるが、実際は荒唐無稽で突拍子もないことばかり口にしている。

 気まぐれな性格で、話の途中で立ち去ってしまうことがしばしばある。

 海風に乗ることを好んでいるが、風が吹かない無風の時間帯、朝凪と夕凪を嫌悪している。

 最近のマイブームは、上昇気流に乗って雲の上で昼寝をすること。

【登場作品】空想少女と風のリアリスト

ビッグガール

 アメリカ大陸全土に出没する、魔物のような存在。

 ブロンドの髪に派手な化粧、華美なドレスとアクセサリーというマリリン・モンローに似た容貌をしているが、その体躯は巨大であり、人間の体を全体的におよそ3倍にしたサイズに相当する。

 ビッグガールと視線を合わせた人間は、体が原子レベルに分解され崩壊してしまう。
 しかしこの効果は男にしか通用せず、女には無効である。

 ビッグガールは自身の力で男を消滅させることを最大の喜びとしており、平均的に一日につき約100人の男を消している。

 作中で、彼女は殺し屋仲介業者のティムを殺害した後、その近くにいた殺し屋アンディにも手をかけようとした。

 しかしアンディの殺害が失敗に終わると、凄まじいほどの悲鳴を発して氷のように溶けてその場からいなくなる。

 ビッグガールは大陸を東に進むにつれて出現確率が高くなり、ニューヨーク、ボストン、フィラデルフィアといった都市に多く見られる傾向がある。

【登場作品】コーヒーショップの男たち

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