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ヨーロッパの言葉【世界の国の言葉】

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noteにて掲載中の【世界の国の言葉】からヨーロッパの言葉を集めています。
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難しいけど比較的似ている【ポーランド語】と【チェコ語】

難しいけど比較的似ている【ポーランド語】と【チェコ語】

【ポーランド語】【チェコ語】

ポーランドで公用語として使用されている【ポーランド語】。

以前紹介した【チェコ語】【スロバキア語】と同じく、西スラヴ語群に属しています。

チェコとスロバキアと共に国境に接していることもあり、これら3つの言葉は比較的近いのだそうです。

反対側はロシアの飛び地とも接しているため、ロシア語の影響も受けているのだそうです。

比較的似ている【チェコ語】【スロバキア語】

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びっくり!「標準ドイツ語」は2つの方言から成り立っていた

びっくり!「標準ドイツ語」は2つの方言から成り立っていた

【高地ドイツ語】【低地ドイツ語】

これまで、ドイツ語と似ている言葉を紹介してきました。

ドイツ語は方言がとても多く、近隣の国の言葉はドイツ語の方言と言われることもあるそうです(所説あり)。

そして、方言はドイツ国内でもあります。たくさんあるようですが、代表的なものが「高地ドイツ語」と「低地ドイツ語」。

「Hochdeutsch」と呼ばれる高地ドイツ語は、主にドイツ中南部で使われている言葉を

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長い期間鎖国されていたアルバニアの【アルバニア語】

長い期間鎖国されていたアルバニアの【アルバニア語】

【アルバニア語】

東ヨーロッパに位置するアルバニア。
アドリア海を挟んで対岸はイタリアです。

1991年まで長い期間鎖国を行っていた国で、その後色んなインフラが整備され始めているのだそうです。

(歴史を調べると色んなことがあったようです。当ブログは言葉にフォーカスしているため省略しますが、興味のある方は調べてみてくださいね)。

アルバニアもまた日本人があまり旅行に行かない国のひとつと言われ

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似ているけど似ていない【リトアニア語】と【ラトビア語】

似ているけど似ていない【リトアニア語】と【ラトビア語】

【リトアニア語】【ラトビア語】

バルト三国に位置する【リトアニア】と【ラトビア】。
それぞれの国で使われている言葉が【リトアニア語】と【ラトビア語】。

どちらの言葉もバルト語派という語族に属していて、文法は似ているのですが意思疎通は出来ないのだそうです。

リトアニア語とラトビア語を全く知らない人が見たら「あれ、何か似ている」と思うような感じでしょうか?

ちなみに、バルト三国のもうひとつの国

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東スラヴグループの【ベラルーシ語】

東スラヴグループの【ベラルーシ語】

【ベラルーシ語】と【ロシア語】

ロシアとバルト三国の間に位置するベラルーシ。
旧ソ連崩壊と共に独立した新しい国です。

内陸国ですが、大きな山脈などがなく、一番低いところで海抜約90m、一番高いところで海抜約340m。
そして、国土の約半分が森林なのだそうです。

そんなベラルーシで公用語のひとつとされているのが【ベラルーシ語】。
ロシア語とポーランド語が混ざったような感じで、ロシア語の方言とも

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文字が独特な【ジョージア語】

文字が独特な【ジョージア語】

【ジョージア語】

黒海の東、ヨーロッパとアジアの間に位置するジョージア。
北はロシアと国境を接している国です。
日本では2015年まではグルジアと呼んでいたので、グルジアの方が馴染みがあるのかも知れません。

日本ではあまり馴染みのない国なのか、日本人があまり旅行に行かない国のひとつでもあるようです。

そんなジョージアで使われている言葉は【ジョージア語】。

ジョージアの周辺国として、トルコ、

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孤立して発達したロマンス語【ルーマニア語】

孤立して発達したロマンス語【ルーマニア語】

【ルーマニア語】

ルーマニアとモルドバの公用語【ルーマニア語】。

ルーマニアとモルドバ以外の周辺国の一部でも話者がいるようですが、周辺の言葉がスラヴ語派なのに対して、ハンガリー語はスペイン語やイタリア語等と同じロマンス諸語。

しかし、ルーマニア語だけ孤立して発達したため、他のロマンス諸語とは意思の疎通は全く出来ないとのこと。

つまり、ルーマニア語もどの言葉とも似ていないのです。

こんにち

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どの国の言葉とも似ていない【ハンガリー語】

どの国の言葉とも似ていない【ハンガリー語】

【ハンガリー語】

ハンガリーで使われている【ハンガリー語】。
ハンガリーのマジャル人の間で使われているため、現地ではマジャル語と呼ばれるのだそうです。

ハンガリーの他にも周辺国の一部でも話者がいるようですが、周辺の言葉がスラヴ語派なのに対して、ハンガリー語はウラル語派。
遠く離れたフィンランド語やエストニア語と同系統ですが、意思の疎通は全く出来ないとのこと。

つまり、どの言葉とも似ていないの

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ミニ国家、アンドラの公用語【カタルーニャ語】

ミニ国家、アンドラの公用語【カタルーニャ語】

【カタルーニャ語】【スペイン語】

フランスとスペインの間に位置するミニ国家、アンドラ。
全人口約8万人のとても小さな国で、空港や鉄道もなく、入国するにはフランスやスペインからバスや車を使うのだそうです。

そして、郵便もスペインとフランスの郵便配達員が配達してくれるのだそうです。

他国から車で入国出来るって凄いですね!

そんなアンドラで使用されている言葉は【カタルーニャ語】。
スペインのカタ

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方言の多い【スロベニア語】

方言の多い【スロベニア語】

【クロアチア語】と【スロベニア語】

中央ヨーロッパに位置するスロベニア共和国。
旧ユーゴスラビアの国のひとつです。

そのスロベニアで話されている言葉が【スロベニア語】。
今まで紹介してきた旧ユーゴスラビアの国の現在の言葉と少し似ていますが、一番違いのある言葉でもあります。

特にクロアチアとの国境付近ではクロアチア語との会話が問題なく出来るとのこと。
ただし、ほかの国境付近(イタリア、オースト

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そっくりだけど別々の言葉【セルビア語】と【モンテネグロ語】

そっくりだけど別々の言葉【セルビア語】と【モンテネグロ語】

【セルビア語】と【モンテネグロ語】

旧セルビア・モンテネグロのセルビア共和国とモンテネグロ。
それぞれの国で使われているのが【セルビア語】と【モンテネグロ語】。

以前は同じ言葉とされていましたが、2つの国に分かれたことで、それぞれの呼び名になったようです。

さらに、それ以前のユーゴスラビア時代には、現在のクロアチア語、ボスニア語も合わせて【セルボクロアチア語】というひとつの言葉でした。

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わずかに違う【チェコ語】と【スロバキア語】

わずかに違う【チェコ語】と【スロバキア語】

【チェコ語】【スロバキア語】

チェコ共和国 と スロバキア共和国。
それぞれの国の公用語は【チェコ語】と【スロバキア語】。

1992年まではチェコスロバキア共和国というひとつの国だったチェコとスロバキアですが、独立前から【チェコ語】と【スロバキア語】に分かれていたそうです。

互いに方言位の違いなのでほとんどは意思疏通が可能ですが、発音はスロバキア語の方がイントネーションが強いようです。

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とても難しい言葉と言われている【ギリシャ語】

とても難しい言葉と言われている【ギリシャ語】

【ギリシャ語】

ヨーロッパのギリシャ(オリンピックの聖地でもあるアテネが首都の国)を中心に使われている【ギリシャ語】。

そのギリシャ語に使われるギリシャ文字は、世界最古の文字のひとつと言われています。
(世界最古の文字は他に漢文など、諸説あります)。

色んな言葉が誕生しては消えていく地球上で、3500年以上も使用されている歴史ある言葉のギリシャ語。

その後の世界中の歴史や文化に大きな影響を

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約6割は通じ合う!スペイン語とイタリア語

約6割は通じ合う!スペイン語とイタリア語

【スペイン語】【イタリア語】

フランスを挟んで東西に位置する【スペイン】と【イタリア】。
それぞれの公用語である【スペイン語】と【イタリア語】。実はそれぞれの言葉で話しても約6割は通じるというぐらい似ているんです!

どちらの言葉もロマンス諸語という言語系統に属しています。
ロマンス諸語にはフランス語も属しています。

しかし、スペイン語とイタリア語が似ているのに対して、フランス語とは似ていなく

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