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"不登校児のための支援センター"を見学した話~行き渋り、その後。

こんにちは!ツナです。
少し間が空いてしまいましたが、これまで3回に渡って「息子、初めての行き渋り」経験談を綴ってきました。

短期間とはいえ、行き渋りが起こった際はいろいろなことを考えさせられました。今回はその後起こしたアクションについて書きたいと思います。
(以下は2023年9月に書いたLEE100人隊ブログを加筆修正したものです。)

行き渋り・不登校になった時のために、事前にできることは?

ASD(自閉スペクトラム症)という息子の特性上、行き渋りや不登校の可能性はいつも頭にありました。
でも「いざとなったらこのフリースクールに行かせようかな」とぼんやり考えていただけで、具体的には何のアクションも取っていなかったんですよね…。

今回の行き渋りで私がモヤモヤを募らせた原因はこれに尽きます。大いに反省しつつ、この機に改めて情報収集を始めました。

候補を探す中で「ここだ!」と思ったのは、市が管轄する不登校児のための教育支援センター(適応指導教室)でした。
これはおもに小・中学校を長期で休んでいる子どものために、学籍のある学校とは別の場所に用意された公的機関。市町村や都道府県の教育委員会等によって設置されているそうです。

電話で大まかな話をうかがった後、息子と一緒に見学に行きました。実際の雰囲気を感じてみたいし、親がよさそうだと思っても子ども自身のリアクションの方が大事ですもんね。

教育支援センターに行ってみた。

行ってみると、のびのびとした自由な雰囲気に息子はすっかり魅了されたよう。施設案内をしていただく間、瞳は終始キラキラ輝いていました。

施設内にただようおおらかな雰囲気のためでしょうか、初めて出会ったお子さんとも自然と仲良くコミュニケーションを取っていたんです。学校内で見せる張り詰めた表情も尖った口調も皆無…!
帰る頃には「またここに来たい!」とうれしそうに話してくれました。

専任の先生が複数名いらっしゃり、学習面でのサポートをしていただけるのが心強い!
教育委員会の管理下にあるため、教育支援センターに出席すれば学校の出席日数にカウントされるというのもありがたい限りです。

一般には教員免許を有する職員が多く、臨床心理士・社会福祉士等の資格を有する職員がいる場合もあるのだそう。施設によってはスクールカウンセラーなど心理・福祉の専門家が配置/派遣されている場合もあるようです。

私が訪れたセンターでは、学習時間や集団活動など1日のおおまかなスケジュールが決まっているようです。いただいた資料に明記されていました。

でも案内してくださった先生によると「だいたいの目安なんでね。それぞれ自由に過ごしてもらえばいいんです」とのこと。1日の過ごし方は子どもに合わせて調整がされることが多いようです。

さらに「2~3時間だけくる子もいるし、午前中は学校に行って午後はセンターにくる子もいます。週1回だけくる子も、毎日くる子も、いろいろです」とも。
「お子さん自身が過ごしやすいように、自由に利用してもらえればいいんです」という温かな言葉とオープンマインドな姿勢が印象的でした。
さっそく学校を通じて利用申請を行い、2023年6月頃からいつでも利用できる状態にしています(2024年度も継続中です)。

教育支援センターは全国的にも設置が進んでいる自治体が多いようです。お住まいのエリアにも設置されているか、いざという時のために調べてみるのもいいかもしれませんね。
なお、利用方法等については施設によって異なるかと思いますので、あらかじめ確認されることをおすすめします。

ところで2日間の行き渋りをした息子、その後はどうしてる?

息子の行き渋り、その後。

結論から言うと、息子はその後、行き渋りをしたことはありません。
時々「学校はイライラする」と話す息子に「じゃあしばらくお休みする?」と言うんですが、翌朝になると元気に飛び出していくのです。
特性上何につけても引きずらない(というか忘れる)切り替え上手な子と分かってはいるけれど、そのたびに内心「え…学校行くんだ…」と驚き感心しています。←

とはいえ、「学校にいるとイライラする!家に帰る!」と激高して学校から呼び出しがある…というケースは数え切れないほどありました。

そんな時、学校で感情が荒ぶっている息子にかけていたのは「おうちに帰る?それか支援センターに気分転換しに行く?」という言葉でした。
どっちでも好きな方にしたらいいよ〜、と“どうでもよさそうな口調”で言うのは今まで通りですが、大きく変わったのは私が不安な気持ちを抱えなくて済んだこと。教育支援センターという味方を得たことでモヤモヤが解消され、親の心的負担がぐっと減ったような気がします。

無理して学校に行かなくてもいいし、家以外にものびのび楽しく過ごせる場所がある。選択肢が増えたのは息子にとってもメリットが大きいんじゃないかな。

  • 息子が実際に教育支援センターを利用した時のことは、また改めて書きたいと思います(この際は行き渋りとは別の理由で利用しました)。

「うちは大丈夫」との過信は禁物!

普段元気に学校に通えていると、「うちの子は大丈夫」と安心してしまいますよね。
でも、いやーなことを言いますが、あくまでも私個人の考えですが…”絶対に大丈夫” なんてない! いざという時のために予備知識をたくわえておくことが大切かなと思います。

行き渋り・不登校になった時、慌てず騒がず子どもにとってベターな対応ができるように。親自身がつぶれてしまわないように。
親子双方にとってベターと思える対処法を探していきたいですね◎

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