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【体験レポ|前編】"不登校児のための支援センター"を利用した話。

こんにちは!ツナです。
前回は息子の学校行き渋り後の話、特に不登校児のための教育支援センター(適応指導教室)について綴りました。

この時書いたのは、あくまでもセンターの雰囲気等を見学しに行った時のこと。今回は "体験レポ" と銘打って、実際に息子が学校を休んで支援センターを利用した時の話を書きたいと思います。

なお、教育支援センターは管轄する自治体によって利用規則等が異なり、施設の雰囲気もそれぞれかと思います。ここではあくまでも息子が利用した支援センターについて書きますので、いずれも参考程度に捉えていただければ幸いです。

学校を休んで教育支援センターへ。

2023年6月頃に登録申請を済ませたものの、その後行き渋りもなく利用しないままだった教育支援センター。出番がやってきたのは2024年の2月が終わろうとする時期でした。

こう書くと語弊がありそうですが…厳密には息子が行き渋りをしたわけではありません。
当時の諸々の状況から、親としては「少しの間、学校と距離を置いた方がいい」と判断せざるを得ず、教育支援センターに行くようやんわり仕向けた…というのが実際のところです。

昨年度は特別支援学級の環境が絶望的に合わなかったんですが、この時期は さらに "上級生からの嫌がらせ" という別の要因も発生していました。息子はイライラが募って「家に帰る!」と激高、学校からお迎え要請の電話がかかってくるのがほぼ毎日のルーティンと化していたのです。
このことについては改めて書きたいと思います。

支援センターに出向いたのは計3回。息子の意向を聞き、いずれも短時間の利用となりました。
・1日目:学校を早退した後、午後のみ利用
・2日目:午前中のみ利用、午後は学校へ
・3日目:午前中のみ利用、午後は自宅で過ごす

以前見学に行ったとはいえ、実質初めての場所に不安を感じたのでしょう。息子の希望により、1日目と2日目は私も1~2時間ほど一緒に支援センターで過ごしたんです。
短時間ではありましたが、ここで感じたこと、考えさせられたことはたくさん。私にとっても貴重な経験となりました。

それでは体験レポ、スタートです!

学年もバラバラ、多様な子が集まる場。

不登校児のための教育支援センター(適応指導教室)を利用できるのは小・中学生のお子さん。息子と訪れた日も小学1年生から中学生まで様々な学年の子が集っていました。
3日間とも小学生の方が多め(8~9割ほど)、女子も複数いましたが全体的には男子の方が多かったかな。

教室内には「学習の時間」「集団活動の時間」等、1日のスケジュールが掲示してありました。
でも実質スケジュールはあってないようなもの。昼食時間はゆるーく守られているものの、個々がやりたいことをやって自由に過ごしている印象です。

ボードゲームに興じている子たちもいれば、タブレットでプログラミングを教え合っているグループもある。"調理実習" と称して先生と一緒にお菓子作りをしている子たちもいました。
本当に自由!

勉強に集中したい時、一人静かに過ごしたい時は別室も利用できます(メインの教室の他、学習室・工作室・読書スペース等がありました)。

必要であれば専任職員の学習サポート・個別相談が受けられるのもありがたい限り。息子は勉強を見ていただき、私は諸々の悩みを相談させてもらいました。やりどころのない思いを聞いていただき、ずいぶんと心が軽くなったものです。

子どもたちを見て、思ったこと。

滞在したわずかな時間に私が思ったこと。それは

// みんなのびのびとしてすごーく楽しそう!\\

ということです。
もちろん性格や気質はそれぞれかと思いますが、みんな一様に表情が柔らかいんですよね。何らかの理由で学校に行けなくて支援センターに来ている…という事実を感じさせないというか。

どのお子さんにとっても支援センターが "安心できて、落ち着ける場" になっているんだなぁと強く実感しました。



少し話がそれますが…
支援センターである中学生の女の子に出会ったんです。
この子が本当に明るくて元気ないい子で!来るのが初めての息子をゲームの輪に誘ってくれたり、それとなく他の子たちと仲良くできるよう取り仕切ってくれたり、「このセンターの職員の方ですか?」と思うほどのホスピタリティ。私も尊敬のまなざしで眺めてしまったくらいです。
失礼を承知で書くと、正直「あなたが学校に行けない理由は何なの…?」と不思議に思ってしまったんですよね。(ごめんなさい)

この子は普段は学校に行き、週1ほどのペースで支援センターを利用しているのだそう。「○曜日だけここに来てるの!昨日は学校でね…」と元気に話して教えてくれました。

彼女が学校でなく支援センターにくる理由は分かりません。きっと本人にしか分からない事情があるのでしょう。

でも支援センターでリフレッシュして日々を快適に過ごせるならそれは素晴らしいこと。
彼女はもちろん、すべてのお子さんにとって教育支援センターがプラスの働きをしてくれるといいな、と心から思ったのでした。

学校に行かなきゃ、という思いはある。
だからこそ子どもたちはつらいんです。

これ、私が支援センターの職員さんから聞いた言葉です。分かります!と思わず食い気味にうなずいたのを覚えています。

息子は基本的に学校が好きで、毎日弾かれるように元気に登校していきます。夏休みとか長期休暇に入るたびに「早く学校始まらないかなー」なんて言うくらい。先日のGWの時も言ってたなぁ。

でも荒れ気味だった昨年度、学校では頻繁に口にしていたらしいんです。
「○日からは学校に来ないと言ってます」「学校は嫌、爆破したいそうです」などなど、担任の先生から話を聞くたびに衝撃を受けたものです…。

ある時「パパとママが心配するから(上記のようなことを)家では言わないの」と息子がぽそっともらしたことがありました。

えぇー。普段から「嫌だったら学校お休みしたらいいじゃん?」とカジュアルに勧めてたのにー。そしてこれは親の本心なのに…。
でも、自分が幼かった時のことを思い返せば納得できます。子どもって案外、親に心配をかけまいとするんですよね。。

じゃあ親はどんな声がけをすればいいの?
そう聞かれれば、おそらく「これが正解!」というものはないのではないかと。個人的にはそう思います。
ただ、上述のことは頭に留めておいた方がベターだと感じています。

2023年10月号の集英社LEE・p.204~205の今じんこさんの記事がすごく胸に刺さりました…。

↓こちらでもご覧いただけます◎

◆ 後編に続きます↓


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