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メガビタミン療法と栄養素⑥食物繊維



前章の続きです。

【栄養素】食物繊維

炭水化物は糖質と食物繊維に分かれ、食物繊維は次の2つに分かれます。

・水溶性食物繊維
 水に溶けるもの。腸内でいわゆる善玉菌の餌になって繁殖を助けます。

・不溶性食物繊維
 水に溶けない方です。人体で消化吸収できません。
 腸内でもそのまま放置され、腸壁細胞の隙間から微生物が侵入するのを物理的にガードします。
 また、老廃物をからめとって排泄されるので、下痢を防ぎます。

不溶性食物繊維の役割としての「腸内のバリア」機能 に詳しく書いてあります。

食物繊維がお腹にいいと言われるのは、主に以上の理由からです。

必要量

ビタミンB群と同じで見極めが難しいです。
ビタミンとは違い、欠乏すると病気になるわけではないので、病態まで含めた判断基準は一般的ではないです。

ですが、摂りすぎても副作用がない上に、足りなければ身体がサインを出すこともあります。

水溶性食物繊維を特に気にすべき人は、プロバイオティクス(善玉菌サプリ)を飲んでる人です。
プロバイオティクスはやや高価なので、効果を最大限に生かしましょう。

不溶性食物繊維を気にすべき人は、風邪をひきやすい(免疫力が弱い)、下痢をしやすい、など、ちょっとした不調が目立つ人です。

大便の様子を見て判断し、ゆるければ量を増やすなどで調整していきましょう。

発達障害/精神疾患の内科的治療に本格的に取り組む場合は、サプリメントと服薬が肝になり、下痢は大敵です。

摂取方法

水溶性食物繊維をプロバイオティクスと併用する場合、こちらも必ずサプリで摂りましょう。
事前に腸の準備をする、という意味で「プバイオティクス」と呼ばれますが、こちらは安いです。

NowFoods社の不溶性食物繊維、イヌリン(物質名)

不溶性食物繊維もサプリは存在しますが、これはモヤシを食べるのが一番コスパがいいです。
(基本的にこのマガジンはお金がない人でもなんとか治療できるように書いています。)

野菜を食べる第一の意義はビタミン・ミネラルの摂取ではありません。
食物繊維の摂取です。

前章でも述べたように、発達障害/精神疾患の人は、基本的に食事では摂取できない量のビタミン・ミネラルを必要とすることが多いですが、野菜を食べる意味はちゃんとあります。

野菜の意義と注意点

栄養素についてサプリの話しかしませんでしたが、ここでやっと野菜を食べる意義が出てきます。

大して含まれてないビタミン・ミネラルよりも食物繊維にフォーカスして野菜を摂りましょう。

非常にコスパよく食物繊維を摂取できます。

加えて、栄養成分をビタミン・ミネラル・食物繊維…と分けて分析するには限界があります。

植物にはフラボノイド、ポリフェノールといった抗酸化物質が数多く含まれていて、それらの相互作用に関しては未解明だからです。

それが漢方の存在意義でもあります。

植物に含まれる無数の成分が人体に影響する複雑なメカニズムを、臨床経験から導くアプローチだからこそ、漢方医は実績を上げているのです。

自分の経験からすると、脳機能が低下してる人は考えるべきことを減らすのが重要です。

栄養素の計算を食事でなくサプリで行うのはとても大事なライフハックだと思います。

ですが、料理が好きな人は、それに加えて野菜を摂ることに主眼を置いてもいいと思うのは、上に述べた理由からです。

ただ、ここで注意すべきことがあります。

生野菜にあまり栄養はありません。

量が食べられないことに加え、栄養素は細胞壁の中に存在します。

なので、壁に包まれ吸収されず出ていくことが多いです。

健康情報サイトには野菜に含まれるビタミン・ミネラルの量が書いてありますが、食べてもそのまま吸収できるとは限りません。

なので野菜から栄養素を摂りたければ、30分程度は煮て細胞壁を壊し、煮汁もすべて飲みましょう。

詳しいソースはこちらです。


次章では遺伝子と栄養欠乏の関係について解説します。

以上です。

頂いたお金は新しい治療法の実験費用として記事で還元させていただいております。 昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。