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メガビタミン療法と栄養素⑤ミネラル類


前章の続きです。

下記の書籍をソースに試行錯誤した結果と、オーソモレキュラー系の情報をプラスして解説していきます。

【栄養素】ミネラル類

人体に必要な主要なミネラル類は以下のあたりです。

・カルシウム (Ca)
・マグネシウム (Mg)
・銅 (Cu)
・亜鉛 (Zn)
・鉄 (Fe)

・リン (P)
・ケイ素 (Si)
・ナトリウム (Na)
・カリウム (K)
・リチウム (Li)
・ヨウ素 (I)
・セレン (Se)
etc…

こんなにあるのか!と絶望しそうですが、
必要量の見極めは難しくありません。

・量よりバランス

ミネラルで気を付けるべきはバランスです。
ビタミンは副作用が少なく、多めに摂れば何とかなりますが、ミネラルはそうはいきません。

電荷の同じ元素は体内で拮抗していて、片方が過剰だと相方が欠乏する現象が起こります。

代表的なのは下記の組み合わせです。

・カルシウム(Ca)とマグネシウム(Mg)
・カルシウム(Ca)とリン(P)
・カリウム(K)とナトリウム(Na)

・銅(Cu)と亜鉛(An)

本では、マグネシウムの摂取が推奨されていますが、これは「カルシウムの必要量はそもそもかなり少なく、欠乏してる人が少ない」という理由によります。

・吸収の前提

ビタミンと違い、ミネラルは腸の状態が悪いと吸収できません。
下痢や便秘、腹部膨満感などの自覚症状がなくても、腸内環境の悪化は十分ありえます。
(自覚症状のない方が多いです。)

十分な量をとっても効果が現れない人は、タンパク質と同様、吸収されているかを疑ってください。

腸内環境に関する病態解説はこちら。

必要量

オリゴスキャン検査で、上に挙げたミネラル類のバランスが3分で分かります。

オリゴスキャンは末端細胞(手のひら)に存在する金属の量を測る検査です。
詳細は  

費用は最安で1万円ちょいです。

高いかもしれませんが、上に挙げたものが3分で分かり今後のサプリ代が削れ、有害金属の蓄積状況まで分かるので、コスパはいいです。

例によって藤川徳美の本を参考にサプリを服用しつつ、検査結果を受けて量を調整するのがベストです。

また、脂溶性ビタミンと同じく血液検査から過不足を測ることもできます。

特にについて知りたい場合は、ヘモグロビンではなくフェリチン(潜鉄)という項目を医師に依頼しましょう。

これは通常の健康診断では測らないものですが、鉄欠乏は、まずフェリチン値の低下から始まって、症状がかなり悪化してからモグロビンに異常が出ます。

貧血やホルモンの不調が明らかなのに、健康診断で鉄分は問題ないと言われた。
治療界隈あるあるです。

摂取方法

ビタミンで書いたこととほぼ同じです。

慢性的な欠乏は何かしらの疾患が原因なので、食事では十分量を摂れないことが多いです。

利便性からもサプリ一択です。

購入先は毎度おなじみアメリカのiherbです。
ここは業界のスタンダードですね。

サプリの最大のメリットは献立を気にしなくていいことだと僕は思います。

脳機能が低下した状態で、食事制限行いつつミネラルを計算するのは至難の技です。
考えるべきことを少しでも減らすことが最大のライフハックですね。

ミネラル類も代謝が遅いので、日に何回も摂取する必要はありません。
(脂溶性ビタミンと同じ。)

注意事項

鉄(Fe)

カンジダ菌の繁殖が判明した場合は鉄サプリ厳禁です。
鉄は不足しがちな栄養素で、日本人女性の9割は鉄欠乏であると藤川徳美も言っています。

が、腸内のカンジダ菌は白砂糖と鉄分を餌にして増殖し、発達障害/精神疾患の根本原因のひとつになり得ます。

僕も重金属のデトックスをしようとしたところ、前段としてカンジダ菌の除菌が必要なことが分かったので、鉄サプリをやめています。

立ちくらみなどの症状が戻ってきましたが、除菌とデトックスが進むにつ入れて次第に少なくなっていっています。

栄養素の必要量は刻一刻と変化します。

また、鉄サプリは2種類あります。
日本独自のヘム鉄と、国内で作れないキレート鉄です。
これらは別の物質なので代謝経路が全く違います。

どちらがより効果的かは、医師に聞いても意見が分かれることが多いですが、いちおう臨床分子栄養学研究会の代表である宮澤医師はヘム鉄の長期服用による発がん性を危惧しています。

また、鉄は摂りすぎると便が黒くなります。
ビタミンB2で尿が黄色くなるのとは違い、吸収しきれない分の色です。

マグネシウム(Mg)

マグネシウムサプリは人によってお腹が緩くなることがあります。
うまく調整して、下痢をしない量を確認しましょう。

また、その量で欠乏が確認された場合、吸収がうまくできていません。
エプセムソルトの入った入浴剤を使用して皮下吸収を加える、という手があります。

ビタミン・ミネラルだけでなく、全てのサプリや内服薬にとって、下痢は天敵です。
吸収前に出て行かないようにしましょう。

亜鉛(Zn)とセレン(Se)

重金属の排出治療に欠かせないミネラルなので、治療中はきちんと過不足を確認しましょう。

ただし、セレンは1日に200μg以上摂取すると有害と言われています。
(※μg:マイクログラム。mcgとも表記、1/1000mgのこと)

ヨウ素(I)

バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患がある場合、服用を控えましょう。
既に飲んでいる場合は医師にきちんと申告し確認しましょう。

次章では食物繊維について解説します。

以上です。

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