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シネマ・エッセイ 〜暮らしに映画のエッセンスを

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人生の旅路という表現が意味するように、時に人生は旅に例えられる。映画は、さまざまな人生の縮図。旅をするように楽しむ。日常の、または非日常の暮らしにもっと映画のエッセンスが注がれた…
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#易経

映画『フジコ・ヘミングの時間』 追悼上映

映画『フジコ・ヘミングの時間』 追悼上映

2021年12月19日の満月の夜
私にとって 最初で最後となるフジコ・ヘミングさんのコンサートに
酔いしれていた

遡ること数年前
映画『フジコ・ヘミングの時間』を鑑賞(2018年7月21日)
フジコさんの生い立ちやピアノに向ける姿勢はもとより
その奏でるピアノの音色にうっとりとした
映画がつないでくれた幸運な縁だったと思う

実は夢の時間を味わった翌日朝 私の母親が緊急転院することとなり
医師よ

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映画『水平線』

映画『水平線』

偶然は重なる

監督の舞台挨拶付きの上映を観るために シネマポストへ
近ごろ 下関には足繁く通っているように思う

まずは 当日で6周年を迎えた喫茶むぎまめ舎にて
特製のプリンアラモードを 珈琲とともにいただく
偶然にも食パンがあり 予約なしで購入できた

途中で 2階にあるツグさんのアンティークのお店cipollaさんに行ってみる
次の日の蚤の市の準備中 突然登場した私のために大切な時間を分け

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映画『チャップリンの冒険』『サンライズ』

映画『チャップリンの冒険』『サンライズ』

1895年ごろ 動く映像が日本にやってきた
時代は大正から昭和初期にかけてのこと
全国に活弁士と言われる匠は8000人いたという
現在は20人
時代という時の変化を感じる

弁士は
「作品を語る」
「ことばを拓く」
と 弁士の澤登翠さんは伝えていた

「一生やめらんない」と
お茶目な一面を見せつつも
澤登先生は映画『サンライズ』において
主演男性の感情の浮き沈みが
人生の浮き沈みであることを 

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映画『テルマ&ルイーズ』

映画『テルマ&ルイーズ』

「彼女たちの、自由が走り出す。」

この映画の惹句である
女性が主人公のロードムービーの代表作であろう

一方 易経を通してこの映画を観てみると
まったく異なる色彩を帯びる

易経には水山蹇という卦がある
四難卦のうちの一つ

危険な雪山を想像してみよう
大吹雪の中 その山に詳しい案内人もつけずに
入山したらどうなることだろうか

テルマもルイーズも
どの段階でも振り返ることはできた
後戻りをする

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映画『哀れなるものたち』

映画『哀れなるものたち』

つい先日こんな広告を目にした

LIFE WITH ART

アート週間を伝えるものだったと思う

私は常々思い考え記していることだが

人生は旅 そして人生は映画だと認知している

また映画はまさに総合芸術である

つまり 私の頭の中ではこんな関係になっている

人生=旅=映画=芸術

よって LIFE WITH ARTという表現にはいささかの矛盾を感じざるを得ない

こんな小難しいことと向き合

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映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』

映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』

今年上半期映画ファンの中で話題となっている
『ファースト・カウ』

ドーナツ、牛、わんちゃんなどの様々な構成要素

時と空間を超えた友情が
そのすべての要素をつなぎ留めていたということを
『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』を鑑賞後 
再確認した

日常が崩れ去った後に訪れる「自由」

二人の主人公は互いに不治の病におかされ 死の存在と対峙していく
その過程で 生涯の同志のような間柄になっていく

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映画『NOSTALGHIA ノスタルジア 4K修復版』

映画『NOSTALGHIA ノスタルジア 4K修復版』

それにしても
このポスターの惹句にはただただ圧巻

‘もはや、すでに。‘

タルコフスキーに初めて触れたのは昨年のこと
4月に亡くなった坂本龍一さんの追悼を込めて
坂本さんのドキュメンタリー映画2作品
そしてタルコフスキー監督作品の特別上映が
行きつけの映画館にて開催された

『惑星ソラリス』『鏡』『ストーカー』を鑑賞
ソ連当時モスクワにて これらの作品を観ていたというロシア人の女性と出会い
鑑賞

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映画『夜明けのすべて』

映画『夜明けのすべて』

2022年12月初旬 私は鳥取に向かった
バスを乗り継いで13時間30分
到着した時はすでに深夜前
降り着いたバス停のあたりには 街灯がなく
天上に輝く星たちが 旅の道先案内人となった

2023年12月に故・青山真治監督展覧会のトークイベントにて
三宅唱監督と出会う
『ケイコ目を澄ませて』も鑑賞したが
実は私が三宅唱監督を知ることになったのは それよりも前
コロナ禍で開催されていた『現代アートハ

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映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』

映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』

世界中24時間 どこかでタクシーは走り続けている

LA ‘あたしが生きる道じゃないわ‘

NY ‘金は必要だが重要ではない‘

パリ ‘映画を感じるのよ 説明してもムダね‘

ローマ ‘これからの人生は一方通行‘

ヘルシンキ‥‥‥ 愛は時として酷であることを受け取った

日々の暮らしにはこんなにも 自然原理の哲学があふれていることを確認した

ジャームッシュ監督は そのことを自ら受容し、表現し

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映画『東京画』

映画『東京画』

巨匠・小津安二郎監督の墓跡には
「無」と一文字だけが刻まれている

小津監督を敬愛する映画監督および関係者は数多

小津作品には欠かせない逸材である笠智衆さん
監督からの演技指導に必死に順った笠さんは語る
「自分を忘れて 白紙になる術を学んだ」と

乾為天の二爻「見龍」
周りを見て頑強な型を作る時
一度できた土台は揺るがない
笠さんは小津監督から一生ものの役者としての「型」を授かった

いまはただ

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映画『666号室』

映画『666号室』

映画はひとつの言語であり

芸術である

16人の映画監督それぞれの映画に向ける眼差しがまぶしい

40年以上の時を経た今でも

その発言の所在は揺るがない

まさに易経の三易を物語っているようである

映画『映画の朝ごはん』

映画『映画の朝ごはん』

その時にぴったりのことを行う

このことを易経では「中(ちゅう)する」という

まさにポパイの朝ごはんは

そのことを実現している

映画にちなんだおにぎり弁当をいただき鑑賞したことで実感したこと

映画を絵画に例えるならば

映画館はその額縁

その映像芸術からどれだけの可能性を引き出せるかは

映画館の手腕にかかるのではないだろうか

その意味で

今回キャンセル待ちが出るほどの反響があったこ

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映画『こわれゆく女』『フェイシズ』『ラブ・ストリームス』

映画『こわれゆく女』『フェイシズ』『ラブ・ストリームス』

『こわれゆく女』

体験したことがなければ
とても表現できるものではないはず

しかし、類稀なる群を抜いた演技力と演出力で
見事に世に放った

なぜここまで言い切れるか
それは、私自身があの子どもたちと同じ境遇にあったから

間違いなく、天才の監督と俳優がいた

『フェイシズ』

ヴェンダースは外側の変化から
内側を観る

カサヴェテスは内側の変化から
外側を観る

私は、このように受け容れた

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映画『葬送のカーネーション』

映画『葬送のカーネーション』

車内のラジオから流れる哲学話

“人生に求めることは?“
“死ぬということ“

「天命を終えることを楽しめない者は、時の変化をわかっていない」
易経にはこのように記されている

この映画の英題は“Cloves & Carnation“

クローブは痛みを鎮静させる作用があると言われる
人を失った時、その傷ついた心も癒してくれるのだろうか